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FIREを達成した投資家に聞く「お金儲けよりも大事なこと」

2022.04.17

新連載/FIREの向こう側

世はすっかり「FIREブーム」。資産運用でお金を殖やし、「経済的な自由を得よう!」とうたう記事やテレビ番組がずいぶんと増えた。が、それらに現実味を感じることができずうんざりしている人も多いだろう。

どうしてFIREは遠いものに感じてしまうのか――『投資をしながら自由に生きる』の著者で、自身もFIREしたという投資家の遠藤洋さんに、本企画では素朴な疑問をぶつけてみることで「自由に生きる」ための方法を探っていきます。

Question「私は一生FIREできないの?」

「世のFIRE記事で書かれていることの理屈はわかるけど、実現できなさそうでうんざりしています。私は一生、FIREできないのでしょうか?」(32歳男性)

Answer「FIREなんてしなくていい」

近年ブームとなっている「FIRE」ですが、これは「Financial Independence,Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的に自立した状態で早期退職し、自由な時間を過ごす」という意味を持っています。

海外で新しいライフスタイルとして人気になり、日本でも働き盛りの世代を中心に注目を集め、“FIRE本”も続々発売していますね。一般的に、「FIREするためには年間支出の25倍の資産が必要」と言われています。年間の生活費が400万円の人は、資産1億円あれば年4%で運用して400万円入るため、資産を切り崩さず、働かなくても生活できるというわけです(税金を除く)。

そして、FIRE(早期リタイア)を実現するためには「投資が重要」と、たいていの“FIRE本”では書かれています。

しかし、世の中に出回っている“FIRE本”や“FIRE記事”ではお金を殖やす手段ばかり書かれているものの、あまり実態に沿っていない印象があります。多くの人が「自分にはFIREなんて無理だ」「資産1億円貯めるまで何十年も我慢する生活に耐えられない」と感じてしまっているようです。

私は、極論を言えば「FIREなんてしなくていい」と思っています。正確にいえば、「仕事はある程度続けたほうが、人生は充実する」と思っています。

働かなくてもいい状態になったとき、人は本当に働かなくなるのかというとそうではありません。実際、FIREしていると言われる人で、まったく働いていない人って今まで会ったことがなくて、皆さん、投資家やビジネスオーナーとして仕事をされているんですよね。私も「FIREしました」というものの、正確には「会社員ではない」というだけで、自分の好きなことをしてお金は稼いでいます。

FIREしている人に共通しているのは、「目の前のお金のために仕事している」のではなく、「お金が入ってくる仕組み」をつくる、あるいはそれを維持するために仕事をしている人がほとんど。自分の好きなこと、周りの人が喜んでくれること、社会とのつながりを持てること、社会に価値提供できるようなことにシフトしていく人が多いと感じます。

2022年4月 南フランス・シャトー エザにて

「今の延長線上には自分の理想とする人生はない」と気づいた

なぜこれほど世の中が「FIRE」に飛びついたのでしょうか。

それは、今の生活が続いていくことへの不安や不満、未来が見えない現状を変えたい、けれど何をしたらいいかわからないといった気持ちからではないでしょうか。現状から抜け出したいけれど抜け出せない漠然とした不透明感から、「FIRE」が流行ったのだと思います。

私もかつては新卒で会社員として働いていました。3年くらい経って仕事もそれなりにできるようになり、評価もされていたのですが、ふと「このままでいいのだろうか」と疑問を持つようになったのです。

当時、会社が赤坂にあって、夜な夜な東京ミッドタウンの裏にある檜町公園まで歩いてベンチに座って見上げたところ、ミッドタウン・レジデンスやリッツ・カールトン・レジデンスといった、月の家賃が100万円とか200万円以上もする超高級マンションの一つひとつの部屋の灯りが目に入ったんです。

「あぁ、こんなところに住んでる人もいるんだなあ」

そんなことを思ったのと同時に、「自分が今のままがんばっても、こんな高級マンションには絶対に住めないな」と下から見上げながら感じたんですよね。

別に「高級マンションに住みたい!」という願望があったわけではありません。リッツ・カールトン・レジデンスに住める未来は、今の人生の延長線上には存在しない――という社会構造の矛盾に気づき、衝撃を受けたのです。

会社員を続けていたら、自分の理想とする人生は手に入らない。では、自分はどんな人生を歩みたいのか?

