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肥満の人が減量を行なうと大腸がんのリスクが低下する可能性、米メリーランド大学研究報告

2022.02.16

減量で大腸がんリスクが低下する可能性

米国では肥満者の増加とともに、大腸がんが特に若年世代で増加しており、体重と大腸がんリスクとの関連が示唆されている。

その一方で、肥満者が減量した場合に大腸がんのリスクが低下するのかは、これまで明らかになっていなかった。しかし新たに報告された研究から、その可能性のあることが分かった。

研究の詳細は、「JNCI Cancer Spectrum」に2月1日掲載された。

この研究は、米メリーランド大学のKathryn Barry氏らが実施した。Barry氏は、「われわれの研究結果には、公衆衛生に関する2つの主要なメッセージが込められている。1つ目は、成人期の体重増加を抑えることが、大腸がんの前がん病変と考えられる、大腸腺腫のリスク抑制に役立つ可能性があるということだ。そして2つ目は、大腸腺腫のリスク抑制によって、大腸がんのリスクを減らせる可能性もあるという点である」と述べている。

 Barry氏によると、これまでの体重と大腸がんリスクの研究の大半は、ある一時点の体重か、もしくは体重の増加との関連のみを検討しており、体重減少の影響は考慮されていなかったという。
 
今回の研究結果を基に同氏は、「特に肥満または過体重者の減量には、これまでに知られている多くの健康上のメリットに加えて、大腸腺腫のリスクを下げるというメリットもあるようだ」と語っている。

この研究は、前立腺がん、肺がん、大腸がん、卵巣がんのスクリーニングの有効性を検証した「PLCO試験」のデータを用いて行われた。

解析対象は、ベースライン時に大腸がんや大腸腺腫がない、55~74歳の成人1万8,588人。炎症性腸疾患などの大腸がんリスクに影響を及ぼし得る疾患既往者は除外した。

3年後または5年後に行ったフォローアップ検査で、1,053人に大腸腺腫が確認されていた。

年齢や性別、人種/民族、食事・飲酒・喫煙・身体活動習慣、大腸がん家族歴、非ステロイド性抗炎症薬の使用、ホルモン補充療法の施行などの影響を調整後、体重の変化と大腸腺腫発生との間に、以下の関連が見つかった。なお、体重やBMIは自己申告によるもの。

まず、体重が20歳時点からベースライン検査にかけて0.5kg/5年以上減少していた群では、体重変化のない群に比較し大腸腺腫の発生が46%少なかった〔オッズ比(OR)0.54(95%信頼区間0.34~0.86)〕。

その一方、同期間に体重が3kg/5年以上増加していた群では、体重変化のない群に比較し大腸腺腫の発生が30%多かった〔OR1.30(同1.07~1.58)〕。

20歳から50歳にかけて0.5kg/5年以上減少していた群も、体重変化のない群に比較し大腸腺腫の発生が43%少なかった〔OR0.57(同0.37~0.88)〕。

ただし、この期間の体重増加は、大腸腺腫の発生率との有意な関連がなかった。また、50歳以降の体重変化は減少した場合も増加した場合も、大腸腺腫の発生率との有意な関連がなかった。

次に、20歳時点のBMI25以上/未満で層別化して検討。その結果、20歳時点でBMIが25以上だった人のうち、ベースライン検査にかけて体重が0.5kg/5年以上減少していた場合、体重変化のない群に比較し大腸腺腫の発生が61%少ないという、より強い関連が認められた〔OR0.39(同0.18~0.84)〕。

反対に、20歳時点でBMIが25未満だった人では、体重減少と大腸腺腫の発生率との有意な関連がなかった〔OR0.79(同0.43~1.45)〕。

一方、20歳時点でBMIが25未満だった人では、ベースライン検査にかけて体重が3kg/5年以上増加していた場合、体重変化のない群に比較し大腸腺腫の発生が27%多かった〔OR1.27(同1.03~1.57)〕。

反対に、20歳時点でBMIが25以上だった人では、体重増加と大腸腺腫の発生率との有意な関連がなかった〔OR1.59(同0.99~2.57)〕。

米国がん協会(ACS)によると、米国の2022年の結腸がん新規症例は10万6,000人以上、直腸がんは4万4,000人以上と予測されるという。

そして、全体の新規発症者数は減少傾向にあるが、50歳未満では増加が続いているとのことだ。これを背景に最近、大腸がんスクリーニング対象の推奨年齢が、以前の50歳から45歳に引き下げられた。

ACSのLauren Teras氏は今回の報告について、「BMI25以上の過体重または肥満者では、減量が大腸がんリスクを低下させる可能性が示されたことは、極めてエキサイティングだ。この結果は、大腸がん対策の新たなスタートにつながるかもしれない」と語っている。(HealthDay News 2022年2月1日)

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://academic.oup.com/jncics/article/6/1/pkab098/6517546?searchresult=1

構成/DIME編集部

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