経営者 徳山陽滋(ようじ)さん×湯巡り
Profile
東京都出身。加工食品製造・卸売業経営。’19年10月から山形県天童市の地域おこし協力隊として活動。湯巡り歴は17年で全国約800施設に入湯。
「温泉はロケーションより鮮度だ」と話す徳山陽滋さん。理想の温泉を求めて、1日10か所巡ることも。ソロだから味わえる湯の鮮度とは?
誰も入ってない温泉はフレッシュさが違う!
仕事を終えた金曜日の夕方、デイパックに着替えを入れたら、クルマを北へと走らせる。目指すは東北の温泉地だ。夜に出発するのは、朝一番の温泉に入るため。誰も入っていない湯は、鮮度が全く違うのだという。
「温泉というのは天然の資源なので、酸化もするし劣化もします。僕は温泉施設の立地の良さは関係なくて、浴槽に注がれている湯がどれくらいフレッシュかを見ているんです。源泉かけ流しは前提として、かけ流す量も重要。小さい浴槽にドバドバかけ流されているのが理想です。人がたくさん入った後は湯がなまる。時に臭いと感じてしまうことも……。いちばん湯、もしくはしばらく誰も入っていない状態がいいですね。僕しか入っていない湯のフレッシュさは最高ですよ。これを一度でも肌が感じたら、湯上がりの違いに気づくはず。ソロで行きたくなります」
温泉ソムリエの資格をとると仕事相手との会話も弾むようになったそう。
「温泉に詳しい人として認知され、商談も盛り上がります。肌が常にツヤツヤなので、女性にも好評ですよ(笑)」
おすすめ秘湯
1.蔵王温泉 川原湯共同浴場(山形県)
足元湧出! 熱めの硫黄泉です。
2.木賊温泉共同浴場 岩風呂(福島県)
川床から湧出する景観抜群の半露天風呂。
3.湯谷温泉(富山県)
最強のかけ流し量! 鮮度マックスです。
必需品はMyケロリンの洗面器
【ソロ充POINT】
最高で1日20か所巡ったこともあり、自由に行動できるのがポイント。施設は古くても鮮度が最高な場所も多く、自分のこだわりだけを追求して温泉に入れる。
取材・文/中山夏美
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