レーシングカート
F1レーサーたちも、まずはレーシングカートから始めているというのは有名な話。別世界のように感じるものだが、全国各地に誰もが気軽に楽しめる施設があるのだ。
始めやすさ ★☆☆ 難易度 ★★☆ コスト ★★★
サーキットを疾走してみたい……。そんな夢をかなえられるのが「レンタルカートサーキット」だ。
「本格的なレーシングカートは費用と手間がかかりますが、ここはすべてレンタル。たとえ、ひとりで来ても安全にモータースポーツを楽しめます」とユーカートの宇田川英明さん。
マシンはフランスのソディ・カート社製で、衝撃吸収構造のバンパーを装備し、その安全性の高さから世界1500か所以上のサーキットで採用されている信頼性の高いもの。大人用はホンダの270ccエンジンで出力10PS以上。それにリミッターが付いていて、初心者は最高時速30km、中級者で時速45km、上級者は時速60kmまで出せるという。
「時速30kmでも視線が路面に近い分、ヘルメットのバイザー越しに流れる風景は速く、体感速度はかなりのもの。コーナリング時の横Gも、普段は経験できない感覚です」
気軽なドライブとは異なり「走る」「曲がる」「止まる」といった激しい挙動変化を常に実感しながら、ソロでタイムを縮めることだけに専念。最短のラインとマシンコントロールを考えながらアドレナリン全開で走る。それは、わずかな時間ではあるが仕事や家庭の悩みを完全に忘れられる〝特別な時間〟になるのだ。
ユーカートサーキット東京あきる野
宇田川英明さん
全日本カートレースチャンピオンを獲得したこともある。モータースポーツの裾野を広げたいという思いから、昨年4月にこのカート場をオープンさせた。
レーシングカート基本の3step
01 安全講習を受け、マシンの装備を知る
7分程度のビデオで装備の装着の仕方や、走行上の安全確保、注意点、カートの操作方法、コース内に設置されたシグナルの意味などの講習を受けてから実際の走行へ。一般車と異なるので、ヘルメットやグローブを装着する。
02 タイムアタックを続けてグレードアップを目指す
安全かつ楽しく走行するために、C、B、Aの「スピードシステム」を採用。最初はCからスタートし、目標とするタイムは1周34秒。クリアしたら段階的にリミッターが解除されて、より速いカートで走れるようになる。
03 耐久レースに出場して腕試し!
レベルを合わせた2〜5名のドライバーと組み、90分間のレースで順位を競う「UKC-CUP ENDURANCE RACE」も開催されている。こんな催しに参加するのもモチベーションアップにつながる。
Let’s challenge!
SWSに登録して4万人超のドライバーと競い合う
会員登録すると、走行ごとにタイムランキングにポイントを付与。同型カート採用のサーキットとネットを介して、全世界のドライバーとランキングを競える。
取材・文/松尾直俊
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