日本エイサーは、日本エイサーとして初となる、裸眼での3D立体視を実現したノートパソコン「ConceptD 7 SpatialLabs Edition(CN715-73G-SL76Z)」の受注生産販売を開始した。なお、本製品は法人市場向け製品となる。
「ConceptD 7 SpatialLabs Edition」は、裸眼での3D立体視を実現する、独自のSpatialLabs(スぺイシャルラボ)テクノロジーを搭載した15.6型のノートパソコン。目と顔の位置と動きを認識するアイトラッキング技術、3D表示を可能にするディスプレイ、3Dクリエイターの制作フローを大きく効率化させるリアルタイムレンダリング技術、2Dコンテンツを3Dへ変換するAI技術を組み合わせることで、裸眼による3D立体視を実現するという。
裸眼3D体験に必要なアプリケーションも各種標準搭載しており、主要な3D形式のファイルをインポートし、立体3Dで表示する「SpatialLabs Model Viewer」、BlenderおよびMAYA(PiStage)の3Dソフトウェアを使用し、リアルタイムレンダリング技術により、2Dで編集をし、立体3Dでリアルタイムに表示をする「SpatialLabs Go」、右目用と左目用の映像を左右に並べたサイドバイサイド方式のビデオを、立体3D表示する「SpatialLabs Player」の3つのアプリを、3Dアプリ管理ツールであるSpatialLabs Experience Center (SpatialLabsエクスペリエンスセンター)内で提供している。
高度かつ複雑なクリエイティブな作業をサポートするため、CPUは第11世代インテル Core i7プロセッサー、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3080を採用。OSはWindows 11 Proで、64GBのDDR4メモリと、NVMe PCIe SSDによる最大1TBのストレージを搭載。ディスプレイには、解像度3,840×2,160ドットの15.6型IPSパネルを採用。映像やグラフィックの現場で欠かせない精緻な色表現にもこだわり、PANTONE(認定済みの忠実な色再現、デルタE 2未満の正確な色精度、Adobe RGB比100%の色域で、プロに必要な色再現性を提供する。
もちろん、静音性にもこだわり、Acer独自の冷却ファンである第4世代AeroBlade 3Dファンと独自の冷却テクノロジーを組み合わせて搭載。生体工学に基づき、静かで高速に飛行できるフクロウの羽からヒントを得て作られた59枚のブレードからなるAeroBlade 3Dファンが、効率的に動作することで、騒音レベル40dBA未満の静音性能と、高い冷却性能を両立する。
そのほか、3D制作プラットフォームUnreal Engineに対応している点も特徴。Acer独自のAcer XR Runtimeを使用することで、Unreal Engineでのプロジェクトの実行および作成、3D表示が可能になる。
インターフェースはThunderbolt 4対応のUSB 3.2 Type Cポート、USB 3.2 Type Aポート×2、HDMI出力ポート、DisplayPort出力ポート、有線LANポートなどを装備。本体サイズは約358.5×25.4×260mm、重量は約2.5kg。
製品情報
https://acerjapan.com/notebook/conceptd/conceptd-7-spatiallabs/CN715-73G-SL76Z/
構成/立原尚子