
「広い部屋を借りたい、でも利便性も捨てきれない」一人暮らしのニーズに応えるランキング
テレワークが働き方の一つとして定着する中で、神奈川県、埼玉県、千葉県など、都心と比べワークスペースを確保できる広い部屋に住みやすい地域への人の移動が発生している。
一方、東京都全体では転入超過の傾向は継続しており、とくに若年層の転入超過数は大きく、中でも15~19 歳の転入超過数は5年ぶりに拡大した。部屋に一定の広さを求める一方、都心の利便性は確保したいという変わらぬニーズが見てとれる。
テレワークが普及したといっても、週に数回は出社が必要であれば、地方への移住のハードルは高いといえるだろう。
そこで「LIFULL HOME'S PRESS(ライフルホームズプレス)」では、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S 」の独自データをもとに、「利便性の高い都心で、比較的安く広い部屋に住めるのはどの街か?」という観点で、ランキング調査を実施したので詳細をお伝えしよう。
「"家賃のわりに広い部屋に住める駅"ランキング~都心一人暮らし編~」では“主要路線の補完的役割を果たしている路線の駅”が上位にランクイン
1位は「高野」、2位は「扇大橋」、2008年に開業した日暮里舎人ライナーの隣接する2駅が上位となった。
山手線の日暮里駅からはおよそ10分。都心の利便性を享受しながら、今回の調査対象駅と比較すると、同じ家賃で4.5~5畳ほど広い部屋に住める計算になる。
3位には、小田急小田原線の「代々木八幡」と意外にも大ターミナル駅、新宿からほど近い駅がランクイン。「代々木八幡」は新宿まで3駅、およそ6分で到着する利便性の高い街だ。
トップ10圏内の他の駅と比べると家賃相場は高いものの、築年数にこだわらなければ賃料のわりに広い部屋に住むことができる地域といえる。
4位~10位には、城東の拠点駅、亀戸、南千住もランクインした。その他、日暮里舎人ライナーや埼玉高速鉄道、都電荒川線など、主要路線の補完的役割を果たしている路線の駅が続く。
今回の調査では、知名度やイメージが反映されやすいランキングではあまり名前の上がらない駅が数多くランクインしている。
調査概要
対象駅:JR山手線各駅、ならびに山手線各駅に20分圏内の全345駅
対象期間:2022年1月24日時点
算出方法:賃料から算出した理論平米数と実際の平米数との差をスコア化したもの
集計分析:LIFULL HOME'S事業本部 リサーチグループ
関連情報:https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00243/
構成/Ara