
5大スマホ証券サービス比較
利用者数やスマホアプリの操作性などを吟味し、DIME編集部でスマホ証券5社を選定。取引可能商品やサービス、手数料体系をまとめた。さらに、投資初心者向けの動画に定評のあるYouTuberのぽんちよさんに、各社の特徴を教えてもらった。
手数料は実店舗がある証券会社に比べると安いが、ネット証券と比べた場合は割高になる。例えばPayPay証券で1万円分(約90ドル)の米国株を購入した場合、0.7%(約70円)の取引手数料に加え、為替手数料が約31円(1米ドル当たり0.35円)かかる。なお、取引手数料は取引時間帯により0.5%(本例では約50円)になる。
投資を始める前に知っておきたい!スマホ証券で賢く投資できる商品とサービス
[1]株・ETF
ネット証券と同じくスマホ証券でも定番商品として、国内外の上場企業の株式や、ETF(上場投資信託)が1株または最低100円から購入できる。
[2]REIT
オフィスなどの賃料収入を目的とした投資ファンド商品を総称してREITという。売買の仕組みは株・ETFと同じなのでスマホ証券でも取引可能。
[3]IPO株
企業が証券取引所への上場時に行なうIPOでは、その株は抽選売買となる。スマホ証券からも抽選に参加できるので、当選確率を上げるために活用したい。
[4]投資信託
資産形成の第一歩として、投資対象となることが多い投資信託の売買が可能。『CONNECT』では自動積み立てに対応し、一定額を積み立てていくことができる。
どのスマホ証券も少額&長期分散投資を始めるのに最適
スマホ証券の基本的なサービスは国内株の取引だ。どのスマホ証券でも、長期投資を目指す投資家を対象にすべく、画面構成は至ってシンプルで、デイトレーダーのように高頻度で売買するのには向かない。「シンプルだからこそ超初心者が投資デビューするのに最適です。余計な機能がないので苦手意識が生まれにくいですし、1株から買えるので、大損するリスクも少ない」と、ぽんちよさんはスマホ証券の魅力を語る。
実はネット証券でも1株から株を買えるのだが、機能の豊富さがあだとなり、取引画面にたどり着くだけで一苦労してしまう。一方のスマホ証券では、通常の取引画面さえ開ければすぐに1株から買うことができる。まさに投資初心者にうってつけというわけだ。
では、読者の皆さんにおすすめできるスマホ証券はどこか?
「どのスマホ証券も少額投資、長期分散投資に向いていますので、なかなか甲乙つけ難い……。アプリの使いやすさでいえば『LINE証券』がよいと思います。『タイムセール』という株が安く買えるサービスがあるのがおもしろいですね。しかし、米国株取引には現在、対応していません。その点、『PayPay証券』は米国株が金額指定で買えるので、手元の資金を余すことなく投資できるメリットがあります。その分ほかと比べて手数料が高いですが、致し方ないと割り切れるでしょう」(ぽんちよさん)
また、スマホ証券の特徴である〝ポイント投資〟に対しても前向きな姿勢だ。
「ポイント投資も初心者にうれしいサービスですね。Tポイントを貯めている人なら『ネオモバ』で投資しない手はありません。投資には失敗が付き物ですが小さく失敗を重ねられるのもスマホ証券のメリットですから、実際に資金を投じて経験値を積んでください」(ぽんちよさん)
ぽんちよさんの具体的な投資方法は次ページにまとめたので、参考にしながらトライしてみよう。
投資家・ぽんちよさん
若手投資YouTuber。「金のなる木」を作る実践的な手法を多数配信する。一度投資したらほとんど売却せず、雪だるま式に資産を増やす。
取材・文/久我吉史
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