その他ではMicrosoft Bingのシェアが増加
アウンコンサルティングの調査によると、検索エンジンシェアにおいて、PC・モバイルともに中国・ロシアを除く38カ国でGoogleがトップシェアを占めていた。では、Google以外にどのような検索エンジンが使われているのだろうか。
アウンコンサルティングでは、2012年11月より世界40カ国を対象に検索エンジンシェアの推移を調査しており、この度、2022年2月時点の各国・地域におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェアを調査したので、結果をお伝えしよう。
世界の検索エンジンシェア(PC) 2016年2月-2022年2月比
※Google以外の検索エンジンシェアを記載
世界の検索エンジンシェア(モバイル) 2016年2月-2022年2月比
※Google以外の検索エンジンシェアを記載
上記の通り、地域によってはGoogle以外の検索エンジンも意識すべきだが、世界的にはその利用率は低く、PCではGoogleが約85%を占めるのに対し、Microsoft BingとYahoo!を合わせても約10%、モバイルではGoogleが約95%に対し、Baiduは2%弱程度となっている。
今後もGoogle一強の状況は続いていくため、引き続き最新情報をキャッチアップしておくことが重要だ。
※用語の定義として、検索エンジンとは検索システムを提供する会社、ブランドを指す。具体例を挙げると、日本で最も人気のあるポータルサイトの一つ「Yahoo! JAPAN」は、検索エンジンとしては「Google」という扱いとなり、同様の理由から「Yahoo!台湾」や「Yahoo!香港」はMicrosoft Bingとなる。
2022年2月 各国・地域におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェア
※2020年インターネット利用率において、グレー部分は2017年のデータ
DuckDuckGo(ダックダックゴー)とは
前回調査でのオランダ・スイスに加えて、ニュージーランドで「DuckDuckGo」が第2検索エンジン(モバイル)にランクインしていることが分かった。
世界の検索エンジンシェア(モバイル)では2016年の0.06%から0.51%(2022年)と、母数は少ないながらも徐々にシェアを伸ばしている状況にある。
DuckDuckGoは、プライバシー保護を重視した仕様で、ユーザーの個人情報を一切収集しないとされている検索エンジンだ。
また、欧州連合(EU)では、個人情報(データ)の基本的人権の確保を目的とした「EU一般データ保護規則(GDPR)」が2016年5月に発効、2018年5月から適用が開始されている。
このような法規制による個人情報保護に対する意識の高まりが、「DuckDuckGo」のシェア率を伸ばした要因のひとつとして考えられる。
調査概要
世界40カ国、主要検索エンジンシェア(PC、モバイル)
調査要綱
対象国: OECD加盟主要国を中心に当社にて抽出
インターネット利用率: Committed to connecting the world
Percentage of Individuals using the Internet
検索エンジンシェアデータ参考: StatCounter
調査日:2022年3月14日 ~ 2022年3月30日
調査対象時期:2017年7月 ~ 2022年2月
関連情報:https://www.auncon.co.jp/seminar/index20220412.html
構成/Ara