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照明としても使える!光を活用した超高速通信技術「Li-Fi」に秘められた可能性

2022.03.23

Li-Fiの光通信を使って機器がネットにつながる仕組み

Li-Fiとは「Light Fidelity」の略

 現在、幅広く普及しているWi-Fiよりも高速な無線LAN技術として注目が集まっているのが「Li-Fi(Light Fidelity)」(ライファイ)だ。理論上の通信速度は最大224Gbps。最新規格のWi-Fi 6(9.6Gbps)をはるかに凌ぐ。

 現在は海外企業を中心に、同規格に準拠した専用アクセスポイント、PC用のUSB端末、タブレットの製品化が進んでおり、現状の対応機器では約150Mbpsの通信速度を実現できている。

 Wi-Fiが電波を使っているのに対し、Li-Fiは光(可視光や赤外線など)を利用。人間の目で知覚できない光を高速に変調させ、データを送受信する仕組みだ。壁などを通さない光を利用するLi-Fiはハッキングされにくいほか、Wi-Fiをはじめとするほかの電波からの干渉を受けず、通信速度が低下しないのもメリット。病院や飛行機内など、電波を使いにくい環境で求められる技術でもあるのだ。

 照明用のLED電球を送受信の機器として活用できるのも特徴だ。英国のpureLiFi社が開発した技術では日光の下でも通信できることがわかってきている。今後、街灯やヘッドライトを使って自動車同士が通信するような未来がやってくるかもしれない。

Li-Fiの光通信を使って機器がネットにつながる仕組み

Li-Fiの光通信を使って機器がネットにつながる仕組み

Li-Fiのアクセスポイントは光が届く見通しのいい場所(多くは天井だろう)に設置する想定。同規格の受信機を内蔵する専用端末やスマホなどの機器とつながるイメージだ。

Li-Fi

フランスのOledcomm社が海外のみで展開している『LiFiMAX Kit』。USB端末と天井に設置した送信機をセットで使用する。

「CES 2022」では最新の対応機器もお披露目

Li-Fi

 

世界初のLi-Fi内蔵Androidタブレット『LiFiMAX Tablet』。通信速度は最大150Mbps。海外のみの展開で2月発売予定。400ユーロ。

DIMEの読み

 まずは高いセキュリティーが求められる工場などから導入が進みそう。各メーカーが競って性能を向上させて標準化に至れば、スマホなどにも広く搭載されるのではないだろうか。

取材・文/小口 覺

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

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