プレゼンや営業、面接、謝罪と、ビジネスの正念場で、「もっとうまく話すことができれば…」と思った経験はないだろうか。コミュニケーションの課題を実感する元アナウンサーが、独自のAI「comiproAI」を開発。2022年3月、主にピッチの改善を対象とする「スタートアップ向け特別応援プラン」を開発した。
独自のAIがコミュニケーションを分析し、分析結果を踏まえて専任アナウンサーがトレーニングを実施する。
優れたコミュニケーションをAIが学習し、顧客の話し方、伝え方を判断する。コミュニケーションの専門家とAIの判断テストでは92%が一致した。
話者の感情を重視しているのが大きな特徴。情報番組のアナウンサーとして活躍してきた代表の櫻井知里氏は、感情を乗せて話すことで、相手にわかりやすく伝えられるという。
映像からコミュニケーションを分析&可視化する。AIによるコメントで良い点、悪い点を指摘。ピッチに成功しない理由など、課題がすぐにわかる。
表情、音声を同時に解析する技術は特許取得済み。同社こだわりの機能と言えるだろう。
感情と表現が一致していないと間違った印象を与えてしまうことも。特に謝罪などでは注意したいポイントだ。
聞き手が考えなくても理解できるのがよいスピーチだと櫻井氏。そのためには感情を入れて、感情の通りに話すことが第一課題だという。
コミュニケーションには話者の性格や人柄も重要な要素。経験豊富なアナウンサーの講師が、それぞれに応じて支援する。
「スタートアップ向け特別応援プラン」はピッチを想定。その他、ビジネスシーンの重要なコミュニケーションに対応し、基礎的な発声滑舌トレーニングから、資金調達や大規模ピッチに向けた実践的なトレーニングまで行う。
とはいえ、話し方、伝え方のトレーニングは目新しいものではない。AIによる効果はどんなところにあるのか?
「AIでそんなにわかるの?と半信半疑でしたが、自分の解析結果や、他のピッチの解析結果を見比べてみると自分に足りない箇所が凄くよくわかり驚きました!」とユーザーからの声も。
AIの分析はある意味遠慮がなく、講師からは指摘しづらい点も含め、自分の現在地が一目瞭然。弱点がわかれば、ポイントを絞って改善できる。
人にしかできないことを人が行ない、AIがそれを支援する。
みなさんのビジネスにも、プロの技術にAIをかけ合わせた展開が考えられないだろうか?
同社はさらに幅広く、企業研修など人材育成に向けてAIを開発するなど、コミュニケーションのノウハウを生かした事業展開を目指す。
●プレスリリース
~感情AI分析×アナウンサー集団~【次世代の育成にアプローチした新サービス】ピッチで成果の出る伴走型トレーニングをスタートアップ向けの特別応援プランとして提供開始!
取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。
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