
M-1決勝コンビの大会前後1ヶ月のウェブニュースランキング
トドオナダは、3000以上のWEBメディアをモニタリングできるツール「Qlipper」のデータに基づき、M-1グランプリ決勝に出場したコンビの大会前後1ヶ月のウェブニュースランキングを発表した。
1. M-1決勝戦後1ヶ月のウェブニュースランキング
■優勝争いのほか、敗者復活と審査結果下位のコンビがメディア露出増
■錦鯉の記事数は420%増加
M-1決勝戦後の結果は、記事数・仮想PV・記事ツイート数のいずれも、錦鯉がほかに大きく差をつけての1位。決勝の前と比べて、記事数・仮想PV・記事ツイート数いずれも380〜400%の大幅な増加を記録している。
ほかの最終決戦進出者2組では、オズワルドが記事数と仮想PVが2位、記事ツイート数が4位。インディアンスは記事数と仮想PVが4位、記事ツイート数7位。増加率では、オズワルドもインディアンスも記事数で170%前後の伸びを見せた。
■審査結果は下位のハライチ・モグライダーが、増加率上位の逆転現象
審査結果4位以下のコンビの数字を見ると、決勝戦の順位が高くても、その後メディアでよく取り上げられるとは限らないことがわかる。
審査上の順位とその後のメディア露出の乖離が最も大きかったのはハライチ。審査結果は9位だったが、増加率は記事数で160%、PVで315%と、最終決戦3組に食い込む伸びを示した。
ニュースへの掲載という面では、審査結果よりも敗者復活戦のインパクトが強かったことが読み取れる。
同様に、審査順位とその後の露出の差が目を引くのはモグライダー。審査結果は8位に終わったが、その後の記事数とその増加率は決勝進出組とハライチに次ぐ5位(159%)。記事ツイート数も5位で、増加率は3位の217%だった。
審査結果で最下位のランジャタイは、その後の記事数6位、仮想PV5位、記事ツイート数2位と、数字の上ではまずまずの結果を得ている。
また、審査結果4位と5位のロングコートダディとももは、例外的にももの記事ツイート増加率が2位の225%を記録したが、記事数・仮想PV・記事ツイート数のいずれも中位以下に留まっている。
2. M-1決勝戦前1ヶ月のウェブニュースランキング
■記事数1位は優勝候補オズワルド 話題豊富な錦鯉がPV1位 記事ツイート1位は大穴ランジャタイ
M-1前に最も記事が多かったのはオズワルド。仮想PV2位、記事ツイート数3位と他の指標でも上位にいる。
M-1優勝候補として注目されていたことが影響しているが、M-1以外でも『文春オンライン』の「好きな芸人」にランクインしていたり、『ダウンタウンDX』などの人気番組やイベントに出演していたりで記事が途切れず出ていた。
記事数・記事ツイート数2位のハライチは、M-1決勝戦は敗者復活からの出場のため、事前の記事はほかの話題が中心。
テレビ・ラジオ番組出演のほか、澤部さんのTV番組出演ランキング上位入りや、岩井さんの著書のプレスリリース・記事が目立った。
記事数3位、仮想PV1位、記事ツイート数4位だった錦鯉は、M-1決勝戦進出が話題の中心。しかし、それ以外にも『有吉の壁』などの人気番組への出演、急上昇TV番組出演ランキング入り、自叙伝『くすぶり中年の逆襲』の発売とインタビューなど、記事になる話題は豊富にあった。
PVは決勝戦前日に公開された『Yahoo!ニュース』オリジナルの特集記事によって非常に高くなった。
記事数4位、仮想PV3位、記事ツイート数1位だったランジャタイは、記事のほとんどがM-1関連のも。
決勝進出が決まった際にTwitterのトレンド1位となったことなど、大穴的な存在として注目されていた。
記事ツイート数が多かった記事は国崎さん、伊藤さんがそれぞれ執筆したエッセイという点が、ほかのコンビと大きく異なる点だった。
「M-1グランプリ2021」出場芸人ウェブニュースランキング概要
調査期間:2021/11/19(金)0:00~2022/1/19(水)23:59(Qlipperの記事確認日時)
調査対象:「M-1グランプリ2021」決勝戦出場者
錦鯉・ロングコートダディ・ランジャタイ・インディアンス・ゆにばーす・オズワルド・モグライダー・真空ジェシカ・もも・ハライチ・うるとらブギーズ
調査方法:調査対象の芸人(コンビ)の名前を含む、国内主要ウェブニュースの記事数、仮想PV数、記事ツイート数を集計。
※仮想PV:国内3,000媒体以上のWEBメディアをモニタリングしているQlipperが、取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出している。(特許出願中:特願2021-201103)
関連情報:https://qlipper.jp/
構成/DIME編集部