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18歳でも金融商品の契約が可能に!専門家に聞く子どもの「マネー教育」の始め方

2022.04.23

今年4月1日からの成年年齢の引き下げで18歳と19歳も金融商品の契約が可能になった。我が子がもし投資をはじめたいと言い出したら、親としてはどうするのがいいのだろうか。金融教育の観点からは体験させたいところもあるが、リスクを考えると不安も大きい…。

マネーの専門家2名に、子どもに対する投資への考え方についてアドバイスを聞いてみた。

成年年齢引き下げで自身での契約が可能に

2022年4月1日から、18歳、19歳の人は新成人となった。

従来であれば、18歳や19歳は携帯電話の契約やローンを組む、クレジットカードを作る、一人暮らしの部屋を借りることなどの契約を行う際、保護者の同意が必要だったが、現在は不要となった。

また、10年有効のパスポート取得や公認会計士、司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格取得も可能になった。

金融業界では証券口座・FX口座など満18歳以上へ提供する約款の改正も進んでいる。

このような中、18歳や19歳の子どもを持つ親としては、特に金銭が絡む契約ごとについて損をしないように、マネー教育を家庭でもしっかりと行って行く必要がある。

これからの家庭のマネー教育のポイント

近年、日本でも投資に興味を持つ人が増えてきている。そうした中、18歳や19歳の我が子へのマネー教育は、ただ単に「無駄遣いはしてはいけない」「安易に契約してはいけない」などの内容では足りないといえる。

そこで、これからの家庭におけるマネー教育のポイントについて、経済アナリストで日本金融経済研究所 代表理事の馬渕磨理子氏にアドバイスしてもらった。

【取材協力】

馬渕 磨理子氏
経済アナリスト/日本金融経済研究所 代表理事
(株)フィスコ シニアアナリスト
京都大学公共政策大学院 修士課程を修了。日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでマーケティングを行う。フジテレビ、日経CNBC、プレジデント、ダイヤモンド、Forbes JAPAN、SPA!などで活動。

1.「視野の広さ」を身につけさせる

「時代の流れが早い世の中で、我が子が自由に羽ばたく大人として生活していくためには、視野の広さが欠かせません。マネー教育を通じて『経済の成り立ち』や『企業の稼ぐ力』を知ることで、これから先の成長産業を見極められるようになります。ここにマネー教育の1番の価値があると考えます」(馬渕氏)

2.老後を見据えた資金計画

「人生100年時代と言われるように、長い人生を守る上でも若いときから老後を見据えた資金計画が大切です。資産形成は、20年、30年といった長期の時間をかけてゆっくりと行うことを教えましょう」(馬渕氏)

3.貯金と投資の棲み分け

「貯金も大事ですが、投資は『お金に働いてもらう』という考え方で行うものです。貯金と投資のお金は棲み分けることを教えてください。少額から投資を長期期間行うことで資産形成ができます」(馬渕氏)

投資に興味を示したらまずは「ポイント投資」を

18歳や19歳という若い時期に、投資に興味を持ち始めたら、親はどうすればいいか。馬渕氏は次のことを勧める。

「手元資金から投資をはじめることにハードルの高さを感じる方は、ポイント投資からはじめると良いと思います。ネットショッピングで貯まったポイントをそのまま投資に回せるサービスは、リスクを抑えながら投資をはじめやすいのでおすすめです。ポイントで株、投資信託、ETFなどを買うことで、投資を体験できます。

もちろん、毎日値動きがあることも実感できます。そして、毎日の値動きに翻弄されるのではなく、長期間で保有することで資産が増えるという『長期視点』を学んで欲しいです。農業と同じように、種を植えてから実がなるまでに時間がかかるという『育てる感覚』をポイント投資で学ぶことができると思います」(馬渕氏)

また、外国為替や国際金融市場、世界経済に関する調査・研究を行う外為どっとコム総合研究所の小俣凪子氏は、SNSで日頃から個人投資家に寄り添った情報発信を行う立場から、ポイント投資について次のように解説する。

【取材協力】

小俣凪子氏
株式会社外為どっとコム総合研究所
(株式会社外為どっとコム子会社)
大学卒業後、約2年メガバンクで勤務し個人営業で投資信託や保険販売等を行う。2021年3月(株)外為どっとコム総合研究所入社。 銀行勤務時代に得た接客スキルを活かしながら、TwitterやYouTubeなどSNSで個人投資家に寄り添った情報発信を精力的に行っている。

「ポイント投資は、投資資金を用意しなくても始められる新しい投資の形だと思います。私も実際に行っています。各種ポイントは、何気ない日々に貯まるものなので『浮いたお金』と考えがちです。しかし、大切な投資資金になるのです。すぐに使わず、ポイント投資を続けること。お小遣いと勘違いしないよう、継続が大切なことを教えてあげましょう。

また投資先を決め、ポイント投資を始めた後、どれくらいリターンがあるのか、想定通りに利益を得られているのか、想定外なのかを考えるようにしましょう。おそらく扱う金額は小さいと思いますので、投資に対するリターンに注目すると良いと思います。

そして大きなリターンを求めないことも大切です。大きなリターンを求める場合、その裏には大きなリスクがあります。また、ポイントを多く得るために、必要としない買い物を行うなどは本末転倒ですので注意してください」(小俣氏)

ポイント投資の次はいよいよ本番!始めるには何がおすすめ?

