ソロキャンプ
何にも縛られることなく豊かな自然の中でのんびりと過ごすソロキャンプ。多忙な日常を離れ、「不便」を楽しむ大人のアクティビティーはこの10年間でますます進化していた。
始めやすさ ★★★ 難易度 ★★☆ コスト ★★★
誰にも邪魔されず自分だけの空間を堪能
かれこれ10年ほどブームが続いているキャンプ。ここ最近はその中でもソロキャンプが特に人気を集めている。本来ソロキャンプとは読んで字のごとくひとりで行なうキャンプの意味だが、そこはやはり趣味の世界。現在では、ひとり用に特化したテントや焚き火台などを用いたひとつの様式として確立している。ソロキャンプ歴30年の櫻井さんにその魅力やギア選びのポイントなどについて教えてもらった。
「ソロだと気兼ねなく自由に過ごせるのが魅力です。家にいると何かと忙しく動き回ってしまうものですが、自然の中で焚き火をしていると日常では味わうことのできないゆったりとした時間を堪能できます。ギアは移動する手段によって変わりますが、クルマであれば特別に小型軽量のものである必要はありません。設営をすべて独力でやらなければいけないので、テントやタープなどは本番前に〝試し張り〟して手順を確認しておくといいと思います」
ソロキャンプにおけるサイトは自分の部屋のようなもの。統一感のあるアイテムで揃えるなど、全体をコーディネートすることで居心地のよさが格段にアップするという。
キャンプ用品プロデューサー
櫻井伸樹さん
10代の頃からオートバイでのソロキャンプを嗜み、近年はその経験を生かしてアウトドア用品のプロデュース業も手がける。本業は雑誌編集者&ライター。
ソロキャンこそ、こだわりのギアで
クルマで移動するなら軽量性にさほどこだわる必要はない。使いやすく、ルックスが好みのギアを選ぼう。近年のLEDランタンは性能向上が著しく、小型の製品でもメインの灯りとして十分に使える。
ソロキャン基本の3step
01「火を育てる」楽しさに挑戦
ソロキャンプの醍醐味といったら何といっても焚き火。パチパチの薪が燃える様を眺めているとひとりでも充実した時間を過ごせる。上手に火をつけるコツは細い薪から太い薪へと段階的にくべること。火を少しずつ「育てる」のだ。
02 野趣あふれる焚き火料理をマスター
豊かな自然の中で食べる料理は、ごく簡単なものでも格別だ。炊事場のないキャンプ場で調理をするなら極力手間がかからず、短時間で完成するものがベターだ。今回は焚き火の炎と厚みのあるフライパン(焦げ付きにくい)でビーフステーキを豪快に焼き上げた。
03 居心地のよい空間作り
最近は焚き火をしながらくつろげる難燃素材を使用したスタイルがトレンド。写真のような「パップテント」は、軍用テントをモチーフにしたもので、独特の無骨さが冒険心を満たしてくれる。焚き火の前に座り、手の届く範囲にギアを並べると効率的で居心地がよい空間に。
取材・構成・文/佐藤旅宇
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