ここ最近、よく耳にするCBD。CBDとは大麻草などに含まれる成分Cannabidiol(カンナビジオール)の略称で、ストレス緩和や不眠改善など、体調バランスを整えるのに役立つといわれている。医療や美容業界で注目を集めている成分だ。
大麻草と聞くと、いわゆる「中毒」「ハイ」などを連想しがちだが、それは同じく大麻草に含まれる成分THC(テトラヒドロカンナビノール)の方で、CBDにそれらの作用はない。CBDの安全性はWHO(世界保健機関)も認めている。
CBDを配合した製品は、キャンディーや美容オイル、ハンドクリームなどさまざまな種類が次々に登場しているが、中でも最近、目にするようになったのが「CBDビール」だ。
各社からCBD配合ビールが続々登場
2020年12月、カフェ&レストラン事業を展開するLD&KがCBDを配合したメンタルエナジービール「CBD Beer #chill&relax」を発売。
レモンの皮を配合し、フルーティーで豊潤な香りでさらっと飲める味わいに仕上げている。販売開始から5日間で初回分即完売となり、都度再販を行なったが、2022年4月現在、同社のECサイト「宇田川カフェ.com」では「大変ご好評につき、現在入荷待ち」と明記されるほど大人気となっている。
http://udagawacafe-shop.com/shopdetail/000000000121
また、静岡県・用宗漁港にクラフトビール醸造所を構えるWest Coast Brewingは、2021年2月にCBDを配合したクラフトビール「Starwatcher CBD」を発売。
オレンジやメロンのようなフルーティーさに加えて、ほんのり針葉樹のような風味に仕上げた。こちらも初回分は即完売となり、その後再販を行なったが、2022年4月現在、残念ながら同社ECサイトでは「Sold Out」となっている。
https://www.westcoastbrewing.jp/beer/starwatcher-cbd/
さらに2021年6月には、CBDの輸入・販売を行なうNext Gen. ImportsがCBDビール「GREEN DREAM」をクラウドファンディングMakuakeにて販売開始。目標金額10万円のところ、171万6900円の支援金が集まり、1716%の達成率で期間が終了した。
https://www.nextgenimports.jp/
そのほか2021年7月には、CBD専門のカフェ&バー「CBD NATION」が渋谷センター街にオープン。吸収効率を高めた「Nano-CBD」を使用したCBDクラフトビールを販売したほか、コーラやコーヒー、オリジナルカクテルなども用意。現在、ビル取り壊しのため渋谷から六本木に移転して営業している。
オリジナルボトルのCBD BEER🍺
— CBD NATION (@EagerBeaverCBD) January 18, 2022
超可愛い🥺❣️
製造段階でCBDを20mg入れたクラフトビールです!
IPA好きにはたまらない😣
ドラフトもご用意しております!
本日も六本木でお待ちしてます〜💫#CBD #CBDビール #クラフトビール pic.twitter.com/aS0wVC2nGx
店舗向けにこんな商品も登場した。クラフトビールを展開するテンフィールズファクトリーが2022年1月下旬よりCBDオイルを配合した生ビール15リットル樽「大阪ビール-大麻CBD-」の販売を開始。
香りや味を楽しめるよう選定された専用グラスと冷蔵機能付きサーバーを無償で提供。大阪府内の店舗が対象で毎月1店舗1樽のみとなり、計33樽限定の提供となっている。
ますます盛り上がりを見せるCBD市場。リサーチ・コンサル企業の未来予報株式会社によると、2024年の日本のCBD市場は880億円規模に拡大する可能性と予測している。
先日も東京・下北沢でCBDの体験型イベント「CBD Journey Vol.3」が開催され、多くのファンが足を運ぶ様子がSNS上にあがっている。その盛り上がりを見る限りCBDファンはまだまだ増加しそうな勢いだ。
長引くコロナ禍でコロナ疲れを感じることが多い今日この頃。リラックスに役立つCBDビールでおいしくストレスケアをしてみてはいかがだろうか。
文・構成/小櫃謙