会社組織として業務を円滑に進めたり、成果を上げたりするためには、社内コミュニケーションは欠かせない。とはいえ、コロナ禍の影響もあって、職場の人間関係の希薄さを感じている人は多いのではないだろうか。
そんな中、株式会社Oneでは、全国20歳~59歳の正社員2,500名を対象に実施した「社内コミュニケーションに関する調査」の結果を発表した。
社内コミュニケーションに課題を感じている人は57.2%
社内コミュニケーションに課題を感じるか聞いたところ、全体では「とても感じる」17.0%、「やや感じる」40.2%、「あまり感じない」29.6%、「全く感じない」13.2%という結果になった。半数以上が社内でのコミュニケーションに課題を感じていることがわかる。
また、「とても感じる」と答えた人は20代12.2%、30代15.9%、40代18.7%、50代20.2%となり、年代が上がるにつれて多くなっていることがわかった。
Q1. あなたは社内コミュニケーションに課題を感じますか。(単数回答)(n=2,500)
社内コミュニケーションに課題を感じると答えた人にその内容を聞いたところ、「他の人の仕事が見えない」が44.5%で最も多く、次いで「社内の一体感がない」41.0%、「雑談などコミュニケーションが少ない」38.4%となった。
特に50代では「社内の一体感がない」が最も多く50.4%となり、20代の27.6%とは大きな差があることがわかる。年代が上がるにつれ、部下を持つなど、組織や会社全体を意識することで、社内の一体感がないことにより課題を感じやすくなっているのかもしれない。
Q2. あなたは社内コミュニケーションの何に課題を感じますか。(単数回答)(n=1,430)
勤めている会社に、どのような社内コミュニケーション施策があるか聞いたところ、取り入れられている社内コミュニケーションのうち、最も多い回答は「社内報」で70.0%となった。現在では紙の社内報だけでなく、ウェブやアプリで閲覧できる社内報も増えているため、取り入れやすいのだと考えられる。
Q3. あなたがお勤めの会社ではどのような社内コミュニケーション施策を行っていますか。(複数回答)(n=1,105)
コミュニケーション施策に「とても満足」はたった1割
それぞれの社内コミュニケーション施策に対する満足度を聞いたところ、どの施策でも約半数の方が満足していることがわかった。一方で「とても満足」と回答した方は全ての項目で1割程度となった。完全に満足している人は少なく、まだ改善の余地があると言える。
Q4. 前問で回答した社内コミュニケーション施策に対する満足度をお答えください。(単数回答)
社内でコミュニケーションをとる際に工夫していることを聞いたところ、「自分からあいさつする」や「自分から積極的に話しかける」などの回答が多く見られ、会話を大切にしていることがわかった。
一方で「できるだけ他部署に行くようにはしているが、サボっているように見られる可能性もある。」といった回答も挙げられた。コロナ禍において職場での人間関係も希薄になりがちの中、よりよい職場環境づくりのために試行錯誤していることがわかる。
Q5. あなたが社内コミュニケーションにおいて工夫していることをお答えください。(自由回答)(n=2,500)
【仕事】
「今まで接点がない人とのファーストコンタクトはメールではなく電話で話すようにする。」(36歳/男性)
「小さなことでも情報共有するようにしている。」(33歳/女性)
「他の人の残業を手伝い、他の人の仕事内容も理解するようにしている。」(57歳/女性)
【あいさつ】
「あまり知らない人でも会ったときにはあいさつするようにしている。」(53歳/女性)
「エレベーターですれ違った人にたわいもない会話を持ちかける。」(29歳/女性)
【休憩】
「おやつタイムがある。」(59歳/男性)
「なるべく他の人が居る休憩場所を利用している。」(51歳/女性)
<調査概要>
調査の方法:WEBアンケート方式
調査の対象:全国の20歳~59歳の正社員
有効回答数:2,500名
調査実施日:2022年3月3日(木)~3月4日(金)の2日間
出典元:株式会社one
構成/こじへい