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ビジネスの場で「そんなことは言っていない」とすぐに居直る人への対処法

2022.03.23

■連載/あるあるビジネス処方箋

 前回、私が仕事をするうえでお金のトラブルに巻き込まれたことを書いた。そして、小さなコンセンサスを積み重ねることの意味についても触れた。今回は、合意された内容を相手に了解を得ることなく、ひとりで覆したり、白紙にしたりして強引に進める人への対処法について私の考えを述べたい。

 結論から言えば、大きな特徴として社員数が300人以下の比較的小さな会社で見かけることが多い。圧倒的に多いのは、社員数が100人以下だ。社員数が5000人を超える会社ではこの30年間で1度も接したことがない。特に売上などの業績、社員数の業界ランキングで最上位の3番以内の会社では見ない。

 なぜ、最上位の会社では合意された内容を覆したり、白紙にしたりして強引に進める人が少ないのか。私は、これらの会社員は主に基礎学力の点で優れているのだと考えている。

 例えば、私は2018年春に同じテーマの企画について2つの会社で3000字ほどの原稿を書いた。1つは全国紙で、新卒の入社難易度が新聞業界(全国紙、地方紙、業界紙)で1~2番以内。もう1つは出版社。新卒の入社難易度が出版業界で中位(20番程)。それぞれの担当者は男性で、年齢は30代後半~40代前半。ともに副編集長(課長級)。

 双方の仕事力の差は5~7ランクは違う。特にメールや電話、打ち合わせのやりとりだ。全国紙の場合は仕事を終えるまでにメールや電話のやりとりは10回前後。出版社は70~80回。出版社の副編集長とは、意思疎通が難しかった。「なぜ、こんなことは知らないのだろう」「どうして、こんなことをメールに書いてくるのか」「メールに書いている内容の意味がわからない」…。私は、こんな思いが次々とわいてきた。

 さらにいったん合意したことでも、強引に変えてしまう。真意をただすと、「そんなことは言っていない」「聞いていない」「知らない」と答える。こちらとしてはしばし放心状態になる。メールにも記録が残り、電話のやりとりも録音されているにも関わらず、「そんなことは言っていない」と言われると、言葉が出てこない。

 なぜ、こんなことが起きるのか。考えぬいた結果、大きな理由の1つにおそらく、特に小中学校の国語教育で言うところの「話す力」「聞く力」「読む力」「書く力」が全国紙の副編集長と比べると、相当に差があるのだと思えた。さらに同じく、国語教育で言うところの「相手意識」が希薄なのだと思う。相手のことを考え、文章を書いたり、発言をしたりする力だ。例えば、相手が仕事の経験の浅い人ならばそれにふさわしい言葉や表現を使い、話さないといけない。この意識に乏しいがゆえに、相手との合意事項を一方的に変えると、摩擦やトラブルになりやすいことを想像できないのだと私は見ている。

 これは、私だけの経験ではない。私はフリーランスの経験が18年目ということもあり、様々な世代のフリーの編集者やライター、デザイナーから仕事のトラブルの相談を受ける。前述の「そんなことは言っていない」「聞いていない」「知らない」と言い始め、合意事項を変えてしまう担当者が最も多いのは社員数100人以下で、入社の難易度が低い会社だ。ちなみに相談をしてくるフリーランスが最も苦しむのが、これらの出版社や広告会社、IT企業の担当者と「仕事の会話ができない」ことだという。

 こういう状況では解決に向けて話し合いをしようとも事実上、不可能なのだ。だからこそ、ビジネスの相手として関わるのは避けるべきと私は思う。特にフリーランスの場合はお金の不払いや支払いの延滞などにより、大きな損害を被ると取り返しのつかないことになる。

 例えば、男女の恋愛でも同じようなことが言えるのではないか。一時の感情の高まりで結婚し、その後、様々な意味で不釣り合いとなり、苦しむケースもある。どちらがいいか、悪いではなく、つまりは合わないのだ。互いの生きてきたバックグランド(家庭環境、教育環境、大切にしている価値観、現在のライフスタイル、仕事や収入、財産、借金など負債)に克服しがたい大きな違いがあると、壁にぶつかる機会が多いのかもしれない。

 ビジネスでも、相手を選ぶ時にバックグランドには気をつけたい。相手の言っていることが理解できないにも関わらず、仕事を続けようとすると私のように不幸に陥る。そんな境遇になってほしくないからこそ、書き残しておきたい。

文/吉田典史


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