小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

2023年に開業する日ハムの新球場に「フィールドが一望できるクラフトビール醸造レストラン」がオープン

2022.03.24

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

試合のあるなしにかかわらず楽しめるクラフトビール醸造レストラン「そらとしば」

2023年3月開業予定の「北海道ボールパークFビレッジ」(以下、Fビレッジ)は、北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド HOKKAIDO」を含む、約32ヘクタールという広大なコミュニティーパークだ。野球観戦だけでなく、買い物や食事、レジャーを楽しむことができる空間になっている。

新球場のセンターバックスクリーンには、世界初となるフィールドが一望できるクラフトビール醸造レストラン「そらとしば by よなよなエール」(略称:そらとしば)が開業されることが発表された。球場内にビール醸造設備が導入されるというのは日本初となる。

「そらとしば」は2階建てのクラフトビール醸造レストランで、1階は併設の醸造所でオリジナルクラフトビールの醸造とレストランスペースとなっており、2階は屋根が無い開放的なルーフトップスペースでフィールド全体を一望しながら、球場内で醸造された限定オリジナルクラフトビールを味わうことができる。

試合がない日も営業し、定期的な醸造所見学ツアーやビールイベントなどの開催を計画している。また、オリジナルクラフトビールは「そらとしば」内のレストランのほか、客席販売員(売り子)、球場内飲食テナントの一部でも販売する。

ファイターズ新球場での共同創造プロジェクトについて

建設中の新球場内にて、ファイターズスポーツ&エンターテイメント(以下、FSE) 取締役 事業統轄本部長 前沢賢氏、ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏による事業発表会が開催された。

ヤッホーブルーイングの会見では井手社長のコスプレが定番となっているが、この日はFSEの前沢氏もコスプレで登場。ビール君(井手社長)とボール君(前沢氏)の対談となった。

――協業に至った経緯とお互いの第一印象を教えてください。

前沢氏「Fビレッジが目指すのは、スポーツと北海道を融合したまちづくり、野球事業と非野球事業のミックス、パートナーとの共創による多種多様な人々が集まるエリア、球場を核としたプラットフォーム事業の4本柱。ヤッホーブルーイングとの協業はこの4つを体現するプロジェクトなんです。

Fビレッジのエリアビジョンは『PLAY HUMAN.』で、あらゆる世代の人たちが集い、リビングのように居心地がよい、“世界で一番ウェルビーイングな場所”にすることを目指しています。

企業ミッション『ビールに味を!人生に幸せを!』を掲げるヤッホーブルーイングに、FSE社が掲げるエリアビジョンが共感し、異業種とのアライアンスとして、今までにない新しい価値を創出していくことができると協業に至りました。

1年前に初めて井手さんとお会いしたときの第一印象は『変わった人だな』『変わった会社だな』。プロ野球という保守的な業界がこのような方たちとご一緒すればパワーが生まれるのではないかと感じました。我々のリミッターを外してくれる存在だと確信したのが共創することになったきっかけです」

井手氏「前沢さんは見かけも怖そうだし、スタッフの方からも『怖い人です』と言われてびくびくでしたが、実際にお話しすると決してそんなことはなく、我々のことをよく理解してくれて意気投合しました、

球団は保守的だと思っていましたが、最近でいえば新庄監督の起用など、ファイターズだけはだいぶ前から他の球団と違うことをやっているなと、ちょっと異端だなという印象がありました。

ビールを作るだけのメーカーは世界中にたくさんありますが、ヤッホーブルーイングはビールを中心としたエンターテイメント事業。大手ビールメーカーのみならず、ディズニーランドや劇団四季も競合だと思っている一風変わった会社です。コロナ前まではファンを大勢集めたイベント、長野県佐久市にある醸造所見学ツアーなどを実施してきました。

ぶっちゃけてしまうと、最初は球場オリジナルビールの製造委託という話だったんです。光栄だと思いながらも、本心では全力で打ち込めるモチベーションまでは上がっていかなかった。せっかくありがたいお話なのに、なぜこんなに中途半端なモチベーションなのかと自問自答したら、裏方でOEMのような製造では我々の本当の強みが発揮できないからだ、と気づきました。せっかくこのプロジェクトに参加させていただくなら、もっと我々が出せる“価値体験”という強みを発揮させた方が絶対に面白くなると。

ビールを作ってくださいと言われただけなのに、『見学ツアーやイベントなど我々のカラーを出してファンの方々の支持してもらうことが強みなので、裏方ではなく前面に出て、北海道だけでなく世界の皆さんに喜んでもらいたいんだー!』とまったく違う逆提案をしました。そこまで提案するには心苦しかったですが、提案を受け止めていただき一緒にやろうと言ってくださった懐の大きさに感謝しています。

ファイターズの構想はとにかく壮大。建築中のこのスタジアムもそうですが、世界の77億人をターゲットにするとはスケールの大きさにびっくり。我々単独では絶対にできない、ファイターズの大きなパートナーシップに期待しています。ビールを中心としたエンターテインメントを通じて、ファンの人に喜んでもらったり、地域活性化に寄与したり、我々が組むことで、とてつもないことができるのではと期待に胸がわくわくしています」

――逆提案が功を奏して?センターバックスクリーンという一等地に出店することになりましたが、この場所に決まった理由は?

