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一粒の涙でも効果あり!?ストレス解消と免疫力アップに役立つ「涙活」のすすめ

2022.03.16

ストレス解消と免疫力アップに役立つ注目の「涙活」とは?

笑うとストレスが解消され、免疫力がアップする。

これは、以前から医学的に明らかになっていて、割と有名な話だろう。

しかし、泣いてもストレス解消できて、免疫力アップにつながるという。そう説くのは、感涙療法士の肩書きをもつ吉田英史さん。能動的に涙を流すことで、心のデトックスを図る「涙活」の提唱者だ。

■泣きどころを押さえた映像・写真を見せる

吉田さんの活動の場は、一般企業、教育・医療機関から自治体に及び、これまで約5万人を「泣かせて」きた。

活動のメインとなるのが「涙活セミナー」と呼ばれるもの。その内容について吉田さんは、こう説明する。

「まず、安心して涙を流せる心理状態を作り出すため、ストレス解消などの効果について10分ほど話します。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

涙を流すと、緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、脳がリラックスした状態である副交感神経が優位な状態へとスイッチが切り替わり、その結果、ストレスが解消されることが医学的に証明されているのです。

こうした説明の後、数分程度の短い映像を7、8本続けて鑑賞してもらいます。

映像はどれも泣きどころを押さえたものですが、人によって感受性は違うので多種多様な映像を用意します。映像に続いて、泣ける絵本を読み聞かせることもあります。

それらを見終わったら“涙友タイム”になります。泣く場を共有した者同士で、感想や気づきをシェアする時間をとるのです。

この時に、普段なら人に言えないような話を打ち明けることでまた癒されてスッキリする、という効果も見込んでいます。この場で涙を流す人もいます」

目黒区社会福祉協議会で涙活セミナーを行なう吉田さん

使用する素材として、映像だけでなく写真を使うことも。例えば以下の写真。孫がおばあちゃんの誕生日をお祝いするために、その気持ちを色紙に表現したものだ。

吉田さんは、参加者らにこの写真を見せるだけで、あえて解説は加えない。それでも、涙を流す人が現れるという。

「『いつもありがとう』の言葉にジーンとくる人、“長寿”という言葉を折り紙で丁寧に飾り付ける孫の気持ちを想像して涙する人、はたまた犬と猫の絵を介して感謝の気持ちを表現している様子に泣く人と、参加者それぞれの写真に心を動かし、涙を流します」

また、吉田さん自身も週1回くらいの頻度で涙活をしているが、風邪をまったくひかなくなったという。食事・運動などの生活習慣が一切変化しない中、涙活を始めてからの8年あまり風邪知らずなのは、涙活によって免疫力が向上したからだろう、と吉田さんは語る。

■1人でもできる涙活

涙活セミナーの後で、吉田さんは参加者らに「自宅で一人涙活を実践してください」「1週間に1度は泣く習慣をつけてください」と話す。

最終的に目指すのは、各人が「涙活を習慣化し、ストレスフリーな生活を送ること」だからだという。

いわば「一人涙活」のすすめ。

著書『涙活力』(玄文社)でも、一人涙活について1章を割いている吉田さんだが、そもそも泣くことに抵抗を感じる人は少なくない。最近泣いた記憶といえば、玉ねぎを切った時(この泣き方には涙活の効果はない)だけというような人に、吉田さんは次のようなアドバイスをしてくれた。

「涙活は、喜怒哀楽で流す情動の涙が効果を発揮します。その涙を流すコツとしては、まずは、泣いてはいけないという思い込みを外すことが大事です。

なぜ泣くとストレス解消になるか、その仕組みを知ることから始めてみましょう。その仕組みを理解して納得することで、泣きやすい体質に変わってきます」

また、なぜ泣けないのか、そのことについて自分を見つめ直す時間を持つことも、吉田さんはすすめる。これによって無意識の中で何かに捉われていることに気づくなど、新たな発見が生まれる可能性がある、とも。

では、泣けるコツがわかったところで、吉田さんは、一人涙活の基本的な方法について、次のように解説する。

「部屋の明かりを暗くし、アロマの香りでリラックスした状態をつくると、より泣きやすい状態になります。時間帯は、休日の前夜がいいでしょう。

人間のバイオリズム上朝起きるとともに身体が活性化し、夜に向かってゆるんでいくので、夜に涙活をするのが効果的です。

ティッシュやハンカチを目の前に置くのもよいです。視覚に入ることで、『泣いていいんだ』という気持ちになるからです。

そして、自分の泣きのツボにあった映画や小説、漫画、絵本、アニメを題材に選びましょう。泣きのツボは人それぞれ。人は涙を流すときに、何かの事象や状況に自分の人生経験を投影して涙を流します。

