量り売り店における容器のデポジット管理機能も搭載可能
寺岡精工は、これまでの対面計量POSレジのPOS機能をさらに進化させ、計量POSでは日本初となるキャッシュレス対応およびデポジット管理機能を可能にした対面計量POSレジ「RM-3800」を、「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」にて先行展示した。
対面計量POSレジ「RM-3800」
外形寸法/幅274×奥行き377×高さ205mm
充実したPOS機能~日本初のキャッシュレス対応
「RM-3800」はコンパクトでスタイリッシュなデザインでありながら、従来の対面計量POS製品よりもPOS機能が強化され、スーパーなど量販店向けのPOSレジと同様の基本機能を搭載している。
店舗総合管理システムであるTERAOKAのクラウドサービス「netDoA」との接続により、商品マスター管理と売上・粗利のリアルタイムモニタリング機能に加え、多彩なアプリケーションが本部店舗運営の効率化を促進。
マルチ決済端末および「netDoA」との接続で、計量POSとして日本初となる電子マネー、クレジット決済などのキャッシュレス決済の製品内処理を実現した。昨今、使用が増えているQRコード決済にも対応している。
釣銭機・精算機との連動~対面量り売りの売り場でも非接触型会計を実現
これまでの対面計量POSの主な運用方法は、総菜や精肉カウンターなど対面で量り売りを行う売り場で、店員が商品を計量して、精算まで店員が対応するというものだった。
これに対して「RM-3800」は、TERAOKAの釣銭機や精算機と連動することで、店員が商品を量り、支払いは客が行なうという、現金授受がない非接触での会計が実現する。店員も現金に触れる必要がなく、衛生的で安心な店舗運営が可能になった。
精算機との連動運用イメージ
日本初のデポジット管理機能(特許出願中)~貸出容器のサーキュレーション
量り売りでは、使い捨て容器によるプラスチックごみを削減するため、MY容器を持参し買い物をするBYOC(Bring Your Own Container)活動が広がり始めている。
また、容器を持参せずに購入する場合には、店舗でリターナブル容器を用意し、デポジット制にして繰り返し容器を使用する運用も考えられる。
そこで、「RM-3800」は店舗で預り金を受け取って容器を貸し出し、返却時に預り金を返済するデポジット機能を搭載。さらに、貸出容器に番号をつけ、顧客情報と容器番号を併せて管理する、デポジット管理機能を搭載できる対面計量POSレジは「RM-3800」が日本初となる。
容器を返却していない顧客に、自動で返却依頼のお知らせを出すという運用も可能だ。
昨年7月にオープンした“ゴミもフードロスも出さない 日本初のゼロ・ウェイストスーパー「斗々屋」では「RM-3800」を先行導入。「RM-3800」のデポジット管理機能を活用し、ごみを出さないという徹底した「斗々屋」の店舗運用を実現した。
「斗々屋」における「RM-3800」の運用状況
関連情報
構成/清水眞希