花生け
フラワーショップで花を選び、花瓶に飾る。単純作業ながら、美意識とバランス感覚を要する花生けは、美的センスをブラッシュアップし、生活に華やぎを与えてくれる。
始めやすさ ★★★ 難易度 ★★☆ コスト ★★☆
花と向き合う時間が心の栄養補給に
「家時間が増えて、お部屋の空間演出に興味を持つ人が増えているように思います。特に花瓶に花を生ける〝花生け〟は、給水スポンジを使って立体的に花を挿すフラワーアレンジメントより初心者向けのため、男性で始める方も増えています」
そう話すのはフラワースクール『ハナキチ』の池田絵美さん。とはいえ、花を扱い慣れない人にとっては、「花瓶はどうする?」「どんな花を選べばいい?」と疑問符ばかりのはず。
「まずは、花器選びから始めましょう。口が広すぎると不安定に広がりやすいので、最初は口径8cm程度のものをセレクトするのがベターです。次に花材選び。メインとなるお花は、茎がしっかりしているほうが生けやすいですよ。枝ものを加えると、アレンジの軸もしっかり定まります」
花屋の店頭では、旬の花が目に留まりやすい場所に展開されているので、それを参考にするとよいそうだ。「自分の生活空間に飾るものですから、好きな色や花姿など、心惹かれる素材を選ぶことが、満足度の高いアレンジを作る近道です」
誰にも左右されず、花と会話をするように装飾していくひとり作業は、心まで潤してくれるに違いない。
ハナキチ 池田絵美さん
『青山フラワーマーケット』が営むフラワースクール『ハナキチ』講師。センスが光る花合わせ、色合わせの提案にファンも多い。http://www.hana-kichi.jp
花生け基本の3step
01 花材とフラワーベースを選ぶ
今回は枝ものを使った花生けを紹介。花材は〝メイン〟とそれを引き立てる〝サブ〟、軸になる〝枝もの〟、仕上がりに立体感を添える〝アクセント〟を基本に選ぶ。初心者には口径約8cm、高さ20〜30cmの花器が扱いやすい。
[1]枝もの(アオモジ)
[2] アクセント(クレマチス)
[3]サブ(スノーボール)
[4] メイン(ブルーフレグランス)
02 ラインの要となる枝ものから順に生ける
まずは枝もので花生けの土台を作る。花瓶の上の縁から1.2〜1.5倍の高さになるよう、枝の長さを調節。バランスを見ながら、メイン→サブ→アクセントの順に生けていく。
縦のラインを意識
〈花扱いの基本〉
右/水に浸かる部分には葉や花が残らないように処理する。左/枝ものは水が揚がりやすいように茎を斜めにカット。
03 花材配送+セルフレッスンでスキルアップ
「花を選ぶのに自信がない」「自宅でじっくり学びたい」という人は、花材キットを利用するのも手だ。季節の花を中心に、プロがセレクトした選りすぐりの素材が自宅に届く。
『ハナキチ』のキットには、QRコードで読み込めるhow to動画も付属。オンラインレッスン気分で試せるのが◎。
取材・文/坂本祥子
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