
Box for Microsoft Teamsが機能拡充、TeamsからすべてのBoxファイルにアクセスできるように
Boxは、米国時間1月26日、Box for Microsoft Teamsの機能拡充を行ない、提供を開始した。これにより、Teams環境において、BoxをTeams上の既定のコンテンツ管理として設定できるようになる。
この発表には、Microsoft TeamsでのBoxのエクスペリエンスをさらに向上させる新機能が含まれており、この統合機能強化によってコンテンツの不要な分散が低減し、BoxとMicrosoft環境間での作業がこれまで以上にスムーズになる。
クラリオ(Clario)のCIO兼CTOであるジェイ・フェロー(Jay Ferro)氏は次のように述べている。
「クラリオでは、社員が、どこからでも業務に必要なものにアクセスできるよう、最新・最良の技術スタックの導入を推進しています。BoxとMicrosoftは、この取り組みにどちらも不可欠な存在であり、両社の製品統合が強化されることで、セキュアなコラボレーションが可能になると同時に、組織内のコンテンツの分散が回避できます」
今回提供が開始された統合によってBoxのコア機能の主要部分がTeamsに直接組み込める。
BoxとTeamsのユーザーは、Teamsでのコミュニケーションやコラボレーションを中断せずに、Box内のコンテンツへのアクセス、コンテンツの共有、セキュリティの確保が可能に。
また、Boxの管理者による組織レベルで細分化された権限設定が可能になると同時に、Teams内でのBoxの展開を効率化し、組織内での導入が簡素化される。
また、Boxコンテンツに対して一貫したセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスポリシーを適用できるため、ユーザーエクスペリエンスが向上し、コンテンツの分散を防止できる。
Teams内でBoxの体験をさらに充実させるための新機能は以下の通り。
●BoxをTeamsの個人用アプリとして使用:Box for Teamsのユーザーは、TeamsからすべてのBoxファイルにアクセスできるようになった。これまでは、Teamsのチャネルやチャットで共有されたBoxコンテンツのみアクセスは可能だったが、今回の機能拡充によってさらに便利になる。
●TeamsでのBoxのユーザーエクスペリエンスを改善:ファイルのプレビューモードでのサムネイルが大きくなり、よりわかりやすいインターフェースに。また、プレビューからワンクリックでBoxファイルを直接開くことができる。
●インストレーションの自動化によるフリクションレスな導入:Boxの管理者が、組織内の全ユーザーに向けて、Box for Teamsの統合機能を自動インストールできるようになる。これにより、各ユーザーが自身で統合設定をする必要がなくなり、導入が劇的に簡素化される。この機能は、近日中に提供開始予定。
●BoxファイルのタブをTeamsのチャットに追加:TeamsのチャットにBoxファイルのタブが追加されることで、チャネルやチャットからBoxファイルに容易にアクセスできるようになる。この機能は近日中に提供開始予定。
●TeamsにBoxへのアクセスをピン留め: TeamsのチャットツールバーからBox for Teamsの統合機能が直接アクセスできるようになり、Boxファイルのアップロードや共有がさらに容易になる。この新機能は近日中に提供開始となる予定。
Boxの最高製品責任者であるディエゴ・デュガキン(Diego Dugatkin)氏は、次のように述べている。
「ダイナミックに変化する今日の業務環境では、セキュリティを担保しつつコラボレーションの促進や業務の効率化を可能にする柔軟性と、一貫性のある統合されたエクスペリエンスが求められます。私たちは、BoxとMicrosoft間のフリクションレスなエクスペリエンスをこれまで以上に重視しており、世界中の何万ものお客様に、どこからでもシームレスに私たちの製品を利用していただけるよう、開発に取り組んでいます」
Microsoftのエクスペリエンス&デバイスグループのCOO兼コーポレートバイスプレジデントであるカーク・ケーニヒスバウアー(Kirk Koenigsbauer)氏は、次のように述べている。
「BoxとMicrosoftは、ここ数年、Office、Teams、管理ソリューションなどの統合において緊密に連携してきました。Boxは、Microsoft 365プラットフォームの利点をうまく活かし、お客様の業務遂行に必要な選択肢と柔軟性を提供する、エンタープライズクラスのSaaS企業のまさに好例なのではないでしょうか」
Boxは、Teamsとの緊密な統合だけでなく、Microsoft 365製品群全体とフリクションレスに連携している。BoxとMicrosoftのユーザーは、OfficeアプリからBoxのコンテンツに直接アクセスし、効率的なコラボレーションができる。
例えば、Outlookでは、メールにコンテンツを添付する代わりにBoxのリンクに変換することで、添付ファイル問題を回避すると同時にバージョン管理もできる。
さらに、Box Shieldは、Microsoft 365ファイルの不審なファイルの印刷やダウンロードを制限でき、またMicrosoft Azure Information Protectionの分類ラベルを適用することで、両プラットフォーム間の情報の流れを保護。
Boxは、Microsoftインテリジェントセキュリティアソシエーション(https://blog.box.com/box-joins-microsoft-intelligent-security-association)のメンバーでもある。
構成/DIME編集部