セルフリノベーション
89mm幅の2×4材の間にベニヤ板を貼り、天井と床でつっぱる〝つっぱり壁〟。オンライン会議の背景や部屋の模様替えにも最適な手作り壁は、ソロ活DIYの急先鋒だ。
始めやすさ ★★☆ 難易度 ★★☆ コスト ★★☆
自由な壁さえ手に入れればDIYのアレンジは無限大!
ソロ活としても人気のセルフリノベーション。とはいえ、賃貸住宅だからと二の足を踏む人も少なくない。そんな時におすすめなのがパーティション感覚で使える「自由な壁」だ。
「釘が打てるので表面を好きな壁材に変えられるし、壁紙も気軽に貼れる。引っ越しなどで使わなくなった時も簡単に解体できるので便利です」
こう語るのは、DIYアドバイザーの山田芳照さん。一見大がかりだが、土台となるのはホームセンターで手に入る「2×4材」。そこにベニヤ板を取り付ければ、下地は完成する。2×4材が柱となり、つっぱり棒のように天井と床で支える仕組みだ。
「DIYが得意な人なら4時間くらいで完成します。ビギナーならもう少しかかるけど、休日を使って、試行錯誤しながら作るほうが絶対楽しいですよ。ビス打ちだって少しくらい失敗しても大丈夫。『ここに棚を付けたら便利そう』『こんなデザインの壁にしたい』と、ひとりで自由に考えて思う存分やってみる。これこそセルフリノベの醍醐味だと思います」
ホームセンターへ行けば、木材のカットや工具レンタルサービスもある。賢く利用すれば、作るハードルはさらに下がるはずだ。
DIYCITY DIYアドバイザー
山田芳照さん
DIY講師や監修者として『NHK住まい自分流』など多数のメディアに出演。現在も魅力を広めるべく、イベントやワークショップを多数開催する。http://diycity.jp/
セルフリノベ基本の3step
01 準備する材料と工具は至ってシンプル
材料は柱となる89mm幅の2×4材と、壁板にするベニヤ板、柱上下に装着する2×4材対応アジャスター。2×4材は壁を作る場所の床から天井までの高さを測り、アジャスター分を引いたサイズにカット。これだけで材料費1万円弱。
必要な工具はノコギリとヤスリ、木材の組み付けに使う電動ドリルドライバー、水平器。水平器はスマホのアプリでもOK。
02 2×4材を使ってベースの壁作り
2×4材の上下にアジャスターをセットした柱を天井と床でつっぱり、立てる。この時、水平器を使って、床から垂直な位置に設置することがポイント。柱が立ったら、その間にベニヤ板を取り付け。これだけでベースの壁が完成!
柱の先端を天井に合わせ、水平器で垂直を確認、アジャスターのバネを調節し、柱を固定する。
ベニヤ板はけが防止のため断面をヤスリで磨き、ビスを使って電動ドリルドライバーで固定する。
03 完成した壁を自由にアレンジ
今回は板張り壁に仕上げるため、凹凸加工がある「サネ板」を貼り合わせている。さらに古材のような風合いの「オールドウッドワックス」で着色した。ほか、塗るだけで黒板になる塗料や棚の取り付けなど、カスタマイズは自由自在!
ヴィンテージ風に着色
専用塗料で黒板にも!
折りたたみ棚も!
取材・文/高山 惠
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