そんなことを考えていたある日、前日に降っていた大雨はすっかり止み、ものすごく晴れた気持ちのいい朝を迎えたんです。仕事に向かうつもりが急に散歩がしたくなって、会社に「本日お休みします」って連絡をして公園を散策しました。

そのとき、「天気がいい日に気の向くままに散歩に行ける人生っていいな。自分はこういう人生を歩みたいんだ」とわかったんです。

2022年3月 南フランス・ニースにて

自分が望む「お金と時間のバランス」を考えよう

「好きなときに好きなことをして生きていける人生」を手に入れるためには、どうしたらいいか。必要なのは、お金と時間です。そして、お金と時間の2つを同時に手にするためにはどんな職業があるのか、何をする必要があるのかとネットで調べたり本を読んだりした結果、投資家やビジネスオーナーにならないといけないという結論にたどり着き、会社員を辞めて独立することにしました。

投資知識ゼロの状態から独学で投資を学んだ私はそこから3年くらいかかりましたが、今ではそれなりの資産を持つことができるようになり、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れながら、国内外を旅して自由を謳歌する生活を送っています。

世の中の"FIRE記事"はお金ばかりが強調され辟易している人も多いと思いますが、実際にFIREしようとすると「お金と時間のバランス」は人によって違います。

私の場合は、生活費や人生を楽しむためにそれなりにお金は使っているのですが、お金をかけなくても幸せを感じるタイプ。今(4月8日時点)、世界中を旅している最中で、先週はモナコ、今週はドバイにいます。ドバイでは友人とヴィラを借りてシェアしていて、海外で仲間と集まってビールを飲んだり、BBQしたりするのがすごい好きなんですよ。

私がやっている投資コミュニティのメンバーと静岡で飲んだときも、当日に宿を取ったのですが、寝るだけだから1泊3000円のホテルでした。バックパッカーみたいな旅行でも満足度は全然変わりません。旅行といっても旅費、食費、お酒くらいにしかお金は使わないので、どちらかというと仲間やみんなとワイワイできる自由な時間のほうが大切。私にとって「お金と時間のバランス」は、時間のほうがプライオリティは高くなっています。

今回のまとめ「何のために働くのか、見直してほしい」

「仕事を辞めたい」「今のままではダメだ」「何かしないと」と現状に対し漠然とした不安や不満を持っている人に伝えたいことは、「何のために働いているのか」を考えてほしいということ。

何のために、今、自分の人生の時間をそこに費やしているのか? 今のライフスタイルに満足できないと思ったら、「今、自分は何のために頑張っているのか」を一度立ち止まって考えてほしい。そして、今の生き方そのものを変える必要があります。

家族のため、お金のため、趣味のために仕組みを作るのもいい。自分の理想とする生活や生き方を実現するためには、会社員をこのまま続けていいのか、働きながら投資や副業するのか、思い切って会社を辞めて独立するのか、そういうビジョンを持ってもらえたら嬉しいです。

とはいえ、いきなり会社を辞める勇気もなければ、会社を辞めて独立してやっていける自信もない……。そんな不安から一歩を踏み出せない人も多いでしょう。

次回は、

「自由を得るためには『退職して独立』すべきでしょうか?」

という悩みについて、私なりの見解をお話したいと思います。

文/遠藤 洋(えんどう・ひろし)
投資コミュティixi主宰、投資家・自由人。1987年埼玉県生まれ。大学在学中にアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資を始める。大学卒業後、ベンチャー企業に入社。26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大18倍、1銘柄だけで億超えのリターンを達成。その投資経験をベースに、経営者、上場企業役員、医師、弁護士、ビジネスパーソンなど、これまで1600人以上の個人投資家を指導し「勝てる投資家」を数多く輩出。現在は投資をしながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。

構成/向井翔太

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