ボディーサイズ(欧州仕様)は全長×全幅×全高=4374×1860×1470mm、ホイールベースは2675mm。5世代モデルより全長と全幅が拡大されたが、全高は15mm低くなった。ロー&ワイド感が強調され、スポーティーなイメージがさらに向上。
1862年の誕生以来、一朝一夕ではなし得ない不断の進化によってOPELはいつの時代も最先端ポップカルチャーであり続け、現在まで愛されてきた。その伝統を支えてきた主力ブランドにはOPELが目指す近未来が明瞭に見えてくる。
アストラ
第6世代となる新型『ASTRA』。フォルクスワーゲンの『GOLF』をはじめ、強力なライバルが世界中にひしめく中、新世代『ASTRA』が光り輝く理由がある。
未来的なデザインのインパネは2画面。タッチパネル式で各種の操作が可能。センターコンソールもシフトセレクターやパーキングブレーキがスイッチ式になりスッキリとした。
通人たちをも納得させる仕上がり
イソップの「酸っぱい葡萄」という寓話がある。要約すれば、お腹を空かせた狐がたわわに実った葡萄を見つけたが、高いところにある房を取ることができずに諦めた。そして「どうせ酸っぱくて食べられたものではないだろう」と、自らの行動を正当化して納得させ、立ち去った。
転じて、いつまでもくよくよせず、次なる目的を定めて進め、との教訓だと理解できる。一方で、諦めや負け惜しみを簡単に許容すれば、努力すれば手に入るものまで、失ってしまう。それを戒める教示でもあったわけだ。
もしこの時、狐にもう少しの知恵と、そこから生まれる多くの工夫と、それを試すだけの積極性さえあれば、少なくとも葡萄がどんな味だったかを確かめることができたはず。たとえ酸っぱかったとしても、次なるステップには、より大きな充足感と高揚感を伴って進むことができたであろうに、何とも惜しいことをしたものだ。もし、ここに知恵や工夫を効率よく実現できる優れたアイテムがあったら、イソップにはどんなストーリーが紡がれただろうか?
仮にそのアイテムを2021年6月に欧州デビューを果たした第6世代目の新型『ASTRA』に例えれば理解が早いかもしれない。1991年に初代モデルが登場以来、トヨタの『COROLLA』に次いで世界第2位、さらには西ヨーロッパにおける販売台数で第1位を記録したほどの人気車。フォルクスワーゲン『GOLF』のライバルとして世界中で認知されてきた重要なモデルであり、多くのユーザーの数え切れないほどのリクエストやインスピレーションに対して最良の回答を用意してくれる人気モデルだ。
当然、オペルブランドの大黒柱的モデルであり続け、オペルを強烈にひいきする「オペラーナー」たちの精神的支柱といえる重要なブランド。今回のワールドプレミアムで明らかになった新型『ASTRA』は、30年にわたるこれまでのサクセスストーリーが、次なる新たな章へと移行したことの証明だ。
アクティブに人生を愉しむために必要なオールラウンダー。
オペルブランドの大黒柱的モデル
2021年7月3日に世界初公開された新型『ASTRA』。全高が低く、シャープなデザインがより際立つハッチバック・スタイルのデザインは、街中でも視線が集中しそうだ。
何もあきらめることのない絶妙なバランス感覚
これまでにないダイナミックさによる存在感の大きさと、余分な要素を排除したシンプルでクリアなデザインに目が奪われる。そこに超薄型のLEDヘッドランプなどを採用した新世代のオペルのフェイスが加わることで、そのエクステリア・デザインは一見してシャープで切れ味がいい印象になる。佇まいはまるでゾーリンゲンのナイフのような機能美も感じさせてくれるほど、ゾクッとする魅力がある。これならば、カジュアル、スポーティーといった普段使いへの対応力はもちろんのこと、このままフォーマルでドレッシーなシーンへ乗りつけることにもためらいは感じない。さらに取り回しのいいボディーサイズは都市生活を送るにも快適。
もちろんサステイナブルな要素はジャーマンブランドならではの先進性としてたっぷりと詰まっている。純粋な電気ドライブはもちろんのこと、プラグインハイブリッド、さらに燃焼エンジンのいずれかをユーザーがすぐに選択できる対応力の高さは、オペルの豊富なアーカイブがあればこそ実現できた、仕立てのよさである。
さらにダッシュボード上に2枚の液晶パネルが並んだ先進的なインパネを備えたキャビン。そこでは人間工学に基づいて開発されたフロントシートが快適に乗員を受け入れてくれる。ヨーロッパで鍛え上げられたゆとりある走行性はロングドライブも軽々とこなす。
これ以外にも『ASTRA』が用意した魅力的な選択肢は数多くある。その全方位的な仕上がりは、結論から言えば、これ1台あれば、すべてのシーズンのあらゆる催しに、誰もが対応できる存在ということになる。人々は退屈などしている暇はなくなるだろう。同時に年齢を含め、言い訳など通用しなくなるかもしれない。
