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マスクとグミ!?体を動かすと抗菌効果を発揮する圧電繊維「PIECLEX」を活用した新製品が続々登場

2022.03.22

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

マスク+硬いグミでしっかりと口を動かして抗菌

本連載「人の動きで抗菌効果が得られる注目の繊維「PIECLEX」に秘められた可能性」でも紹介した、村田製作所と帝人フロンティアが共同で開発した圧電繊維「PIECLEX」は、とうもろこしやサトウキビ由来のポリ乳酸を原料として作られた新しい抗菌素材。繊維の伸縮やひずみが加わることで電気エネルギーを生み出し、繊維上に抗菌効果を発揮する。

PIECLEXは体を動かすことで効果を得るという特性から、靴、靴下、シャツなどさまざまな形での商品化が検討されていたが、デサントジャパンと共同開発したマウスカバー「PIECLEX MASK」が3月16日より発売されることになった。

さらに、先の記事でも触れた、UHA味覚糖と組んだ「オーラルウェルネス共同プロジェクト」から、PIECLEXのマスクを着用してグミを噛んで口を動かし抗菌効果を発揮させる、咀嚼に着目した「UHA味覚糖 DOMACグミ」も同日に発売を開始した。

「ワクワク感を感じてもらえるテクノロジー、環境にやさしいポリ乳酸を選んでいただくことで環境保護貢献できる商品として、デサントと共同開発したPIECLEXマスクと、しっかりと口を動かすことができて口の中もきれいにするUHA味覚糖のDOMACグミを合わせて販売することになりました。

PIECLEXマスクとDOMACグミは単品でもそれぞれ特長のある商品ですが、3社が組むことでマスク習慣が当たり前になった社会の中で、マスクを着けても楽しくなれる面白い取り組みをお届けしたいと思っています。今後も繊維メーカーの枠を超えてさまざまな取り組みを発信していきたいと考えています」(ピエクレックス 代表取締役社長 玉倉大次氏)

デサント マウスカバー「PIECLEX MASK」

PIECLEXは繊維素材としてメーカーに提供して製品化する形で事業を進めてきたが、早い時期から手を挙げたのがデサントジャパンだった。

「2020年6月に新聞記事でPIECLEXを知り、村田製作所と帝人フロンティアの組み合わせに興味を惹かれ、さらに“電気の力で抗菌”に『なんだ、これ?』と、すぐに帝人フロンティアに打診してみたんです。

弊社はスポーツ素材を扱う中でいろいろな素材糸と関わっていますが、電気を使う機能糸ということに非常に興味がありました。加えて、環境配慮型製品であること、コロナ禍で抗菌・除菌に注目されていることもあり、製品化できないかと考えてきました」(デサントジャパン ブランドマーケティング部門 エキップメント開発部 部長 岡田基生氏)

当初構想していたウェアの製品化はまだ開発途上で難易度が高いことから、ソックスの開発からスタート。デサントジャパンのR&Dユニットの開発知見を活かし、靴下メーカーの技術と協業してPIECLEX 初の製品化となる「3Dソックス」(2860円)を今年2月より発売。

この縁を機に、ピエクレックスが企画を持ち込みデサントがマスクのカラー・デザインを監修したのが、3月16日に発売されたマウスカバー「PIECLEX MASK」だ。

マスクカバーの外側はPIECLEXによる抗菌効果のある素材を使用。フチには1本の糸の断面積が髪の毛の7500分の1という極細繊維「ナノフロント」を使用し、密着度を高めてズレにくさとフィット感を実現。口を動かしたときにマスクの表面がきちんと動く設計で、硬いグミ(後述)を食べるとより機能を発揮する。内側にはテイジンの吸水速乾素材を採用し、蒸れにくく、着け心地の良さも兼ね備えている。

「PIECLEXは糸自体に機能を付加しており後加工ではないため、洗濯で加工の効果が落ちることはなく、理論上は半永久的には使えますが、実験データがないため“効果が長続きする”と表現しています。

開発途中にマスクのJIS規格が制定され、医療用の不織布マスクと布マスクは定義が異なるため、品名としてはマスクという表現は避けてマスクカバーとしました。飛沫防止のためのエチケット用として推奨しています」(岡田氏)

「PIECLEX MASK」は白・グレーの2色、フリーサイズ。価格は2970円。「DESCENTE」直営店 8 店舗 (※DESCENTE BLANC、OUTLET店舗除く)、公式通販「DESCENTE STORE オンライン」にて販売。

特集サイト:https://store.descente.co.jp/feature/dsndsn_pieclex_20220316/

UHA味覚糖 DOMACグミ

昨年6月にピエクレックスとUHA味覚糖が立ち上げた「オーラルウェルネス共同プロジェクト」は、PIECLEX繊維による「動くことで電気が出て抗菌する」特性を発揮するマスクと、口腔ケアへの取り組みを行っているUHA味覚糖の両社の共通点である「咀嚼」に着目したコラボレーション企画だ。

