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セラピードッグが救急外来患者の痛みや不安を軽減させる可能性、サスカチュワン大学研究報告

2022.03.24

セラピードッグとの触れ合いが救急患者の痛みや不安を軽減

救急外来(ED)で処置を受ける患者の多くが、痛みに加えて不安や気分の落ち込みを経験するが、こうした苦しみは、人間のベストフレンドである犬により、軽減される可能性を示した研究結果が報告された。

サスカチュワン大学(カナダ)のColleen Anne Dell氏らによるこの研究の詳細は、「PLOS ONE」に2022年3月9日掲載された。

EDを受診する理由の80%は痛みである。過去の研究では、ED受診中に感じる不安が、患者の感じる痛みを増強させることも示されている。

Dell氏らは今回、セラピードッグチームによる介入が、救急患者の症状や生理的変化(心拍数、血圧)に及ぼす影響を、比較臨床試験のデザインにより検討した。

対象者は、介入を受ける患者97人(介入群)と対照群101人。

介入内容は、セラピードッグチームが対象患者の元を訪れ、患者が犬をかわいがっている間に、犬のトレーナーが患者と雑談するというもので、セラピードッグチームの平均滞在時間は10分程度だった。

患者の症状については、エドモントン症状評価システム改訂版(ESAS-r)により、痛み、不安、気分の落ち込み、および全体的な調子について、0(症状なし)から10(最もひどい症状)の11段階で評価した。

データは、介入群では介入前、介入直後、介入から20分後の3回にわたって、対照群では30分の間隔を置いて2回にわたって収集された。

介入前後のデータを比較したところ、介入群では、介入前と比べて介入後に、痛みが有意に軽減していた。

これに対して、対照群では2回の評価の間に痛みの軽減は確認されなかった。また、気分の落ち込み、抑うつ、全体的な調子(ウェルビーイング)についても、介入群でのみ有意な改善が認められた。

血圧と心拍数については、両群ともに変化が見られなかった。介入群で、介入に対して強い反応(症状の50%超の軽減)を示した患者の割合は、痛みで43%、不安で48%、気分の落ち込みで46%、全体的な調子で41%だった。

Dell氏は、「痛みは複雑で、各人に固有の感情的および感覚的な経験だ。犬は、言葉では説明しがたい方法で人間と絆を築く。人は、人に対して批判的だと感じることはままあるが、犬に対してそう感じることはない。人間が犬に特別なつながりを感じるのは、それが理由の一部なのだろう」と説明する。

そして、「重要なことは、セラピードッグチームによる介入が、患者の痛みの有意な軽減に役立ったということだ。この結果や、その理由についてもっと調べる必要がある」と語っている。

今回の研究には関与していない、米マウントサイナイ・クイーンズ病院の救急医であるErik Blutinger氏は、「この研究結果は、将来的に一般化できる可能性があり、また、私が実際に現場で目にしてきたことと一致するものでもある。ウェルビーイング、気分の落ち込み、不安はいずれも多面的で奥深く、しばしば明確な治療薬で治療することは困難であり、新しいアプローチでの対処が必要だ」と主張する。

Blutinger氏は、「セラピードッグと過ごすことでなぜ患者の痛みや不安が軽減するのか、そのメカニズムは不明だ」と指摘した上で、「可能性としては、満足や喜びにつながるような経験をすると、体内のドパミンレベルが上昇し、それが痛みを和らげるのかもしれない」との見方を示している。(HealthDay News 2022年3月10日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
写真:セラピードッグのMurphy。Photo Credit: Jane Smith

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0262599

構成/DIME編集部

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