いびきをかく猫は病気なの？

グーグー…いびきをする猫って大丈夫？

猫がイビキをしている姿を見ていると「かわいいな～」と思う反面、「これは何か意味があるのか？もしくは病気？」とちょっと不安になることも・・・。

猫はなぜイビキをするの？？

猫のイビキは通常呼吸器のうち、鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭までの相称「上気道」で起こり、そこに空気が通るときに出る振動音といわれています。

短い鼻でフラットフェイスのペルシャ猫や短頭種など人が意図的に鼻を短くした猫は、上気道の組織が不自然に曲がりくねっています。ですので、空気が入ると振動しやすく、イビキをしやすい種類と言われ、極端な話、起きているときもその呼吸音が聞こえるとがあると言われています。

ではどのようなサインのとき健康に問題があるの？

猫のイビキは体の異変の合図の時もあります。もっとも考えられるのが肥満です。肥満で上気道の組織が大きくなり、人のイビキのように大きな音を奏でることもあり、このメカニズムは人や犬ととても似ています。

また、副鼻腔の奥にある空洞に炎症が起こったり、粘液が上気道に蓄積されるような上気道感染の場合もイビキをかきやすくなります。ウィルス性の病気も起こりやすい問題です。自然に治ることが多いですが、真菌症や腫瘍など深刻な病気の場合もあります。

イビキが医学問題があるかどうかの見分け方は？

通常、呼吸困難な感じではなく安定した軽いイビキは大きな問題はないと言われています。ただし、寝ているときだんだんイビキが大きくなったり、人のように大きな音だったり、咳や食欲がなくなったり他の症状もあるようでしたら医学的問題がある確率が高くなります。また、呼吸困難な様子を見せるようでしたら、すぐ病院に連れて行ったほうがよいでしょう。

上気道感染から起こるイビキは、抗生物質を飲むことで治りやすいので、不安な点があるようでしたら、一度かかりつけの獣医に相談しましょう。

参考

Is Cat Snoring Normal?

文／舟津カナ