歩んでいる人生は皆さん異なるように、泣きのツボも異なります。以前に自分がどういう状況で涙を流したのかを思い出し、泣きの題材をチョイスしてみるとよいと思います」

■涙活ができるツアーやカフェでの対面セッションも

吉田さんは、涙活セミナーや一人涙活の普及に努める一方、やや趣の異なる活動にも力を入れている。

その1つが、吉田さんの出身地の鎌倉市で行なわれる「鎌倉涙活ツアー」。鎌倉の史跡を巡りながら、鎌倉幕府滅亡にまつわる悲劇など、歴史的な出来事を題材に吉田さんが泣ける話を紹介。

古都の旅愁的な雰囲気とあいまって、ツアー客は思わず涙を流す。2020年7月に始まったが、これまで20回ほど行なわれる人気の企画となっている。

「悲劇を話して、悲しくて泣く“共感の涙”を流してもらうだけでなく、“感動の涙”を流してもらうこともしています。点在する神社仏閣には、そこにまつわる感動エピソードがあります。

例えば覚園寺。 北条義時が大倉に建立した薬師堂がその前身といわれ、その大倉薬師堂の由緒を引き、夢告により北条義時の危機を救ったという霊験を持つ戌神像の話を覚園寺の境内で話して、ツアー参加者に涙活してもらうこともあります。

また祇園山ハイキングコースを歩いてたどり着く山頂では、目の前に鎌倉の街並みと材木座海岸が一望できるのですが、その絶景に感動して涙を流す参加者もいます」

鎌倉涙活ツアーで泣ける歴史話を紹介する吉田さん

また、吉田さんとマンツーマンで涙活ができる「涙活カフェ」という場も設けている。場所は、都内新宿区にある「涙と旅カフェ あかね」。吉田さんがプロデュースしたカフェだ。

「これまでは、セミナー形式で複数人に向けて涙活講座を実施してきました。その中で、1人でしっかり泣ける場が欲しいという声をいただくようになりました。

家族や同居人がいるところでは泣くのが恥ずかしい等、何らかの事情で家で涙活ができない人もいます。そのような人に向けて、カフェではマンツーマンで涙活セッションを実施、その場で泣いていただきます。泣けない人はその人の泣きのツボ診断をして、泣ける体質にしていきます。

来店するお客様は、泣けなくて困っている、ストレスを溜めている、人生に疲れているなど、さまざまな事情を抱えています。丁寧にその人の背景を読みほどき、ストレスフリーな生活を送っていただくために、オーダーメイドでその人に合った涙活プログラムを作っていきます。

またカフェでは不定期で、“泣き”をテーマにしたイベントを開催することもあります。参加者にそれぞれ泣ける映画やこれまでの人生で泣けた本を持ってきて語り合う会や、泣ける歌の合唱会・朗読会を実施することもあります。

他には、泣ける絵の展示会や、泣けるジャンルでマッチングする「涙活×婚活」の通称、涙婚パーティーというものを行うこともあります。持ち込みイベント歓迎で、いろんな特技を持った方とコラボでイベントをすることも多々ありますね」

吉田さんが涙活セッションを行う「涙と旅カフェ あかね」

吉田さんは、一人涙活であれ、セミナーといったイベントであれ、一粒の涙を流すだけでもストレス解消になると話す。日頃ストレスを感じていて、「最近ぜんぜん泣いていないなぁ」と思ったら、やってみる価値はあるだろう。

吉田英史さん プロフィール
1975年、神奈川県生まれ。早稲田大学で心理学、教育学を学び、同大学院で人材マネジメントを研究。 高齢者福祉施設、学校勤務を経て、現職。 2013年から「涙活」を スタート。現在、全国の企業、学校、自治体等において、涙活ワークショップや講演会を実施している。涙活は、海外からも注目を受け、その輪は世界に広がりつつある。2021年10月に初の単著『涙活力』(玄文社)を上梓。

文/鈴木拓也(フリーライター)

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