
様々なムーブメントの担い手と言っても過言ではないZ世代。SNSを通じてトレンドを拡散する彼・彼女らの間で、今、もっともホットなネクストブレイクのグルメは、いったい何なのだろうか?
デリバリー&テイクアウトアプリmenuではこのほど、「リアルZ世代」を研究対象としたシンクタンク組織・Z総研と共同し、「ゼット・ソウケン×menu Z世代ネクストブレイク・グルメ 2022」調査を実施した。
「Z世代ネクストブレイク・グルメ2022」トップ5
■「Z世代ネクストブレイク・グルメ2022」総評
2021年に続きZ世代の間では韓国発のカルチャーがトレンドを牽引しており、グルメにおいても、同様の傾向がみられる。「韓国クッキー」や「韓国ワッフル」は、見た目のかわいらしさとマシュマロやフルーツといったバラエティ豊かなトッピングが特徴。
ボリューム感もありZ世代に支持されている。原宿・表参道エリアには専門店が多く出店している。手の凝んだデザインが施された容器も人気を集めている。
「太っちょケーキ」は、動物をモチーフにしており、そのかわいらしい見た目から友人への誕生日ケーキを買う際の候補としても人気だ。
丸いパンにガーリックバターをしみこませ、甘いクリームチーズを挟んでいる韓国発のガーリックパン「マヌルパン」もZ世代を筆頭に注目が集まっている。コンビニエンスストアで販売されたこともあり、その知名度を伸ばした。
そして、いま注目すべきが「推し活カルチャー」。好きなアイドルやYoutuber、アニメキャラクターのグッズを買ったり、推し活は多様な領域に広がっている。「推しカラードリンク」とは、自分の推しにちなんだ色のドリンク。推しカラーのドリンクを展開するカフェも人気だ。
■韓国クッキー
サクサクしっとりとした食感のアメリカンな分厚いチョコクッキー。マシュマロやチョコなどのトッピングが施されており、満足感がある。原宿・表参道エリアにオープンした「THECOOKIE594」は、まるで韓国のカフェのような韓国っぽ(韓国っぽい)内装が人気だ。
かわいいビジュアルのフードやドリンクだけではなく、クッキーの外箱にもデザインが施されており、Z世代の間でおしゃピクにもってこいのテイクアウトグルメとして注目されている。
■韓国ワッフル
「韓国ワッフル」は、韓国では、駅ナカや街角にある屋台で売られており、アイスクリームやホイップクリーム、フルーツなどをサクサクの生地に挟んでいる。日本では、生クリームやフルーツをこれでもかとふんだんに盛り付けた、写真映えするインパクトのある見た目が人気を集めている。テイクアウト店舗も多く、食べ歩きもできる手軽さも支持を受けている理由だ。
■太っちょケーキ
韓国から火が付いたスイーツ。立体のどうぶつケーキで、韓国アイドルの誕生日を祝う際に、アイドルになぞらえた動物のケーキを注文するファンの写真がSNSで話題となった。「太っちょ」の名の通り、ぽてっとしたフォルムと愛らしいデザインが特徴。日本では、推しの誕生日の祝いのほか、仲の良い友人の誕生日などにケーキを買う際の候補として、Z世代に人気を集めつつある。
■マヌルパン
マヌルパンとは、韓国の人気屋台グルメになっている進化系ガーリックパンのことだ。マヌル(마늘)とは、韓国語でニンニクという意味で、直訳すると「ニンニクパン」という意味。通常のガーリックトーストとは違い、たっぷりのガーリックバターを染み込ませたパンに、砂糖やはちみつで甘みを加えたクリームチーズを挟んでいるのが特徴だ。
甘じょっぱさと食欲を刺激するガーリックの風味で一度食べたら病みつきになってしまう味わいが人気で、SNSから火が付いた韓国グルメとして今後の注目株といわれている。
■推しカラードリンク
推し(いち推しのメンバーを略した言葉)を応援する活動「推し活」はZ世代ではもはや当たり前。好きなアイドル、アニメキャラクター、Youtuberなど、推しの対象は多岐に渡っている。
2022年はこの「推し活」がグルメトレンドにも襲来。「推しカラードリンク」は推しのメンバーカラーと同じ色をしたドリンクだ。推しの誕生日を祝うことがZ世代でも定番となるなか、推し活・オタ活のためにカフェに行くことも定番となっており、その際に推しのメンバーカラーと同じ色のドリンクを頼めば、映える写真が撮れると人気だ。
トレンドグルメは他にも!全部知ってたら食通?
今年流行が予想されるトレンドグルメはまだまだある。今回トップ5入りは逃したものの、ネクストトレンドに続く、グルメとして注目を集めているフードを集めた。
・台湾カステラ:台湾フードからランクイン。しっとりとした質感の日本のカステラと比較すると、ふわふわな見た目と食感が特徴。
・台湾からあげ:夜市や屋台の定番グルメの一つ。本場の台湾唐揚げ専門店も続々と日本へ進出している。
・ヤンニョムチキン:カリっと揚げたフライドチキンに、コチュジャンやケチャップなどを合わせた甘辛いタレを絡めた韓国チキン。
・チーズキンパ:韓国流海苔巻き「キンパ」が進化し、チーズを組み合わせている。本場韓国では屋台フードとしても人気。
・チャパグリ:韓国を代表するインスタントラーメン「チャパゲティ」と「ノグリ」を掛け合わせた料理。映画『パラサイト』から注目される。
・トゥンカロン:一般的なマカロンよりサイズが大きく、クリームやガナッシュがたっぷり挟まれている。「韓国マカロン」とも呼ばれる。
・タルゴナ:日本で言うと「カルメ焼き」。コーヒーの上にフォーム上にして韓国カフェ風のドリンクもSNS上で話題をとなった。
・マリトッツォ:ブリオッシュ生地に生クリームをたっぷり挟んだイタリア発祥のスイーツパン。
・カヌレ:フランスの伝統的な洋菓子でカヌレ型と呼ばれる小さな型に入れて焼く。1990年代にブームとなり、レトロ回帰から再燃。
・地球グミ:丸い地球を模し、プラスチックのパッケージに入ったぶどう味のグミ。Youtuberが取り上げたことから人気に火が付いた。
・オートミール:ステイホームにより健康意識が高まり、「手軽に食べられる健康食」としてSNSで話題に。
・バナナジュース:タピオカの次に来るドリンクとして、専門店もオープン。健康、進化系など各店舗ごとの特色がある。
・フルーツサンド:サンドイッチ用のパンに、フルーツと生クリームをサンド。断面が写真映えするのも魅力の一つ。
・センイルケーキ:「センイル」とは韓国語で、「誕生日」という意味。推しの誕生日祝いに購入し、推し活グルメとしても活用される。
・硬めプリン:レトロブームにより、喫茶店で食べられるような固めの食感のプリンがトレンドに。
<調査概要>
※TPCマーケティングリサーチ調べ/主要デリバリーテイクアウトプラットフォームを提供する15社を対象/調査対象期間:2020年4月から9月
出典元:menu株式会社
構成/こじへい