会社員 内村善一さん×ボルダリング
Profile
都内の大手企業に勤めるサラリーマン。コンペには参加せず、あくまで自分自身の鍛錬のためにボルダリングに熱中している。
シンプルでお金のかからないスポーツがボルダリング。近年は駅近くに立地するジムも増えてきており、社会人のソロ活として魅力が上昇中だ。
ルートと登り方を変えれば永久に楽しめるスポーツ
内村さんがボルダリングに出会ったのは約12年前のことだ。
「学生時代までは柔道やアメフトなど、様々なスポーツをやっていましたが、社会人になってから体を動かす機会が激減していたんです。40歳になったのを機に何か新しいことをやろうと思い立って親子で始めたのがボルダリングでした」
ボルダリングはフリークライミングの一種だが、体を保持するロープは使わず、身ひとつで人工の壁面を登るのが特徴だ。内村さんは月に7~8回のぺースで自宅近くのジムに通って技術を磨いている。
「シューズひとつで始められるシンプルさが魅力です。会社帰りのほか、出張の時は訪問地のジムを訪れて汗を流すこともあります。あと、比較的新しいスポーツなので、初心者でも萎縮せずに楽しめる気風も特徴ですね。上級者は初心者に対して過度にアドバイスすることなく、見守るのが暗黙の了解になっていたり」
壁のホールドは毎月レイアウトが変わるため、飽きることがないと内村さん。ほかの人と違う登り方にチャレンジしてクリアできた時は大きな達成感があるという。
「同じ壁を登るクライマー同士は自然と連帯感が生まれます。一緒に攻略を考えたり、応援し合ったり」
ついでに筋力のバランスが整ったことで腰痛も治ったという。
シューズひとつでいつでも登れる
基本的に必要な道具はクライミングシューズのみ。ジムならば400円ほどでレンタルできることが多いため、手ぶらでも気軽に楽しめる。
誰もがフェアに楽しめます
体力や技術、障がいの有無も問わない多様性がボルダリングの魅力。身体障がい者と一緒にクライミングを楽しむ「NPO法人モンキーマジック」の活動にも参加。
これは規格化された壁とアプリを組み合わせ、世界中のクライマーが同じ課題で遊べる「ムーンボード」と呼ばれる設備。
【ソロ充POINT】
けがの心配が少なく、シューズひとつで始められる身軽さが社会人のソロ活にぴったり。課題や登り方を変えることで、いつまでも飽きずに楽しめる。
取材・文/佐藤旅宇 撮影協力/クライミングバム