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【最新ビジネス解説】廃棄食品を再生する装置で〝かくれフードロス〟を解消するASTRA FOOD PLANの「過熱蒸煎機」

2022.04.26

技術や商品には自信があるけれど、いまひとつ顧客や市場に理解されない…。そんな課題を持つ読者には、刺激になるビジネスストーリーをお届けしよう。

フードテックベンチャーのASTRA FOOD PLANは、高級オーブンなどに利用される「過熱水蒸気技術」を応用して、食品の不可食部を再生できる「過熱蒸煎機(特許出願中)」を開発した。

「かくれフードロス」は同社代表の加納千裕氏が提唱するコンセプト。社会問題化されている以上に、たくさんの食品が棄てられていると指摘する。

フードロスといえば、恵方巻きの売れ残りや料理の食べ残しが注目される。かくれフードロスは、従来食べられなかった部分や形の悪い規格外作物も、加工次第で利用できるとする考え方だ。

同社は、農作物を効率よく利用できるようにすることで、サステナブルな社会の実現に貢献する。農業による環境負荷の軽減、食糧危機への対応、さらに食料自給率アップや農家の収益・持続性といった国内課題の解決にも。

現状の食品残渣には、不可食部だけでなく食べられる部分もかなり含まれる。付加価値のある提案次第で、棄てられていた残渣を消費者に届けることができる。

そのために、同社はかくれフードロスのアップサイクル(廃棄物を使ってアップグレードされた別の商品をつくる)を目指すのだ。

過熱水蒸気技術は、加納氏の父が長年開発に取り組んだ技術を受け継いだもの。オーブンなどから、乾燥・殺菌装置に転換し、不可食部を含む食品残渣を、パウダーとして再生できる装置を開発した。

最大500度の過熱水蒸気技術を採用することで、スピード乾燥と殺菌処理を同時に実現。

これまでも乾燥&粉末化の技術はあったが、食品残渣や規格外野菜のために高額な機械を買い、光熱費もかける発想はなかった。

同社の技術では圧倒的な速さで食品を乾燥させられるため、従来よりコストがかからない。また、パウダーなら加工しやすく、同社の技術で野菜の良いところを引き出すことができる。アップサイクルが成立するのだ。

過熱蒸煎機のユーザーは農家など生産者や原料の下処理業者。最終的に商品に利用するのは、消費者と接点を持つ食品メーカーや飲食店だ。

代表の加納氏は食品メーカー出身で、知見もコネクションもある。野菜出汁やドレッシング、パン生地などパウダーの使いみちを、メーカーに提案するところまでが、同社のモデル。機械を売るだけでなく、機械のユーザーと食品メーカー、さらに消費者までを巻き込んだ循環型モデルを構想する。

優れた技術だけでは、ビジネスは成立するとは限らない。パウダーの価値が認められてようやく、生産者や食材の下処理業者に過熱蒸煎機のニーズがうまれ、かくれフードロス再生の市場ができるのだ。

同社は社員数3名の小さな会社。周囲を巻き込み、大きなビジョンを持ってビジネスを設計する大切さに企業規模は関係ないと、同社のストーリーは教えてくれる。

あなたの仕事でも、従来の業界の枠を超えたダイナミックな構想ができないだろうか? いちど頭の体操をしてみることをおすすめしたい。

●プレスリリース
“かくれフードロス”問題解決実現へ、ASTRA FOOD PLANが食品ざんさ再生装置『過熱蒸煎機』の販売を開始

取材・文/ソルバ!

人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。
https://solver-story.com/

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