給水や空気清浄を自動で行ない手軽に自宅で栽培が可能
LG電子が2021年10月に発売を開始した「LG tiiun(ティウン)」は、水と栄養剤で育てる水耕栽培方式の家庭用植物栽培器。
種キットを設置するだけで野菜やハーブ、花を手軽に育てることができる。
サイズは縦横がそれぞれ59㎝、高さは80㎝で小型冷蔵庫ほどの大きさになっている。
内部に種キットを植えられる2つの棚が上下にあり、一度に最大60株の苗を収穫できるようになっている。
これは葉菜類だけを育てた場合、3~4人の家族が週に2~3回は十分食べられる量と紹介している。
種キットはチマサンチュなど野菜12種、ルッコラなどのハーブ5種、花はマリーゴールドなど3種が発売されている。
野菜は約4週、ハーブは約6週、花は約8週間で収穫できる。
種キットは今後も種類を増やしていく予定になっている。本体内部の上段にはLEDが設置されており、太陽の光が当たらなくても光合成が可能。
水やりは、1日に8回自動で水を供給する。また、エアコン開発で培った空気清浄機技術で空気の流れを制御。
きれいな外部空気を供給することで害虫の発生を防いでいる。
この製品の1番の特徴は、前面のドアが透明になっていることで、発芽から双葉を結び、成長していく全ての過程を観察することができる。
季節を問わず有機栽培の野菜を食べられるだけではなく、見る楽しみや満足感も同時に味わうことができる。
本体149万ウォン(約14万9,000円)、種キット 3万~4万2千ウォン(約3,000~4,200円)。
おうち時間を充実させる家電製品としてオンラインでの口コミも好評
国土が比較的狭い韓国では、野菜の価格が天候に左右されやすい。
ここ数年は異常気象による野菜の高騰が続いた。
また、最近の韓国のマンションはベランダがないことも多く、自宅でプランター栽培をすることも難しかった。
さらにコロナ禍で自宅で過ごす時間が長くなり、「LG tiiun」は植物栽培という目的だけでなく、成長の過程が観察でき、インテリアとしての要素も持つことから、「おうち時間」を充実させる家電製品として発売前から話題となった。
ECモール「NAVERショッピング」で実際に製品を購入した消費者からは、「育てた野菜で毎朝サラダを作り、ハーブはパスタやステーキに使っている」、「育てる楽しみがある」、「デザインが素敵でプランテリアとして最適な製品」などの声があり、評価の多くが「★5個(大満足)」となっている。
LG電子では当初、女性が関心を持つだろうと予想していたが、調査の結果50対50の比率で男性も強い関心を持っていることがわかった。
「興味はあるが本体が高すぎる」という消費者の声を反映し、2021年11月からは月額5万ウォン代のレンタル制度も開始した。
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参考記事:https://tnc-trend.jp/korea41/
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構成/DIME編集部