外部モニターにも使える!復活の名モバイル機
メーカーの担当者に聞くおすすめの活用法
『FMV LOOX』という製品名は、富士通が2000年に発売した伝説の超小型PC『FMV-BIBLO LOOX』から継承したもの。当時としては画期的な小型軽量ボディーにデータ通信機能を内蔵するなどの特徴が熱狂的な支持を集めた。
この〝LOOX〟という名には「変化」「無限の可能性」「体験」という意味が込められている。そして、その名を受け継ぐ『FMV LOOX』は、「コロナ禍を機にPCの重要性が増す中、ハード、ソフト、サービスで新たな体験を提供する」ために製品化されたという。
特徴は、13.3型のWindowsタブレットPCとして世界最薄最軽量ボディー、ワコムの次世代ペン『Linear Pen』に世界で初めて対応しているなどの点。着脱式の2in1ノートPCでは弱点になりがちなカバー型キーボードには、使い勝手の良さが好評な同社製『LIFEBOOK UH』と同等のキーボードを採用。キー入力の快適さはノートPCと同等クラスのようだ。
ほかのPCとの連携も見逃せない。USB Type-Cケーブルで接続すれば、仕事用ファイルなどの共有が簡単に行なえる「デュアルPCモード」も用意。『FMV LOOX』は、既存の2in1モデルの概念を変える存在となりそうだ。登場するのが実に待ち遠しい。
米国の展示会「CES 2022」の開催に合わせて発表された、富士通のPC事業40周年を記念したモデル。軽量タブレットPC本体と、優れた操作性の「UHキーボード」を組み合わせた1台だ。「CES Innovation Awards 2022」も受賞し、日本のみならず世界的にも大きな注目を集めている。
【ほかの機器とのおすすめ連携】PCとつないでマルチディスプレイ環境に!
ほかのPCとUSB Type-Cケーブルで接続することによって、双方に保存したファイルを簡単に共有できるのが画期的だ。これに加えて『FMV LOOX』のディスプレイ部は、ほかのPCにおけるセカンドディスプレイとしても使えるなど、これまでの2 in 1ノートPCにはない連携機能が仕事を強力にバックアップする!
『FMV LOOX』は、ほかのPCに接続することで液晶タブレットとして利用可能。ペン入力などのクリエイティブ作業を行なえる。
キーボードと一緒にスッキリ持ち歩ける!
現時点で詳しい仕様は未公開だが、重量は600g台となり、13.3型のWindowsタブレットPCとして世界最薄最軽量を実現する模様。
【進化した2 in 1ノートPCのおすすめ用途】
キーボードが打ちやすく作業効率も高い!
同社のキーボードマイスターが監修したキーボードは、配列や仕様がノートPCと同じというだけでなく、打ちやすさも上々。外出時には本体と合わせて軽快に持ち出せて、好きな場所で快適に作業をこなせる。
世界初採用のペンで手書きの作業を快適に!
対応のペンには、ワコムの次世代AESペン『Linear Pen』を世界で初めて採用する予定。細かなペンのスペックは現時点では非公開で、非常に細かな筆圧やペンの傾きを検知し、ペン入力を軽快に行なえるとのこと。手書きの機能を重視する人にとっては見逃せない1台だ。
2種類に大別される2 in 1ノートPC。今後、シェアが拡大する見込み
2 in 1ノートPCは、ディスプレイが着脱できてタブレットとして使える(デタッチャブル)タイプと、ディスプレイが360度回転して本体自体をタブレットとして利用可能なタイプがある。前者は軽量な機種が多く、後者は打ちやすいキーボードを採用している傾向が強い。
取材・文/平澤寿康
※各機種の価格や国内未展開機種の仕様などの情報は2022年2月末時点のもの。