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人事担当者1000人に聞いた「1on1ミーティング」の課題と効果

2022.04.28

近年、マネジメント支援施策の一環として多くの企業で導入が進む1on1ミーティング。その効果は如何ほどであり、また、どんな課題が現状あるのだろうか。

リクルートマネジメントソリューションズではこのほど、全国主要都市圏の企業にて人事系業務を担当する正社員936名を対象とした「1on1ミーティング導入の実態調査」の結果を発表した。

1on1ミーティングを導入している企業は約7割

1on1ミーティングの施策としての導入率について尋ねたところ、従業員規模3,000名以上の企業では75.7%、700~2,999名企業では69.9%、100~699名企業では57.7%となり、全体では7割近くの企業が、1on1ミーティングを施策として導入しているという結果となった。

図表1 1on1ミーティングの導入状況

導入している企業の内、約6割が「3年以内に導入」

導入時期について尋ねたところ、60.5%が「3年以内に導入した」と回答した。⇒2020年からのコロナ禍の影響でリモートワークが一気に進展し、部下と話す機会を意図的につくる必要性が感じられたことも、導入が進んだ要因の一つだと考えられる。

図表2 1on1ミーティングの導入時期

導入の目的は社員の自律促進が最多で約5割

1on1ミーティング導入の目的について、施策の狙いが多岐に渡る事例も少なくないため、重要な上位3つに絞って回答してもらった。その結果、1位は「社員の主体性・自律性の向上」で52.5%、2位は「自律的キャリア形成の支援」で41.5%となった。

近年、企業ではVUCAと呼ばれる変化の大きなビジネス環境の中で、トップダウン型のマネジメントが通用しづらくなり、一人ひとりの従業員が自律して課題設定、業務遂行していくことが求められている。

さらに各自が仕事の意味や担当する範囲を主体的に捉え直し、自律的にキャリアを設計していく姿勢も期待されている。

一方で、職場の実態としては、業務の細分化により、課題や取り組むテーマが小粒だったり、課題の前提条件がすぐに変わってしまったり、ということが多くみられる。一生懸命取り組んでも、報われない雰囲気が社内で醸成されてしまうと、職場へのエンゲージメント低下に繋がる。

1on1ミーティングという「上司と部下による1対1の定期的な面談機会」を通じて、この今日的な職場課題へ対応することが現場に期待されていると推察される。

図表3 1on1ミーティングの導入目的

6割以上の企業で「上司と部下のコミュニケーションの機会が増えた」

1on1ミーティングの効果について尋ねたところ、60.1%が「上司と部下のコミュニケーションの機会が増えた」、46.5%が「部下コンディションの把握ができている」40.2%が「上司と部下が本音で話せる関係になっている」と回答した。

特定の人に接する回数が増えることで、その対象への印象が良くなることは、「単純接触効果(ザイオンス効果)」と呼ばれ、よく知られているところ。上司と部下においても1on1ミーティングを設定し、意識的にコミュニケーション機会を設けることで、関係性の向上に寄与していることがうかがえる。基本的なことだが、この関係性の構築ができていることが大事な一歩と考えられる。

図表4 1on1ミーティングの導入効果

「上司と部下の関係性が良くなった」が約4割

職場・組織にどのような変化が出ているかを尋ねたところ、「上司と部下の関係性が良くなった」が40.9%、「部下のモチベーションが上がった」が36.4%となった。特になしという回答が、14.7%に留まっていることから、1on1ミーティングを導入することで、上司部下の関係性や職場風土にポジティブな影響が出ることがうかがえる。

図表5 1on1ミーティング導入による職場・組織への影響

導入後の課題は上司の負荷と面談スキル向上

現時点での課題を尋ねたところ、「上司の面談スキルの不足」が47.2%、「上司負荷の高まり」が44.6%だった。

1on1ミーティングという、「上司と部下による1対1の定期的な面談機会」は、一見すると導入が簡単なように感じられる。しかしながら、導入企業からは、「上司の面談スキルの不足」と「上司負荷の高まり」という課題が浮き彫りになった。

ここから、1on1ミーティングを導入する際は、ただ号令をかけるだけではなく、1on1ミーティングを実践する上司に対して、スキル向上の機会や負荷軽減につながる支援が必要なことがうかがえる。

図表6 1on1ミーティングを進める上での課題感

<調査概要>

出典元:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

構成/こじへい


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