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「エプソンスクエア丸の内」がイノベーション、共創、DXをテーマにした最先端のショールームにリニューアル

2022.03.30

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

商品展示のショールームから共創を加速させる発信の場としてリニューアル

2019年に開業したエプソンのショールーム「エプソンスクエア丸の内」が今年3月にリニューアルオープン。エプソンが取り組む社会課題の事例や、自社技術を体感できるイノベーションエリアを新設し、パートナー企業とエプソンの技術の共創、ビジネスのヒントが見つかる場所として展開する。

「新型コロナで社会は大きな影響を受け、エプソンでも持続可能で心豊かな社会に貢献できたらと、会社の方針もより将来を見据えた新しいビジョンに変わりました。

従来はエプソンのプロダクトを体験できる場でしたが、商品を並べるだけでなく、エプソンがどうしたらよりよい未来を創るために貢献できるかしっかりアピールできる場にしようと、新しい形にリニューアルすることになりました。

テーマは『環境、DX、共創』。環境負荷低減に向けた取組み、DXへの取組み、共創のもとになるエプソンの持つさまざまな技術の展示で、企業様やパートナー様に共創を提案し発信する場として機能します。製品を販売するだけでなく、商品を通じて得られる体験価値をお届けしたいと思っています」(エプソン販売 代表取締役社長 鈴村文徳氏)

1階はエプソンの技術や取組み、企業への提案を行う法人向けのイノベーションエリアと、2月からスタートしたサブスクリプション型のコンテンツサービス「エプサイトプレミアム」に関連したエプサイトギャラリー、フォトプリントコーナー、ウオッチコーナーの個人向けエリアで構成。2階はオンライン配信が可能なスタジオや、産業用ロボットのテストラボなどを設備している。

エプソンの独自技術を体験できる「イノベーションエリア」

〇オフィスコーナー/ホームコーナー

コミュニケーションの質や生産性を維持しながらペーパーレスや、脱炭素を推進して人にも環境にも優しいこれからのオフィスやワークスタイルを提案するエリア。

空調、照明の省電力化が進んでいる中、さらなる省電力の対象となるのが、オフィスで使用する電力の約10%を占めるプリンター・複合機。一般的にオフィスではレーザープリンターが多く使われているが、消費電力を抑えられる、印刷が早いといったエプソンが得意とするインクジェットプリンターの利点を紹介する。

レーザープリンターは消費電力が大きく、印刷の工程で熱を加えるので時間がかかる。レーザーとインクジェットを同時に稼働させて、インクジェットの始動の速さを実演。さらにサーモグラフィーを使ってレーザープリンターの熱量も確認できる。

熱を使わない印刷方式のインクジェットは、低消費電力化が可能になり年間のCO2排出量を比較すると、レーザーに比べ47~57%削減できるという。

オフィスプリンターの環境負荷を見える化する「出力環境アセスメント」を無料で提供。オフィスの環境を分析してどのくらい電気量、CO2を削減できるかという対策シミュレーションで、オフィスの現状を把握することができる。

リモート会議のコミュニケーション向上として提案しているのが、会議やプレゼンで使えるビジネス用プロジェクター。テレビ会議はパソコンで行うことが多いが、相手の表情がわかりにくいことも。大画面でテレビ会議の様子を映すと、表情がよりわかりやすくなる。

また、リアルタイムでの共同編集ができるマイクロソフトのオンラインホワイトボードアプリ「Microsoft Whiteboard」を使ったホワイトボードとしての活用も紹介。書き込みしたものや画像の貼り付けなどを共有することができるアプリだが、オフィスではペンタブを使うことが少なく、書き込みがしづらいことがある。エプソンのプロジェクターには電子ペンが付いており、直接画面への書き込みが可能だ。

オフィスと在宅が混在した会議の場合、フェイストゥーフェイスのオフィスでは盛り上がるが、在宅ワーカーは置いて行かれるというのもよくある話。プロジェクターを使ってコミュニケーションすることで、オフィスでも自宅ワークでも同じ画面をリアルタイムで共有できて、より密なコミュニケーションが可能になる。

エプソンはペーパーレスを通じてオフィスの分散型社会への対応、環境負荷の低減に貢献している。「ペーパーラボ」は使用済みの紙を、水を使わずに新しく再生できる機器。

使用済みの紙を入れると、シュレッダーよりもさらに細かくほぐして繊維状にすることができるため、機密事項を抹消できるメリットがあり、導入している企業は銀行など個人情報の管理が厳しい業種も。パネルで簡単に操作ができカラー、厚さ、サイズも調整できる。ちなみにエプソン社員の名刺はペーパーラボで作った用紙で作られている。

〇サステナブルファッションコーナー

世界の環境汚染産業第2位というほど環境への負担が大きいのがアパレル業界。そうした問題を解決するひとつとして、アパレル業界のDX化を促進し環境負荷を低減する、エプソンのプロジェクターとデジタル捺染という衣類をプリントする技術を紹介する。

