THE世界大学ランキング日本版2022
「THE世界大学ランキング日本版」は、日本の優先順位に基づき、学生自身の意見も交えて比較したもので、国内外から日本で教育を受けようとするすべての学生にとってのリソースとなるだけでなく、大学の経営者や政策立案者にとって確固たるベンチマークと意思決定のツールになる。
「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(以下「THE」)は、高等教育界に特化したデータ・分析・情報を提供し続けており、「世界大学ランキング」を2004年から発表している。
今回、THEはベネッセグループの協力のもと、大学の教学改革やグローバル化の推進に向けて、「THE世界大学ランキング日本版2022」を発表した。
ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野で構成。一般的な国内の大学ランキングは、主に入学時の学力(合格基準)が軸になっているが、本ランキングは学生の学びの質や成長性に焦点を当てたものとなっている。
日本版ランキングの2022年版では273大学がランク付けされた。
総合ランキングでは、東北大学が昨年に続き1位に、1つ順位を上げた東京大学(昨年3位)が2位に、同率3位には2つ順位を上げた大阪大学(昨年5位)と東京工業大学(昨年2位)が、続いて5位に京都大学(昨年4位)、6位は昨年に続き北海道大学(昨年6位)がランクインした。
また、分野別ランキングでは、「教育リソース」で東京大学が再び1位となり、「教育充実度」は国際教養大学、「教育成果」は京都大学と、昨年から変化はなく、「国際性」では立命館アジア太平洋大学が初めて1位になった。
様々な社会環境の変化の中、大学の経営、ガバナンス、そして何よりも「教育の質保証」といった観点から日本の高等教育機関は注目されている。
大学改革に向けて、客観的なデータを管理・活用するIRの必要性は増す一方だ。そして、今後10年で10%、さらに20年後には20%と、国内の18歳人口が減少する状況下、世界中の大学進学希望者に日本の大学の魅力を多様な側面から伝えていくことは極めて重要だろう。
THE世界大学ランキング日本版2022【分野別順位】(20位まで抜粋)
※「昨年」は2021版の順位。
※順位横の「=」表記は、同順位であることを示している。同順位の場合は英語表記のアルファベット順で掲載している。
https://japanuniversityrankings.jp/
構成/ino.