住宅ローンの控除に関する制度が、2022年度から改正される。具体的には控除率が1.0%から0.7%になり、控除期間が原則10年から原則13年に延長される。そんな今回の改正だが、知っている住宅購入検討者はどれくらいいるのだろうか?
GOENはこのほど、住宅ローン控除を受けている住宅購入経験者503人、住宅購入検討者512人を対象にした「住宅ローン控除の理解度と活用方法」に関する調査の結果を発表した。
住宅購入経験者の3割は「控除額を把握していない」と回答
住宅購入経験者を対象に「住宅購入時、住宅ローン控除についてきちんと理解できていましたか?」と質問したところ、「完璧に理解していた(18.3%)」「大体は理解していた(56.4%)』『あまりよく理解できていなかった(21.9%)」「まったく理解できていなかった(3.4%)」という結果になった。住宅購入者の5人に1人しか、住宅ローン控除を完璧に理解していないことが判明した。
また、「住宅ローン控除でいくら控除されたか把握していますか?」と質問したところ、3割以上が「いいえ(34.4%)」と回答した。
さらに、「住宅ローン控除に関する説明はどこから受けましたか? (複数回答可)」と質問したところ、「ハウスメーカー(62.4%)」と回答した人が最も多く、以降「金融機関(18.3%)」「不動産会社(12.7%)」と続いた。
ローン控除に関して最も後悔したことは?
住宅購入経験者を対象に「住宅購入について、ローンなど金銭面に関して後悔したことは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、後悔した人の回答に注目すると「住宅ローン控除についてきちんと知っておくべきだった(23.9%)」と回答した人が最も多く、以降「収入と支出のバランスについてもっと考えておくべきだった(20.7%)」「ライフプランをしっかり計画したうえで購入に踏み切るべきだった(11.7%)」と続いた。
住宅購入検討者のうち、ローン控除に関して知っている人は4割程度
一方、住宅購入検討者を対象に「金利、頭金が住宅ローン控除に影響することを知っていますか?」と質問したところ、5割以上が「いいえ(53.5%)」と回答した。半数以上の人は理解ができていないようだ。
さらに、住宅購入検討者を対象に「住宅を購入するまでの流れについて、現時点でどれくらい把握していますか?」と質問したところ、7割近くが「あまり把握できていない(48.1%)」「まったく把握できていない(19.5%)」と回答した。控除よりも前に、購入までの流れそのものもよくわかってない人が多いことが判明した。
7割以上の住宅購入検討者が、控除額を把握せずに購入を検討
住宅購入検討者を対象に「住宅ローン控除により、現時点でいくら控除されるか把握していますか?」と質問したところ、7割以上が「あまり把握できていない(42.2%)」「まったく把握できていない(34.0%)」と回答した。4人中3人が理解できていないという結果になった。
<調査概要>
【調査期間】2022年2月17日(木)~2022年2月18日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,015人<(1)503人 (2)512人>
【調査対象】(1)住宅ローン控除を受けている住宅購入経験者(2)住宅購入を検討中の人
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
出典元:GOEN株式会社
構成/こじへい