44GSが確立した時計の本質を追求する“セイコースタイル”
セイコーは同社が展開するマニュファクチュールブランド「グランドセイコー」より、そのデザイン文法である“セイコースタイル”を確立した『44GS』55周年記念の第一弾として、メカニカルハイビートGMT限定モデルを12月10日(金)より発売する。
“セイコースタイル”について同社では、精度の最高峰を目指して誕生したグランドセイコーに、高級腕時計として世界に誇れる外観を与えるべく考案された、燦然と輝く腕時計を生み出すデザイン文法であり、1967年に発表した「44GS」にて確立された、と説明している。
その根底にあるのは日本の美意識だという。
例えば日本人は絶えず「光」に心を配り、光と陰の間に無数の光のグラデーションを感じ取る。
それゆえ、和の様式である「屏風」や「障子」などは直線と平面を主体に極めてシンプルに構成されていながら、時と場合に応じて光と陰が織り成す無数の表情を生み出す。
「グランドセイコー」が定義する腕時計の主な構成要素
“セイコースタイル”では、こうした日本独特の美意識を原点とし、磨きあげた歪みのない平面を主体とする独自のデザイン文法を創造。腕時計の主な構成要素を次のように定義した。
・他のインデックスの2倍の幅を持つ12時インデックス
・多面カットのインデックス
・鏡面研磨されたガラス縁上面
・鏡面研磨されたケース平面
・半ば胴に埋めたりゅうず
・フラットダイヤル
・多面カットの太い時分針
・接線サイドライン
・逆斜面形状のベゼル側面とケース側面
このデザインを具現化するのは、現代のグランドセイコーになくてはならない、平滑で美しい面に磨き上げる「ザラツ研磨」をはじめとする高度な匠の技術であり、“セイコースタイル”は高度な職人技に支えられた独自のデザイン文法だと言える。
そのデザイン手法は2014年、「44GS」デザインにメカニカルハイビートGMTキャリバーを搭載した限定モデルが、ジュネーブグランプリで「Prix de la Petite Aiguille(小さな針賞)」を受賞したことにより、広く世界に認知されることとなった。
商品特徴
「44GS」55周年記念の第一弾である本モデルには、2014年の受賞モデルをベースに特別な仕様が施されている。
“セイコースタイル”が定義する「燦然と輝く時計」を現代解釈して生まれたケースは、歪みのない鏡面を連ねた特徴的な造形を継承しつつ、ブライトチタン素材を採用。
ヘリテージに基づくデザインと機能を高次元で融合
また、55周年記念モデルの証として、裏ぶたには陽極酸化処理を施した金色のチタン製回転錘を特別に採用している。
ダイヤルは、2002年に発売されたグランドセイコーGMTモデルの開発段階で検討されていた仕様を再解釈して、具現化。
グランドセイコーの王道であるホワイトカラーのダイヤルに、夜間の視認性を高めるルミブライトを塗布したブルースチール製のGMT針と、立体的なインデックスをレイアウトした。
伝統のスタイルにアクティブな機能の融合を試みた、開発当時の想いが込められている。ヘリテージに基づくデザインと機能を高次元で融合させた特別な限定モデルが、「44GS」の55年の進化を祝し、未来への継承を新たに宣言する。
商品概要
品番/SBGJ255
希望小売価格(税込)/946,000円
ケース・ブレスレット/ブライトチタン
ガラス/デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能/日常生活用強化防水(10気圧防水)
ケースサイズ/外径40.0(りゅうず含まず)×厚さ14.0mm
販売数量/世界限定1,200本 (うち国内500本)
発売予定日/12月10日(金)(グランドセイコー ブティックオンライン先行発売)、2022年1月14日(金)(グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロンおよびマスターショップ)
ムーブメント仕様
メカニカルムーブメント キャリバー9S86
巻上方式/自動巻き(手巻つき)
時間精度/平均日差+5~-3秒(静的精度)※携帯時の精度目安は日差+8秒~-1秒
パワーリザーブ/約55時間
石数/37石
振動数/36,000振動/時間(10振動/秒)
関連情報
https://www.grand-seiko.com/