2022年11月21日に開幕するサッカーの祭典『FIFA ワールドカップ カタール 2022』。アディダス ジャパンから、その公式試合球「アル・リフラ(AL RIHLA)」が発表された。
今回の公式球は『FIFAワールドカップ』史上屈指の飛行速度を誇り、現代サッカーのスピーディな試合展開に対応するデザインとなっている。
日本国内ではアディダス社とのライセンス契約に基づき、モルテンがアディダスオンラインショップ、アディダス アプリ、アディダス直営店(限定店舗)にて先行発売。そして全国の取扱店にて4月14日10時より一般発売がスタートする。
大小2種類のパネル20枚使用することで正確性と飛行安定性が向上
『アル・リフラ』はアラビア語で「旅」を意味し、『FIFAワールドカップ』開催地のカタールへの旅、同大会の決勝戦までの旅を意味している。
世界最大級のスポーツイベントであり、性別、年齢、人種やナショナリズムに関係なく、あらゆる人々が一体となって熱狂する『FIFA ワ-ルドカップ』を通して、世界がひとつになっていくことを願い、「世界をつなぐ旅が、ここからはじまる。」というコンセプトが込められているのだ。
デザインとカラーは、カタールの国旗・文化・建築物から着想を得て、パネルには世界を一体化させるサッカーの価値を表す言葉、「PASSION(情熱)」、「FAIRPLAY(フェアプレイ)」、「COLLECTIVE(集団的)」、「TEAMWORK(チームワーク)」、「RESPECT(尊敬)」、「RESPONSIBILITY(責任)」を6つの言語で表現。
表面には、カタールの伝統産業である真珠を連想させるパール調の光沢原反に施し、湧き上がるさまざまな感情や多様性に富んだ各国のアイデンティティ、そして現代サッカーのプレースピードを連想させる多彩なカラーリングとグラフィックを採用している。
公式試合球には、さまざまなテクノロジーも採用されている。まず同社独自の新形状「スピードシェル」を新たに搭載。大小2種類の異形状のパネルを20枚使用した組み合わせは空気抵抗を減らし、より良いキックの正確性と飛行安定性に貢献するという。
さらに新形状の突起(エンボス)状シボと陥没(ディボス)状シボは、更なるキックの正確性と飛行安定性の向上に加えて、よりカーブのかかるボールを実現。
製法にはサーマルボンディング製法を採用。この熱接合技術によって縫い目のない表皮構造となり、ボールのどこを蹴っても同一の反発力が生まれ、正確なパスやシュートを実現できる。
製造過程における廃棄物を削減したエコフレンドリーなボール
そして新形状の「スピードシェルパネルシェイプ」を採用したことで、ボールの製造過程における廃棄物を削減。材料の効率化を実現し、より少ない材料でボールが製造可能になった。また『FIFAワールドカップ』史上初めて再生可能な水性のインクや接着剤などを使用して製造することで、よりエコフレンドリーなボールになっている。
アディダス フットボール グラフィックス&ハードウェア部門 デザインディレクターのフランツィスカ・レッフェルマン氏は、発売に際して次のようにコメントしている。
「試合展開は今日、ますます加速しています。スピードが上がれば上がるほど、キックの正確性と飛行安定性が決定的に重要となります。
今回の新しいデザインによって、飛行中のボールスピードが著しく上がっています。私たちは世界の頂点に立つ舞台のために、急進的なイノベーションにより『FIFAワールドカップ』史上屈指のスピードと正確性を誇る試合球を作り出すことで、不可能を可能にすることを目指しました」
https://shop.adidas.jp/item/?collection=fifa_world_cup_balls
構成/KUMU