白地の浴衣にエプソンのプロジェクターで、プロジェクションマッピングのように投影することで色柄が自由自在に変化。デザイン工程の省略化や、色見本、デザイン見本といったサンプル品排出の削減につなげる。

アナログ捺染という従来の染色での工程は1.5~2か月かかり、製造の際には化学薬品を大量に使って高温の場所で作業するので働く人への負担や、工程が長い分、廃棄される不要なインク、大量の水など環境負担も大きい。エプソンのデジタル捺染技術に置き換えることで、工程が大幅に短縮され、省資源化による環境負荷軽減を実現する。必要な時に必要な量だけ作れるのも強みで、絹やポリエステルなど一般的な衣料の素材に使うことができる。

衣類は人件費の安い地域で作られることが多い。デジタル捺染機器を各地域で生産体制を築けば、その場所で造ってその場所で消費する地産地消のような使い方ができ、配送のコスト、CO2の削減という点でも貢献できる。

〇テクノロジーコーナー

ペーパーラボで使われていた、使用済みの紙を繊維化して再生する技術「ドライファイバー技術」は、古紙から機能性建材、プラスチック代替品へのアップサイクルも可能。厚く重ねるとシート状になり、吸収材の役割もあり、プリンターの廃インクを入れるメンテナンスボックスの吸収材として活用されている。展示されている梱包材も再生紙でできており、プラスチック代替品としても試行中の段階で、企業とのコラボレーションの期待も込めて提案している。

使い方の一例として実験的にショールーム独自でトライしたのがパーテーション。強化段ボールの枠に吸収材を埋め込んで、エプソンのプリンターで印刷したファブリックを張り付けている。軽くて移動しやすく、効果測定はできていないものの吸音効果の可能性も示唆されており、体感では思った以上に音を遮るという印象があった。こちらも共創希望の企業があれば実用化の可能性もある。

最小1.5plの微細な液滴を高い精度で飛ばすエプソンのインクジェットヘッド制御技術の応用を展示するコーナーでは、肉眼では確認できないほどの微細なプリント技術も紹介。

エプソンのインクジェットヘッドは、狙った場所に真円に近い正確なインク滴を安定して吐出、さらに1秒間に最大5万発の高速吐出が可能だ。ヘッドにある棒状の中に400ノズルが2列、計800ノズルが詰め込まれている。ノズルの穴は20ミクロンほどなので肉眼では見えないほどのサイズ。

吐出の正確さを表したのが、インクジェットで積み上げて高さを出した針状のシート。同じところにインク滴を落とし続けないと針状にはならないとのことで、この技術で将来的には人工臓器、生体細胞組織といったバイオ領域での応用の可能性もある。

〇マニファクチャリングコーナー

エプソンのロボットやセンシング技術を応用し、今まで自動化が難しかった転換や、小型射出成形機を使った、製造全体の環境負担低減と労働環境の改善に貢献する新たな製造プロセスを提案する。

ロボットの技術とインクジェットの技術を融合させ、ロボットアームの先端にインクジェットを組み合わせて、立体物に対して印刷、機能付加ができる。製品化には至っていないが、自社製品の梱包箱のラベル情報などの印刷に使用している。UVを当てると硬化するインクなど基材となるインクの種類を変えれば、ヘルメットなど紙以外の立体物への印刷が可能。

映像で「インクジェット イノベーションラボ富士見」を紹介。同施設には、エプソンのインクジェットヘッドを搭載したIJ描画装置やIJ吐出評価機をはじめ、電子デバイスの試作および評価を行うことができる一連の設備を備えている。

〇エプサイト

DXの取組みのひとつが、今年2月よりスタートした写真愛好家向けの定額制オンライン動画サービス「エプサイトプレミアム」。月額500円の定額料金で著名な写真家による作品づくりのノウハウやスキルをオンライン動画で学べる。

エプサイトギャラリーではインクジェットプリントを用いた作品の展覧会を開催。エプサイトセミナー(要予約)は、撮影や編集、作品作りへの挑戦をオンラインでサポートする。2階のプライベートラボ(要予約)は、最新機器を使用してデジタルプリント作品の制作ができるレンタルスペース。

【AJの読み】垂直統合型ビジネスモデルからパートナーとの共創へシフトチェンジ

エプソンは2021年に新しい長期ビジョン「Epson 25 Renewed」を策定。技術開発から商品の販売まですべての工程を社内で手掛ける垂直統合型ビジネスモデルから、エプソンの強みである「省・小・精の技術」を核に、さまざまな技術やアイデアを持つ企業と共創し、環境への取組みを中心に、社会課題解決につなげる方向へシフトチェンジした。

リニューアルした「エプソンスクエア丸の内」は、Epson 25 Renewedの共創への取組みを提案し、体感できる場として機能する。

今回紹介したイノベーションエリア(予約優先)は法人向けの交流スペース。共創の窓口となるコラボレーションコーディネーターが常駐し相談に応じる。エプサイト、フォトプリントコーナー、ウオッチコーナーは個人向けのエリアで予約不要で利用できる。詳細は公式サイトを参照。

文/阿部純子

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