前沢氏「コロナ前にスタッフとアメリカの球場視察にも行きましたが、クラフトビールの売場はあったものの、端っこやデッドスペースに設置されているのが大半でした。ど真ん中でクラフトビールが飲めればいいなあと思っていたところ、ちょうどいいスペースがあるじゃないか!とバックスクリーンという一等地のエリアに設置することになりました。

また、外野部分は1年を通じて営業しているので、野球がない日にもお越しいただきたいという意味でも、あそこはベストな場所だったんです」

井手氏「球場のほぼ中央のバックスクリーンで、ルーフトップ席もあって開放的な場所でビールが飲めて、高い空とフィールドの一体感が味わえます。『そらとしば』のコンセプトは“ほどよい高揚感”と“あずましさ”。試合のある日はもちろん、試合がない日でも残る熱狂的な余韻を感じることができます。『あずましさ』とは心地よさを意味する北海道の方言で、開放感と共にクラフトビールを味わう心地よい時間が感じられるという意味も込めました。

まだ建設中ですが、すでにバックスクリーン屋上部分ははっきりわかりますので、ここで青空の下で我々が作ったビールが飲めるんだと、ただただ感動ですよ!もう長野に帰らず、ずっとここに入り浸ってしまいそうで危険です(笑)」

――協業を進めていく中で苦労したことは?

前沢氏「業界も、社内の雰囲気も違うし、そうした方々と理解しあってシナジーを生み出す難しさはありましたし、これからも良いものを生み出すためのプロセスの中で紆余曲折はあると思います。

しかし、井手さんは『ビールがおいしい、まずいということではなく、ヤッホーブルーイングがあることによる体験価値がある』と話されていて、それは野球も同じだなと。野球も2回に1回は負けてしまうこともありますが、勝ち負けに関係なくどういう体験価値を提供できるかという点で似ているところがあると感じました」

井手氏「現場で動いているスタッフはそれぞれに苦労があると思いますが、自分としては逆提案したことが一番悩んだ時でした」

――「そらとしば」で実施する体験価値について

前沢氏「新球場を含めたFビレッジには子育て世代の方々にも来ていただきたいと思っています。ビールと子どもではシナジーがないと思われますが、レストランの隣には玩具会社のボーネルンドと協業するキッズエリアもあるので、大人も子どもも楽しめる取り組みもあります。また、ヤッホーブルーイングのビールを飲めば飲むほど、子どもに還元できることを将来的にやりたいと井手さんとも話しているところです。

今回のプロジェクトも30代の若手がやろうと言い出してここまでできました。限界を決めずに新しいことにチャレンジしていく企業姿勢がもともとファイターズにはあります。新庄さんの真似じゃないですが、既成概念を突き破ることを今後もしていきたいと考えています。新庄さんもいろいろな人に来て欲しいと話していましたし、選手たちも我々の価値観に共鳴してくれて、新しい球場で何ができるのか、監督、選手会とも相談していきたいと思います」

井手氏「我々が実施している数千人規模のファンイベントには家族連れがたくさん来場します。お子さんにはジュースを提供し、子どもが遊べるプログラムやスペースも考慮するようにしているので、前沢さんの提案を聞いて実現に向けて前向きに働きかけていきたいと思っています。

国内の方もインバウンドの方も、北海道に来たらFビレッジ&エスコンフィールドに来るしかない!と思ってもらえる一大エンターテイメントの場にしていきたい。

ビールかけのビールを造る?いいアイディアですね。新庄監督にまず優勝してもらってから、ビールかけに必要なのはどのくらいの量か、前沢さんと相談して作りだめしておきます(笑)」

【AJの読み】野球があってもなくても気持ちよく過ごせる場所

気になるオリジナルビールの中味は、「そらとしばの開放感、あずましさってなんだろうと価値観をぶつけあいながら」(井手社長)鋭意開発中とのこと。

球場内施設なので、試合日は中に入れるのは入場券を持っている人に限られるが、試合がない日は自由に出入りができる形になるとのこと。

試合のある日は観戦しながらビールを楽しみ、試合がない日も広い空の下でビールを楽しめる。「面白いことをやろう!」が社是のヤッホーブルーイングと、新庄監督の起用など新しい挑戦を続ける日本ハムファイターズの価値観が共鳴して具現化したのが「そらとしば」。

北海道の新名所となるのは間違いなさそうだが、寒さが厳しく、降雪もある冬場はどのような展開になるのかは少し気になるところ。

©H.N.F.

文/阿部純子

興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!話題のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」やAmazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年6月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDテープライト250」! 特集は「超快適ウエアラブル」「最新EV図鑑」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。