高速通信5Gへの対応をお手頃価格で可能にしてくれるのが、新型「iPhone SE」(第3世代)。2022年3月18日より発売され、人気となっています。
そこで、iPhone SEシリーズ歴代3モデルを再検証し、改めて新型iPhone SEの実力を評価してみます。
初代iPhone SEの評価
〝名前に数字を使わない〟iPhone、初代iPhone SEが登場したのは、2016年3月22日のことでした。
ローズゴールド、ゴールド、シルバー、スペースグレイのカラーバリエーションを持ち、容量は16GB、32GB、64GB、128GBがラインアップしました。
サイズは、高さ123.8×幅58.6×厚さ7.6 mmで、重量は113gと超小型&軽量が自慢。IPSテクノロジー搭載の4インチRetinaディスプレイは1136×640ピクセル解像度となり、背面カメラは12MPf/2.2で、4Kビデオ撮影も可能でした。
チップセットは、A9。ベースといわれるiPhone 5sがA7チップを搭載したのに対して、2015年9月に発表されたiPhone 6sと同世代のA9チップを採用したことが高く評価されました。
さらに、ホームボタンにも指紋認証センサーを内蔵。Touch ID機能が使えました。
当時のスマホが大画面化いちじるしい中、高性能をコンパクトボディに詰め込んだことで、女性を中心に初代iPhone SEは大ヒットしました。
iPhone SE(初代)の大手中古ショップでの買取価格はいくら?
2022年3月下旬時点での買取価格を大手中古スマホショップで確認したところ、
16GB:未使用品9000円、中古2000円〜4000円
32GB:未使用品1万円、中古3000円〜5000円
64GB:未使用品1万1000円、中古3500円〜6000円
128GB:未使用品1万2000円、中古4000円〜7000円
となっていました。こちらも程度によって買取価格は変化します。また故障などの不具合があると買取不可となることもありますので、参考価格として下さい。
人気を誇った2代目iPhone SEの評価
続いては、先代となるiPhone SE(第2世代)を確認してみましょう。2代目iPhone SEは2020年4月15日に発表されました。
ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの3色展開で容量は、64GB、128GB、256GBの3種類です。
サイズは、幅67.3×高さ138.4×厚さ7.3 mmで、重量は148g。IPSテクノロジーを搭載する、4.7インチのRetina HDディスプレイは、1334×750ピクセル解像度です。
チップセットは、A13 Bionic。新型iPhone SEやiPhone 13シリーズがA15 Bionicチップを搭載するので、2世代前のチップセットとなりました。
背面カメラは12MP広角f/1.8で4Kビデオ撮影も可能。シングルレンズながら侮れない性能を誇ります。
特筆は、ホームボタンに内蔵された指紋認証センサー「Touch ID」を継続して採用したこと。コロナ禍でその機能は再評価されました。
iPhone SE(第2世代)の価格
iPhone SE(第2世代)の最終仕様は64GBと128GBの容量を持ち、Apple Storeでそれぞれの価格は64GBが4万9800円、128GBが5万5800円でした。
iPhone SE(第2世代)の大手中古ショップでの買取価格はいくら?
iPhone SE(第2世代)は64GB、128GB、256GBモデルをラインアップしていました。
2022年3月下旬時点での買取価格を大手中古スマホショップで確認したところ、
64GB:未使用品2万6000円、中古1万6000円〜2万1000円
128GB:未使用品3万2000円、中古1万9000円〜2万4000円
256GB:未使用品3万7000円、中古2万3000円〜2万8000円
となっています。中古品は程度により買取価格が大きく変動し、製品に故障や不具合があると、買取不可の場合や最低買取価格を下回る大幅減額もあり得ますので御注意下さい。
さらに市場の人気にも左右されるので、あくまで参考値としていただければ幸いです。
新型iPhone SE(第3世代)の評価は?
それでは最後に、3代目となった新型iPhone SEについてご紹介します。
新型iPhone SE(第3世代)は、(PRODUCT)RED、スターライト、ミッドナイトの3色展開です。
サイズは、幅67.3×高さ138.4×厚さ7.3 mmで、重量は144g。IPSテクノロジーを搭載する、4.7インチのRetina HDディスプレイは、1334×750ピクセル解像度と第2世代とほぼ同じスペックとなっています。
チップセットは、A15 Bionic。iPhone 13シリーズと同じく、Aシリーズの最新チップセットを搭載します。
背面カメラは12MP広角f/1.8です。
レンズは1つですが、最大4人の人物のコントラスト、明るさ、肌のトーンを自動で微調整する「スマートHDR 4」や、ピクセルごとに異なる露出を把握して、極めて繊細なテクスチャ、パターン、ディテールをとらえた写真に仕上げる「Deep Fusion」に対応します。
もちろん、ホームボタンに「Touch ID」採用したことも、マスク着用が欠かせないユーザーの評価を高めています。
新型iPhone SE(第3世代)の価格
新型iPhone SE(第3世代)は64GBと128GB、256GBの容量を持ち、Apple Storeでそれぞれの価格は64GBが5万7800円、128GBが6万3800円、256GBが7万6800円となっています。
新型iPhone SE(第3世代)の大手中古ショップでの買取価格はいくら?
発売後間もない新型iPhone SE(第3世代)ですが、すでに中古ショップでの買取サービスが始まり、おおまかな相場が出ています。
2022年3月下旬時点での買取価格を大手中古スマホショップで確認したところ、
64GB:未使用品3万8000円、中古2万7000円〜3万5000円
128GB:未使用品4万6000円、中古3万3000円〜4万2000円
256GB:未使用品5万7000円、中古4万2000円〜5万2000円
となっています。中古品の買取価格はコンディションで大きく変わります。また相場が変動することも多いので、おおまかな目安にしてもらえれば幸いです。
Apple Storeで併売される「iPhone 11」「iPhone 12/12 mini」の価格と比較
2022年3月現在、Apple Storeでは旧モデルの「iPhone 11」、「iPhone 12/12 mini」が併売されています。
iPhone 11の64GBモデルが6万1800円、128GBモデルは6万7800円となっています。
また、iPhone 12 miniの64GBモデルが6万9800円、128GBモデルは7万5800円、256GBモデルは8万7800円です。
さらに、iPhone 12の64GBモデルが8万6800円、128GBモデルは9万2800円、256GBモデルは10万4800円です。
高性能でコンパクト、しかも手に取りやすい価格ということで、iPhone SEはロングヒットを続けています。その評価は非常に高いと言えます。
※データは2022年3月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