会社員 高橋忍さん×3D工作
Profile
日本マイクロソフトに19年間所属し、今はゲームエンジンの企業、Unity Technologies Japanで建築分野のプロジェクトマネージャーを務める。
頭に思い描いたものをカタチにする3D工作。約2年前からスタートし、現在ではライフワークの一環として楽しんでいる高橋忍さんに、3D工作の醍醐味について聞いた。
趣味を〝拡張〟できるのが3D工作にハマる理由
「もともとプラモデルを作るのが好きで、5~6年前から3Dプリンターにも興味を持っていました」
やってみたいけど、始めるきっかけがない。二の足を踏んでいた高橋さんは、会社の同僚が3Dプリンターを購入したことに触発され、3D工作の趣味をスタートした。
「作り始めたのは、立方体や円柱といったシンプルな物体です。少し慣れてきたら、ほかの人が公開しているデータの出力にも挑戦。最近は『ここにタブレットを置くフックが欲しいなぁ』と思ったら、デジタルノギスで採寸した設置場所などのデータから図面を起こし、3Dソフトで設計して出力する……といったことまで、できるようになりました」
高橋さんが3D工作しているものは2種類に大別される。袖机に取り付けるハンドルといった〝日用品の+αアイテム〟と、万年筆のコレクションをきれいに収めるトレイのような〝趣味の拡張パーツ〟だ。
「最近〝趣味の拡張〟として作ったのが、ガラスペン用のインクサーバーです。樹脂を溶かして積層するタイプよりも細かい造形が得意な、光造形機という3Dプリンターで出力しています。インク瓶が隙間なくピタッと装着できるようになるまで、たくさん失敗しました(苦笑)」
欲しいものを設計して3Dプリンターで出力し、確認してダメだったところを作り直してみる。そんな試行錯誤は、日頃の仕事にもすごく生きてくると、高橋さんは言う。
「ここ2年ほどで、3万円以下でも十分に満足できる性能の機種が増え、3D工作の趣味を始めやすくなりました。ぜひ挑戦してほしいですね」
粘土細工感覚で作りたいものを設計
高橋さんが使う3DソフトはAutodesk社の『Fusion 360』。日本語表記で理解しやすく、粘土のように立方体の形状を変えたり円柱を増設したりするだけで簡単に設計できる。
完成したらSNSなどで公開!
完成した3D工作はTwitterに写真を公開しているほか、一部をWebサイト「BOOTH」で販売中。これらからの反響が3D工作のモチベーションになるそうだ。
【ソロ充POINT】
3D工作のソロ活を始める際は、3Dプリンター、積層する材料、3Dソフトを設計するPCがあればOK! 造形物の考案から出力まで自己完結できる。
取材・文/編集部
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