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カレーの最新トレンドは?「カレー・オブ・ザ・イヤー2022」発表

2022.02.17

もはや“国民食”と呼んでも差し支えないほど、日本人に愛好されている「カレー」。

各家庭ではそれぞれの定番カレーがあって気づきにくいかもしれないが、この世界にもトレンドの変化がある。そのトレンドを知る指標となるのが「カレー・オブ・ザ・イヤー」だ。

「カレー・オブ・ザ・イヤー」とは、「革新的または画期的であると認められているにもかかわらず、一般的にあまり知られていない商品」などに贈られる賞。株式会社カレー総合研究所が2017年に創設したもので、例年1月22日の「カレーの日」に発表される。受賞商品は、同社が運営する「カレー大學」卒業生約千人の自薦・他薦をもとに、書類選考と選考委員会による最終審査を経て決定。歴史は浅いが、業界から注目される賞として認知されている。

先日、同賞の2022年版の受賞商品が決まった。その概要を紹介しよう。

主要部門を制覇したのはキーマカレー

同賞のハイライトとなるカレールウ部門は、「こくまろキーマカレー 甘口」(ハウス食品)が受賞。

「こくまろカレー」は、2種類のカレーソースをブレンドというコンセプトで、1996年に誕生したロングセラー。2021年8月に発売開始の「こくまろキーマカレー 甘口」は、同シリーズでは久々の新商品となる。カレー総合研究所の代表取締役・井上岳久さんは、受賞商品について次のように語る。

「特徴は、あめ色タマネギのコク・生クリームのまろやかさ・果実やトマトの甘味。子どもも大人も満足できる味で、数多くの家庭の食卓に上りました。ひき肉とタマネギがあればフランパンのみで手軽に作れるのも魅力です。発売初月から3カ月で70万個以上を売り上げ、カレー業界を盛り上げました」

次に、レトルトカレー部門と外食カレー店部門は、それぞれ「ニュータイプキーマのレトルトカレー全商品」と「ニュータイプキーマ提供店」に決まった。

主要各賞をキーマカレーが席巻するかたちになったのは、まさに昨今の流行を反映した結果だ。特に、ひき肉とタマネギがメインの伝統的なキーマカレーから進化した「ニュータイプキーマ」。これは、コロナ禍でリモートワーカーが増えるなど内食の機会が増大。時間をかけず手軽に作れる家庭料理へのニーズから生まれたトレンド。また、外食については、カレーはテイクアウト・宅配に適しているということで、各店が差別化しやすいキーマカレーを開発したことが大きい。これについて、井上さんはこう述べる。

「カレー専門店はもちろん、それまでカレーを提供していなかったバーやイタリアンなども参入し、新メニューの開発を開始。その結果、オリジナルのキーマカレーが次々と誕生しました。ニュータイプキーマのブームは、苦境を乗り越えようとする多くの人の思いから生まれたものだと言えるかもしれません」

ニュータイプキーマ提供店のひとつ「昼間のトミさん」の「浜名湖産青のりとしらすのキーマカレー」

変わらず人気のご当地レトルトカレー

そして、(レトルトカレー部門とは別に設けられた)ご当地レトルトカレー部門も、「鹿児島・黒豚プレミアムなキーマカレー」(七呂建設)と、ニュータイプキーマカレーが受賞。鹿児島県の建設会社が、累計建築棟数1500棟達成の記念として開発したものだが、昨年5月の発売から半年で、約1万個が売れたブレーク商品だ。

また、特別賞(カレー大學健闘)部門は、「カレー大學の卒業生による1年間のカレー活動で成果を上げた企業・人・商品」に授与される賞だが、こちらも「クレーンゲーム食堂カレー 甘口」(東洋)、「つちうらカリー物語」5品(レストラン中台)、「日立台カリーぶ #おうちdeスタグル REYSOL CURRY」(かまや商事)と、すべてレトルトカレー。ローカル色あるご当地ものの人気の高さをうかがわせる結果となった。

クレーンゲームの景品として開発された「クレーンゲーム食堂カレー 甘口」

そして、企画部門も「マイル―ティーンカレー 中辛」(ウエニ貿易)と、レトルトカレーが受賞。昨今の健康ブームを意識して、タンパク質を1食(180g)当たり33g以上も配合しつつ、脂質・炭水化物を抑えた意欲作。

また、社会貢献部門の受賞は、「学生カレー~生活苦の学生へのカレー配布活動」(コクテイル書房)だが、これもレトルトカレーがかかわっている。コクテイル書房は、東京都杉並区にある、古書店を兼ねた飲食店。ここが、コロナ禍で経済的に困窮している学生に、野菜と鶏の手羽元1本が入ったレトルトの『学生カレー』を無料配布したことで受賞となった。

他分野のカレーも進化が止まらない

キーマカレーやレトルトカレー以外で健闘したのが、カレー関連商品部門の「新カレーパン」(提供する全店)、そして新規事業部門の「やさしく夜遅カレー」シリーズの「まろやか完熟トマト&5種の野菜」ならびに「濃厚あめ色玉ねぎ&ブイヨン」(ハウス食品)だ。

「新カレーパン」について井上さんは、こう評価する。

「近年、専門店も登場しているカレーパン。専門店はもとより、一般のパン店やコンビニエンスストアなども、見た目にインパクトを付けたり、パン生地やカレーの材料にこだわったりと、新たな発想でカレーパンを作り続けたりしています。常に個性的なカレーパンを追求して市場を活性化させている、すべての店舗が評価されました」

一方、「やさしく夜遅カレー」は、ハウス食品が開発に3年かけ、2021年2月に満を持して発売。「夜遅(よるおそ)」と、あえて食べる時間帯を暗示したネーミングの妙もあってヒットした。

「レンジで約1分温めるだけで食べられる、カップカレー。 商品名には、低カロリー・味わい・手軽さが、食べる人にとって“やさしい”という意味がこめられています。たっぷりの野菜と厳選されたスパイスを使用し、ごはんがなくても満足できる濃厚な味わいで、発売初月に約7万個を売り上げるなど全国的な人気となりました」と、井上さんは解説する。

最後に、企画部門で「マイル―ティーンカレー 中辛」とともに受賞したのが、『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』(マイクロマガジン社)。実はこれ、小説の文庫本。間借りカレー店を始めた青年が、「カレー予備校」の生徒と名乗る女性と知り合い、そこから「究極のミールス」作りを目指すという内容。「スパイスなどの描写がリアルなため、読み進めるほどにカレーを食べたくなるという話も聞かれ、文化面からカレーの普及に貢献したことが受賞」につながった。

「カレー・オブ・ザ・イヤー2022」は、前年同様コロナ禍により授賞式が中止とはなったが、カレーの進化は止まらない。2023年の次回は、カレーはどのような新しい姿を見せてくれるのだろうか。今から楽しみである。

文/鈴木拓也(フリーライター)

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