
安全走行のために路面の状況的確にライダーに伝えてくれるレンズ
山本光学は、ロードバイクで安全に走行することを目的として開発したレンズ「ULTRA LENS for CYCLING(ウルトラレンズ・フォー・サイクリング)」を搭載したアイウェア5品番を4月15日より順次発売する。
「ULTRA LENS for CYCLING」は、安全にロードバイクで走行するために、路面の状況を的確にライダーに伝えてくれるレンズ。
単に視界を暗くして眩しさを抑える従来のサングラスでは、眼に入る情報量は全体的に落ちてしまう。そこで山本光学では「安全な走行のためには、視界を妨げる眩しさを抑えつつも、必要な情報はしっかりと眼に届けることが必要ではないか」という仮説のもと、自転車ロードレースのプロチーム「宇都宮ブリッツェン」の選手とともに「安全な走行のために見るべきポイント(情報)とは何か」「必要な情報をどのようにライダーに伝えるのが良いのか」を繰り返しテストを実施。共同でレンズを開発したとのことだ。
特徴としては、タイヤのグリップが変化する可能性のある、轍・継ぎ目・凹凸など、これから通る路面の状況が確認しやすくなるほか、日本のロードバイク乗車環境に多い「峠道の木陰」などに配慮して、レンズを明るめに設定。ハイスピードで日向と木陰を行き来するような、光の変化が大きい状況でも路面が暗く感じにくいという。
裸眼時(左)と「ULTRA LENS for CYCLING」着用時(右)の比較(イメージ)
なお、共同開発した宇都宮ブリッツェン・増田成幸選手は「ULTRA LENS for CYCLING」について、つぎのようにコメントしている。
「ロードバイクの走行は“認知”“判断”“操作”の繰り返しです。プロ選手は“認知”とその前に存在する“予測”の能力が優れていることで、その後の早くスムーズな“判断”“操作”へとつなげているため、ハイスピードの集団でも安全に走行できます。『ULTRA LENS for CYCLING』は選手が“予測”“認知”のために気にしている“見るべき路面のポイント”を、着用したライダーに伝えてくれます。日本の道路環境で非常に使いやすいレンズが出来上がりました。落車なく安全にライディングを終えることはプロ・アマ問わずすべてのライダーにとって最も重要なことです」
この「ULTRA LENS for CYCLING」は、2022年新モデルとして発売されるフレーム「STRIX D.A(ストリックス・ディーエー)」をはじめとした5型に搭載。製品ラインアップは以下のとおりとなる。
「STRIX D.A.」
本格的なスポーツモデルとして人気のSTRIXがさらに進化。ノーズ調整機能やレンズ交換機能、フィット感の良さはそのままに、風の巻き込みをさらに防ぐ新しいレンズ形状や滑り止め、一体成型のテンプルを新たに採用している。4月15日発売開始。
その他展開モデル
4月28日より順次発売開始
構成/立原尚子