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【仕事の裏側】コンパクト農ライフ塾主宰・井本喜久さん「小さくても質の高い農業を目指しています」

2022.02.20

気になる”あの仕事”に就く人に、仕事の裏側について聞く連載企画。第9回は、農業のオンラインスクール「コンパクト農ライフ塾」を主宰する、株式会社The CAMPus BASE代表の井本喜久さん。小さくても質の高い「コンパクト」な次世代型農家の営み方とは?

出口設計から学ぶ「小さい農業」

「コンパクト農ライフ塾とは、『小さい農家の営み方』を学べる超短期集中のオンラインスクールです。農業に携わる業界内のトッププレイヤーたちを講師に招き、全10回のオンライン講座を受講していただきます。開講して2年弱で、総勢155名の卒業生を輩出しました」

コンパクト農ライフ塾の一番の特徴は農作物の作り方ではなく、売り方(=出口)から逆算した事業設計を学べること。講義ではマーケティング計画や新規事業の起こし方、ブランディング、流通の攻略方法、コミュニティの形成からテクノロジーの活用まで幅広い切り口から学ぶことができる。

「農業というと一般的にハードルが高いイメージがありますが、規模が小さくても質が高くて、きちんと事業として機能し、豊かな暮らしをおくる『コンパクト農業』の実践者はたくさんいます。彼らに共通しているのは、ブランドをきちんと確立していること。自然の摂理に則り無理なく持続できる農業、働いている人にとっても負担にならない農業スタイルを取っていて、それを一つの学びに集約したのがこのコンパクト農ライフ塾です」

妻の病気をきっかけに、広告業界から農業の道へ

井本さんは広島の米農家出身。代々受け継いできた土地で、父は公務員をしながら兼業農家として米作りをしていた。幼少期から農に触れ、その道の大学に進むも、仕事として選んだのは広告代理店だった。

「小さい頃から父の農作業を手伝いながら、こんなに苦労しても儲からない農業に嫌気がしていました。だけど高校時代に教師からこれからの時代は農業だ、日本の農業が世界を救うと言われたことに感化され、『俺はヒーローになる!』と、大学は東京農業大学に進学。ところが、東京に出てきたら遊ぶところがたくさんあって・・遊んじゃいましたね(笑)。華やかな広告業界に惹かれ、卒業後は広告業界に就職しました。

農業の道に転身したきっかけは妻の病気です。食と生活環境の根本にある農業について改めて考えるようになり、原点に戻って農業について学んでみると、全国には面白いことをやっている、儲かっている農家、商売としてうまくいっているだけでなく素敵な暮らしを送っている農家さんがたくさんいました。普通のビジネスだと仕事とプライベートは切り離せるのが当たり前ですが、農業は生活に密接しています。コンパクト農業であるほど、商業だけでなく暮らしのデザインもきちんと考えなければなりません。

今の時代、都会で働くことに疲れてしまっているビジネスパーソンが大勢います。テクノロジーの進化によって世の中は便利になったようでいて、スピードも早くなり、一人当たりの仕事量は増えています。そんな彼らが自然の中で本来の生き方や暮らしを取り戻せるような農ライフをもっと伝えたいと思ったことが今の事業の源泉です。

現在日本には耕作放棄された土地が38万haくらいあります。これらは狭くて地のりが悪いと言われがちなんですが、コンパクト農業ではそんな狭い土地でも十分に商売として成り立たせることができる。放棄された土地が、実は宝の山なんじゃないかと思うんです。日本から耕作放棄地をなくすことが私の野望です」

農ライフ塾を通して目指すのは新しい暮らしのあり方

コンパクト農ライフ塾に参加する人はビジネスパーソンが6割。元々農業に興味を持っていた人だけでなく、今の暮らしを変えたい、次の生き方にシフトしたいといった理由で入塾する人も。卒業後は実際に農園を借りて農業を始める人だけでなく、まずは家庭菜園から挑戦する人や、古民家の一棟貸しビジネスをしながらハーブを育てたり近所でとれた野菜を提供するなど、何かしら農的アクションを起こす人まで様々。

「入塾の時点では、まだ具体的な事業のアイデアがない人がほとんど。コンパクト農ライフ塾では正解やセオリーを教えるのではなく、まずはその人が何をしたいのかをクリアにし、アウトプットさせることを徹底します。オンラインの講座の合間には対面で会えるオフ会も実施し、参加者同士で仲間づくりもできるようにします。このオフ会には過去の卒業生も参加するので、同期だけでなく縦横斜めにコミュニティが広がっていきます。その中で、講座の最終回のプレゼンに向けてどんどん事業を具体化し、互いにブラッシュアップできるようなプログラムになっています」

地方自治体と連携した地域の魅力発信が次の挑戦

「事業や商売というのは、自分の心が突き動かされるようなものがないと難しい。だから私はコンパクト農ライフ塾を大多数に向けたものではなく、本気で取り組みたい人にだけ届けられるサービスにしたいと思っています。コンパクト農ライフ塾を始めてからは、自分が心から感動した農業について、確実に届けたい人に届けられるようになりました。今では自治体や関係省庁からもお声がけいただくようになっています。

小さい頃は、農村には何もないと思っていました。今では全ての地域ごとに、それぞれの素晴らしい魅力があると思っています。今後は地方自治体と連携し、それらの魅力をうまく発信できるようなカリキュラムづくりをしていきたいです。また自治体だけでなく企業やメディアとも手を取り合い、自発的に学べ、発信できる仕組みづくりを行っていけたらと考えています。働くことや暮らしに疲れている人、新しい生活を始めたい人、人生に迷っている人は、まずはコンパクト農ライフ塾でお待ちしています!」

【取材協力】

株式会社The CAMPus BASE 代表取締役
一般社団法人 The CAMPus 代表理事
井本喜久さん
https://thecampus.jp/

取材・文 / Kikka

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