コロナ禍で外出時に持ち歩く頻度が増えた物TOP3

2022.05.01

コロナ禍を経て、人々が外出時に持ち歩く荷物にはどんな変化が生じたのだろうか？

プラネットではこのほど、4,000人を対象にした「外出する時に持っていく物に関する意識調査」の結果を発表した。

コロナ禍以降、女性の4人に1人が外出時の荷物が「増えた」

「日常の外出時にバッグを持っていくか」と質問したところ、4人のうち3人が「必ず持っていく」（「2つ以上」＋「1つ」）と回答した（図表1）。男女別では、女性の9割以上が「必ず持っていく」としており、このうち「2つ以上」も1割にのぼった。一方、男性では「必ず持っていく」は約6割と女性より30ポイント以上低いうえ、「持っていかない」も1割超と、男女間で傾向に大きな差がみられた。

「荷物の量」をみると、「多い」は全体では19％だが、男性10.9％・女性27.1％と男女間で16ポイント以上の差があった（図表2）。

コロナ禍前後の持ち歩く荷物の変化について尋ねたところ、72.6％が「変わらない」とした一方、「増えた」（「少し増えた」を含む）22.5％、「減った」（「少し減った」を含む）5.0％と、4分の1が増減を感じていることが明らかになった（図表3）。

具体的に持っていく頻度が増えた物はなにかを見ると、「マスク」が60.5％でトップ。2位以下は、「除菌ジェル・消毒液」「除菌シート」「ウェットティッシュ」とコロナ対策品が並んだ。この3アイテムいずれも女性のほうが高率になっており、特に除菌アイテムは液体・シートともに女性が10ポイント以上上回った（図表4）。

外出時に持っていく日用品・身だしなみ用品について聞くと、「必ず持っていく物」としては「マスク」（68.8％）が最多に。また、「ティッシュペーパー」も53.9％と過半数の人が持ち歩いていることがわかった。以下、「ばんそうこう」「ウェットティッシュ」「リップクリーム」がいずれも2割超をマークした。男女別にみると、「目薬」以外の各アイテムで女性が男性より10ポイント以上上回っている。

季節によって持っていく物では、夏の「汗拭きシート」16.7％と冬の「カイロ」16.2％が僅差で並び、以下、乾燥対策の「ハンドクリーム」「リップクリーム」が続いた。性別トップは、男性が「汗拭きシート」、女性ではわずかに「カイロ」が上回った（図表5‐1）。

日用品・身だしなみ用品以外のアイテムでは、必ず持っていく物として「財布」「スマホ・携帯電話」「家のカギ」がそれぞれ7割超をマークした。以下、「ハンカチ、タオル」（60.4％）、「エコバッグ」（45.8％）と続いた。また、男女差が最も大きいアイテムは「エコバッグ」となった。

時々もっていく物では、男女ともにトップは「折り畳み傘」。以下、「マイボトル」「マイボトル以外の飲料」「充電器、モバイルバッテリー」など、外出の目的や移動距離に応じたアイテムが上位に並んだ（図表5-2）。

持ち歩くアイテム数、荷物が多い人は少ない人の倍以上

外出時に必ず持っていくものへの回答を属性別に集計し、各属性で50％以上を「マストアイテム」、30％以上50％未満を「高頻度アイテム」として、女性年代別（20・40・60代）と荷物の量別に「バッグの中身」を探った。

女性の年代別では、全年代で共通のマストアイテムは「財布」「家のカギ」「スマホ・携帯電話」「マスク」「ハンカチ、タオル」の5つ。40代と60代ではこれに「ティッシュペーパー」と「エコバッグ」が加わった。

荷物の量別にみてみると、マストアイテムは「財布」「スマホ・携帯電話」「家のカギ」「マスク」は共通しているが、荷物の量が多い人はこれに「ハンカチ、タオル」「ティッシュペーパー」「エコバッグ」が加わる。高頻度アイテムは、荷物の量が少ない人では3アイテムにとどまるが、荷物の量が多い人は実に10アイテムにのぼった（図表6）。