つまり何事にもアクティブに取り組むために必要なオールラウンダーとは、紛れもなく『ASTRA』のことをいうのである。もし、イソップの狐が『ASTRA』のようなクレバーで多用途なアイテムを持っていたならば、彼のイマジネーションは無限に広がり、確実に葡萄を味わえただろう。やはりエクスキューズよりも、アクティブな前進のほうが心地いいのだ。
前後のLEDランプが薄型デザインとなり、近未来的な印象が強くなったエクステリア・デザイン。ルーフカラーは仕様により、ブラックも選択可能。
ガソリンやディーゼルのエンジン車もあるが、ガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドが主力となる。
取材・文/佐藤篤司
160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランドMOOK「&OPEL 未来を創るクルマ。」発売中
1862年の誕生以来、不断の進化によっていつの時代も時代も最先端のポップカルチャーであり続けたOPEL。そのブランドDNAとその魅力を、チーフデザイナーへのインタビューや歴史的名車の検証などをもとに解き明かすムック本「&OPEL」が発売されました。
ドイツの自動車メーカーOPELは、160年の歴史を持つ老舗ブランドです。日本との縁も深く、戦前から輸入され、2006年までは日本国内でも販売されていたので、ご存じ方はもちろん、実際に乗った/所有したことがある方も多いのではないでしょうか。
そして今、OPELが再び、日本に上陸するといわれています。今度、日本にやって来るOPELは、私たちがしばらく見ないうちに、すばらしくモダンで、ポップな佇まいに変身していました。ドイツ車としての信頼感と堅実さはそのままに、ガジェット感あふれるデザインやカラーリングからは、「どんな人生を愉しみたい?」と、クルマが語りかけてくるようです。そんな、ニュー・ジャーマン・カーで実現するライフスタイルのテーマは「リラックス」。
本書では、暮らしをアップデートするモダンジャーマンなクルマづくりの魅力を、160年の歴史とともに余すところなく、紹介します。
160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランド大図鑑
『&OPEL(アンドオペル) 未来を創るクルマ。』
定価1650円(税込)A4変形判/132ページ
小学館刊
https://www.shogakukan.co.jp/books/09104254
■本書のコンテンツ紹介
PART 1 OPELが提案するRELAX LIFE
●人気モデル「CORSA」「MOKKA」「GRANDLAND」徹底解剖!
PART 2 Pop&Future! OPELの秘密
- チーフデザイナー・Mark Adams インタビュー
- ファッションデザイナー・Marcel Ostertag インタビュー
- 「ASTRA」「MANTA」「COMBO LIFE」最新モデルの魅力
- OPELと相性抜群のライフスタイル名品セレクション
PART3 Just like an OPEL
- 注目のクリエイターが語るNEW OPELの魅力
- アンバサダーを務めるリバプールFC監督・ユルゲン・クロップ氏とOPEL
PART 4 ドイツから特報!元気なOPEL
- 「MOKKA」「CORSA-e」「GRANDLAND」現地試乗レポート詳報
- オペルCEO Uwe Hochgeschurtz氏インタビュー
PART 5 Republish of Historic car impression
革新的な挑戦を続けてきた自動車ブランドOPELの歴史
- 老舗自動車専門誌の編集者が語るOPELの魅力
- OPEL in Motorsports
- 「CORSA」「ASTRA/KADETT」「VECTRA」「OMEGA」「SPEEDSTER」「GT」「MANTA」「CALIBRA」「ZAFIRA」
PART6 「&OPEL」 Square
- FUN collection
- OPEL FUN in Japan
- OPEL Engineering History
- Logo transition of OPEL
- OPELディーラーの斬新なCI
【オンライン書店で購入する】
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楽天ブックスで購入する
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