商品、サービスが料金や機能だけで選ばれなくなった時代に、貴重なヒントを与えてくれる最新ビジネスを紹介しよう。格安スマホ・SIMの「mineo」を運営するオプテージは、2022年3月に「マイラボ渋谷」を開設した。あえて本業の通信事業と異なる事業に取り組む同社の意図から、あらゆる現代ビジネスに共通するテーマがみえる。
いつか来るかもしれない「未来」や「ライフスタイル」を体験する「公開実験スペース」として、渋谷駅徒歩2分の「mineo渋谷」1階にオープン。
先進的な取り組みを実践するパートナーと共創によって、現代の価値観や生活者の意識を探っていく。
あくまで、新しい価値観の研究や常識を変えるようなイベントを実施する。単に企業のプロモーションの場になってしまっては、実験場の役割は果たせない。
利用者にはアンケートでストレス軽減されたかを調査する。
CityCampは、都会の中心で新感覚のキャンプ体験を提供するBar「CityCamp(シティーキャンプ)」などを展開する。果たしてCityCampの思想は待ち合わせ場所にも合致するか!?
大手キャリアが低廉な料金プランやブランドを開始するなど、業界の競争は激しくなった。
「潜在不満の解消」は同社の重要なコンセプト。ユーザーの声に耳を傾け、それらを生かしたユニークなプランを次々とリリースする。
マイラボ渋谷は非mineoユーザーとリアルの接点を持てる貴重な場。通信の枠を越えて、生活者のインサイトを探り、事業へのヒントを得ていく。
それでも、さまざまな潜在不満を理解することは同社にとって意義が大きい。
例えば、実験を通して新しい待ち合わせ場所のスタイルが導き出せれば、社会全体の利益にもなる。mineoのファンは増えるはずだ。
旧来の事業領域(同社の場合通信)にとどまらず、生活者そのものをみつめる視点が求められる。
同社のように都心に実験場を運営するのは簡単ではないが、ビジネスストーリーを参考に新たな視点を持つことはできる。あなたのビジネスに合わせて、トータルで顧客をとらえる試みを考えてみてはいかがだろうか。
●プレスリリース
mineo渋谷に「実験型未来共創スペース『マイラボ渋谷』」オープン!
取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。
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