「『UHA味覚糖 DOMAC グミ』は硬いグミをしっかり咀嚼することで、しっかりマスクを動かして発電しようというのがコンセプト。弊社は口腔衛生にも着目して開発を進めており、UHA 味覚糖独自のお口や舌のすっきり食品成分『DOMAC』を配合してクリアな息をサポートします。

社名のUHAはユニーク・ヒューマン・アドベンチャーの略ですが、心身ともにリラックスして楽しんでもらう『遊食』を社会に提供することで、味覚糖から『遊』の『波』を広げていただきたい。それが私たちの掲げる『遊波』という考え方です。

遊び心を大切にしたいと考えている弊社では、マスクでストレスを抱えるより、楽しさに変えていきたいと思っておりました。もともと飴の会社で虫歯を作る方の会社でしたが(笑)、口腔衛生が注目される中で、虫歯を作らず、口腔ケアに配慮した商品を提案したいと思っており、この2つの理由でDOMACグミを商品化しました」(UHA味覚糖株式会社 執行役員・バイオ開発ディビジョンリーダー 松川泰治氏)

「オーラルウェルネス共同プロジェクトで、柔らかいグミよりも硬いグミを咀嚼した方が、咀嚼動作が大きくなることから、硬いグミが咀嚼力を高め、口腔機能の維持に役立つ可能性があるとわかりました。また、咀嚼という日常の動作で、マスクにしっかりひずみが加わることで、グミを楽しみながら PIECLEX マスクの効果を最大化できる可能性があることから、PIECLEXマスクを着けて硬いグミを噛むというニューノーマル時代の『健康新提案』ができるのではないかということからスタート。半年経ち、PIECLEXマスクに最適な、DOMAC技術を使った高弾力グミを発売することになりました」(玉倉氏)

DOMACとは帝京大学 医真菌研究センターとの共同研究によって生まれた、ライチ由来ポリフェノール、シナモン、シトラールなどの食品に含まれるアロマ成分を組み合わせて作った総称。舌苔に含まれる「カンジダ菌」に働きかけ、口や舌の環境を総合的に整える。

商品化に当たって数々の実証実験を重ね、マスク着用時の舌上の菌数の変化については、マスクのみだと有意に増加したが、マスク+DOMAC食品摂取では変化はなかった。この研究で第42回 日本臨床薬理学会 学術総会優秀演題賞を受賞している。

マスク着用時の口臭の変化では、DOMAC含有グミ摂取では減少傾向が判明。東京歯科大学 老年歯科補綴学講座との共同研究で、マスク着用時のストレスの変化ではマスク+DOMAC含有グミ/プラセボグミ咀嚼では有意に減少、マスク着用時の自律神経活動では、DOMAC含有グミ摂取のみで自律神経活動のスイッチが入ることがわかった。

「DOMACグミ すっきりシトラス味」は52g、594円。一部量販店、ドラッグストア、UHA味覚糖直営店「UHAサテライトショップ」、UHA味覚糖通販サイト「UHAサテライト」で販売。

UHAサテライト商品サイト:https://www.uha-satellite.com/shopdetail/000000000553/ 

【AJの読み】ソックス、マスクの次はより大きく動けるウェアにも期待

DOMACグミは口腔ケアを意識して作られた商品で、マスク下で食べれば口臭や舌ケアに役立てることができそうだが、PIECLEXマスクは布製であるため、単品で装着しても新型コロナ対策として有効なのかは気になるところだ。

「PIECLEXはウイルスよりもサイズが大きくこともあり、電気的な効果としてウイルス不活性化させるという論文も多々出ているが、コロナウイルスの評価については社内ではできないため、コロナへの効果があるとは言えないのが現状」(ピエクレックス 玉倉氏)とのこと。新型コロナ対策としてより万全にするならば、不織布のマスクと重ね着けするのがベストといえる。

二重マスクの場合、内側に不織布、外側に布というのが正しい着け方とされているが、PIECLEXはグミを咀嚼することで口周りが動きさらに効果が得られるため、密着度の高いPIECLEXマスクを直接肌に着け、その上に不織布マスクを重ねるというパターンになるのだろうか。外出時は不織布マスクを基本としている人が多い中で、抗菌マスクをどのように活用できるのか、さらなるアナウンスが欲しいところだ。

動くことで抗菌効果が発揮されるPIECLEXは、より大きな動作に反応できるウェア類への転化が期待されるが、伸縮しないと抗菌効果が表れないという設計が非常に難しい素材ゆえに商品化には時間がかかっているとのこと。

「ウェアは機能のエビデンスが難しいという壁があった。ポリ乳酸繊維の特性上、染色も非常に難しく、すぐにウェアに転用できなかったが、この2年間で研究改良を重ねて徐々にウェア化に近づいている」(デサントジャパン 岡田氏)

文/阿部純子

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