
救急車に反応して遠吠えするのはなぜ…?【いぬのはてな】
普段はおとなしいのに、救急車が通ると「ウォーン、ウォーン」と遠鳴きしてしまう。そんなワンちゃんっていますよね。それはなぜなのでしょうか。犬の耳の不思議について調べてみました。
■救急車に吠えるのはなぜ?
救急車に吠える子は、「ワンワン」と吠えるのではなく、「ウォーン」と遠吠えします。遠吠えは、犬の祖先でもある狼によく見られる吠え方なのですが、一頭が吠えると、続々と続いて遠吠えするのです。遠吠えは、「狩りに行くぞ」という合図であったり、仲間との交信であったり、いろんなコミュニケーションツールとして使われます。救急車に反応して、遠吠えするのは、サイレンの音(周波数)が遠吠えに似ているため。誰かが遠吠えしているから、一緒に遠吠えすると考えられています。決して、不快に思っているわけではありません。
■たれ耳、立ち耳、どちらのほうがよく聞こえる?
犬には、たれ耳の犬と立ち耳の犬がいます。どちらの耳でも、優れた聴覚を持っているのですが、立ち耳の犬のほうが比較的よく聴こえます。同じ立ち耳でも、耳が大きい犬と小さい犬がいますが、それはなぜでしょう。耳が小さい犬は寒い地方に多く、大きな犬は温かな地方にたくさんいます。これは聴力とは関係なく、犬の耳は体の熱を外に逃がすために用いられるからなのです。
ちなみに、犬は人間には聞こえない高周波の音を聞くことができるのですが、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というアルバムには、犬のために甲高いノイズのような音が入っています。これは、ポール・マッカートニーの発案によるもので、「動物のための音楽を作ろう」ということで、この音が入れられたそうです。
参考文献:「イヌのすべて 調べ図鑑」 今泉忠明著 汐文社
文/わたなべあや
@DIME公式通販人気ランキング