ポイント投資の後、本格的に取り組むなら「定期預金、外貨預金、FX積立、日本株式、外国株式、国債、投資信託・EFT、FX」など、何がおすすめだろうか。馬渕氏と小俣氏、それぞれに聞いた。

●馬渕氏

「まず為替で世界経済の成り立ちに触れ、株式などで企業の営みを学んで欲しいです」(馬渕氏)

1.FX積立

「自分の資産を守るためにも、為替の知識はぜひ得ておくことをおすすします。世界の基軸通貨はドルですので、円以外で資産を持つことでリスク分散できます。FXはリスクが高い、と感じる方には、通常のFX取引よりもリスクが大きく抑えられている『FX積立』から始めると良いでしょう。FX積立とは、FXの仕組みを使って外貨を定期的に積み立てていく方法です。定期的に買い付けることによってレートが高いときは少なく、安いときは多く買うことができるため、高値掴み(※1)や機会損失を最小限に抑えられます。レバレッジ(※2)も低く設定されており、通常のFXが最大25倍であるのに比べてリスクを抑えることができます」(馬渕氏)

※1高値掴み…相場がまだ上がると思って買った直後に下がり、結果的に高い値段で買ってしまうこと。
※2レバレッジ…FXにおいて、預け入れる資金の数倍~数十倍の金額の取引が可能になる仕組みのこと。

2.ETF

「株式投資をいきなりスタートするのは難しいと感じる方も多いため、ETFがおすすめです。ETFとは、上場投資信託のことで、証券取引所に上場し、日経平均などの指数に連動する投資信託です。例えば、日経平均に投資する場合、225銘柄すべて株式で購入すると数億円かかりますが、ETFなら1~3万円で取引できます。一つの企業に投資するよりもリスク分散できます。ETFも投資信託の一部ですが、一般的に投資信託よりもETFのほうが、購入時手数料や保有期間中の手数料(信託報酬)が比較的安くなっています」(馬渕氏)

●小俣氏

1.日本株式

「18歳向けであれば、日本株式が面白いかもしれません。単元未満株(※3)を扱う証券会社が増えたため、一流企業の『株主』になることができるようになっているからです。行ってみると、株価が上がる要因を考えたりすることを楽しいと感じるのではないでしょうか」(小俣氏)

※3単元未満株…銘柄ごとに定められている最低売買単位である「1単元」の株数に満たない株式のこと。

2.FX積立

「最近、日本円が安くなっている報道がされています。例えば円をアメリカドルに交換していたら、どうなるのかを体感してほしいですね。無理なく少額で行えるFX積立は、現実的な投資商品ではないでしょうか」(小俣氏)

親ができる子どもの投資リスクを軽減するサポート方法

比較的、はじめやすい投資方法が紹介されたが、やはり投資は投資。リスクはどうしても懸念される。親として、子どもが投資を行う際のリスクを軽減するには、どのようにサポートすればいいだろうか。2人にアドバイスをもらった。

「3つあります。一つは、コミュニケーション。ぜひ、親子でお金の話をたくさんしてください。金融・投資の知識は私たちが生きているリアルな経済と直結する知識です。今まで見えていなかった視点で物事を見ることができるようになり、視野が広がります。人生を楽しいものにする一つの武器は『視野の広さ』だと思います。

二つめは、『親も学ぶ』こと。一緒に学んでみてください。親子で行っている飲食店や、家族で楽しんでいるゲームがあれば、運営している企業がどこなのか一緒に調べてみるところから始めるなどもいいですね。

三つめは、『リスクの管理』。投資詐欺の被害などは絶えません。トラブルを避けるためにも、常にお子さんが危ない目に合わないか見守って欲しいです。そして、投資は『無理のない範囲で』が合言葉です」(馬渕氏)

「『人生100年時代』といった言葉を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか。この先の人生は長いです。焦ることなくお金に関する知識を得ていきましょう。投資で大切なことは、欲張らないこと、過信しないことだと考えます。大きな利益を得ようとすると、大きく失ってしまうことがあります。仮に減ったとしても気にならない投資額にとどめましょう。

また、いきなり投資を始めるのはリスクが高いです。シミュレーションやポイント投資などで経験を積んでいくと、今後の長い人生に役立つでしょう」(小俣氏)

今後、金融教育が日本で進んでいく中、親としても投資を始めとした金融知識は備えておく必要がありそうだ。子どもと一緒に学びながら、手堅く進めていってみてはいかがだろうか。

【参考】内閣府大臣官房政府広報室「18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。」

取材・文/石原亜香利

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