ゲリラ雷雨に備えるべし!
これから暑くなる夏に向けて心配なのが、ゲリラ豪雨(局地的大雨)の発生だ。世界最大の民間気象情報会社であるウェザーニューズによると、昨年の夏(2021年7月1日〜9月30日)のゲリラ豪雨は全国で6万3515回発生しており、一昨年の(7万3878回)の約8割だったという。
さらに、全国のゲリラ豪雨の発生回数を月別で見ると、7月は2万8051回、8月が2万1854回、9月では1万3610回となり、7月中旬から8月上旬にかけての1か月で全体の約半数が発生していることがわかった。
これだけ頻繁に発生しているゲリラ豪雨だが、そもそも規模が小さく、突発的かつ散発的に起こる豪雨を、事前に予測することが難しいといわれている。
つまり、常日頃から突如発生する豪雨に対しての備えが重要となる。最近では、普段使いが可能な上、ゲリラ豪雨対策にも役立つアイテムが続々と登場しているので紹介しよう。
水の事故から命を守る『フロートライフリュック』
まず、防災用品のセレクトショップ「SAIBOU PARK」を運営するサイボウデジタルが、三越伊勢丹とのコラボストアにて販売を開始した『フロートライフリュック』。
こちらは、海や川に転落した場合やゲリラ豪雨による河川の氾濫など、水難に遭遇した際に抱えることで、ライフジャケットのように浮いて命を守るというもの。
大人でも24時間以上浮いていられるレベルでありながら、普段は容量約22L、重さはわずか約880gという使い勝手のいいリュックとして活躍してくれる。
https://www.mistore.jp/shopping/product/900000000000000001996502.html
全天候型ビジネスバッグシリーズ『マルチタイド』
そして、バッグメーカーのエースからは、雪やゲリラ豪雨、高温多湿といった日本の気候に対策する機能を備えたビジネスバッグシリーズ『マルチタイド』が発売。
こちらのリュックは、前面に雨や埃が浸入しにくい構造のウォーターシールドポケットを配置し、スマートフォンなどを水濡れから防止。
さらに下部には、取り外し可能なレインカバーが収納されており、激しい豪雨や雪の際にPC収納部ごとリュック全体を覆うことができるつくりとなっている。
https://store.ace.jp/shop/c/c40127/
テントの約10倍の防水性能を持つ『アクティブワークバッグ』
紳士服を販売するAOKIからは、地球に優しい新時代の高機能素材「クリスタルプロテクション」を採用した『アクティブワークバッグ』がオンラインショップ限定で登場。
本商品は、耐摩擦性に優れ、燃やしてもダイオキシンが出ないなど、地球環境にも優しい高機能バッグ。
特に、耐水圧(防水性能)に関しては、24,000㎜以上とテント(2,500㎜〜3,000㎜)の約10倍。さらにPCルームのファスナーには、止水仕様を施し、雨の日でも安心してPCの持ち運びが可能。
https://www.aoki-style.com/feature/activesuit/
軽量、防水、自立性のある高機能素材「X-PAC」を採用
BATONが展開する、国産バッグブランド「ワンダーバゲージ」からは、高機能素材「X-PAC」&特殊構造のポケットを搭載した、3WAYバッグ、ブリーフケース、トートバッグの3型を発売。
この本体に使われているX-PACは、3層構造の下層に水を通さないフィルムを張り合わせることで防水性能を備えている。
さらに、他の部分に使われている420デニールナイロン、コーデュラバリスティックナイロンは裏面にPVC加工を施しており、水を通さない機能を付与。カバンに使われている本体生地はすべて防水仕様となっている。
https://wonder-baggage.com/xpac/
雨でも晴れでもサマになるローファー
革靴のブランドであるVARISISTA(ヴァリジスタ)からは、天候とスタイルに左右されないローファーが登場。
こちらは、雨対応のラバーシューズにありがちな厚みのあるゴムを使用せず、革のように柔軟性のあるゴムを使用しているため足にピッタリフィットするつくりとなっている。
また、一見レザーのローファーと見間違えるような精巧に作られたアッパーやフォルムの美しさが特長で、ビジネスからオフスタイルまで幅広いシーンで活躍しそう。
ゲリラ豪雨を予測する便利なアプリも登場!
■ゲリラ豪雨知アプリ『3D雨雲ウォッチ』
最先端の気象レーダ「フェーズドアレイ気象レーダ」のデータを用いて、今まで察知が難しかったゲリラ豪雨発生の可能性を予測し、スマートフォンのプッシュ通知でお知らせするサービス。
■日本気象協会『tenki.jp Tokyo雨雲レーダー』
内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)における実証実験の一環として公開された世界初の実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」のデータを活用したスマートフォン向けアプリ。
https://www.jwa.or.jp/news/2020/07/10403/
さて、いまやゲリラ雷雨は定番化し、ごく当たり前のような気象現象となりつつある。ただ、その及ぼす影響や被害は甚大で警戒が必要なことに代わりはない。常日頃からの対策で「備えあれば憂いなし」といきたいところだ。
取材・文/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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