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プロ用の機材で自由に写真を撮れる「セルフ写真館」に行列ができる理由

2022.02.12

韓国発祥のトレンドが日本上陸

昨年から、若い女性を中心に「セルフ写真館」が人気だ。

セルフ写真館を一言で説明するなら、「フォトグラファーのいない、自分で撮る写真館」。撮影スタジオにあるような機材を用い、思うがままに写真を撮れるのが、従来の写真館と決定的に異なっている。

もともと韓国が発祥で、東京に上陸後各地に広まっている。コロナ禍で密は避けたいが、きれいな写真は撮りたいというニーズを掘り起こしたトレンドらしい。

それにしても、ふつうであれば写真館で使われるカメラは、数十万円する多機能の一眼レフカメラ。それをどうやって素人さんが扱うのか。そのあたりの疑問を解くべく、オープン間もないセルフ写真館「CUTECHERRY STUDIO(キュートチェリースタジオ)」へお邪魔した。

CUTECHERRY STUDIOの外観

同店が位置するのは、大阪市繫華街の大動脈、御堂筋通りのそば。アメリカ村とよばれ、若い男女が闊歩するエリアの一角だ。ガラス張りの店舗に入ると、女子高生の利用客が待っていた。つきあたりに受付があり、その左脇が撮影スタジオになっている。そこには、三脚に据えた一眼レフカメラがあり、2脚の椅子がある。撮影スペースの奥には、衣服が陳列されているのが目にはいる。

ちょうど、2人の若い女性が利用しているのを見学させていただいた。店に常備されている風船や韓国製ドリンクなどを手に持ち、終始にこやかに撮影していた。

カメラの位置は固定したまま撮る

「素人さんがどうやってカメラを扱うのか」という疑問は氷解。カメラは三脚に固定してそこから動かさず、被写体たるお客さんがリモコンスイッチでシャッターを切るかたちになっているのだ。絞りや感度は設定済みで、オートフォーカスになっているため、利用者側が悩む必要はない。

カメラは三脚に固定して遠隔でシャッターを切る

「当店の場合、10代の方の利用が多いです」と、運営会社medidas(株)のCTO・福嶋照空さんは話す。今の時期だと、高校卒業を間近に控え、卒業記念に友人と一緒に撮りたいというニーズもあるという。

「仕組みとしては、受付とは別にスタジオにスタッフが常駐しています。その者が最初に5分ほど説明をして、あとはご自身で自由に撮ってもらうかたちです」と福嶋さん。

利用の際は、予約サイトで予約を済ませてから来店。写真の仕上がりはカラーかモノクロのどちらかのみ、あるいはカラー・モノクロ両方のコースから選ぶ。前者の場合、料金は15分あたり1500円。カラー・モノクロ両方の写真を撮りたい場合は20分の時間設定で、料金は2000円となる。時間内は撮り放題で、撮った写真データは共有アプリで提供される。

モノクロ写真がカッコいいという新たなトレンド

意外に思ったが、「モノクロを選ぶ人が多い」そうだ。福嶋さんは、以下のように説明する。

「スマホ写真ですと、カラーで撮ってアプリで加工するという文化が根付いていますが、セルフ写真館ではモノクロ写真の方が需要は大きいですね。そして、加工・レタッチなしでそのままSNSにアップする人が大半かと思います。

また当店では、着せ替え自由の韓国の衣服を多く取り揃えており、韓国好きの若い女性に好評です。

ほかにも成人式で、男性の方が予約して、お連れの女性とサプライズで写真を撮るなどニーズはさまざまです」

同店で撮られたモノクロ写真の例

福嶋さんの話を聞いてふと、プリクラが大流行となった時代を思い出した。セルフ写真館も、プリクラのように若い世代の潜在需要をわしづかみにする予感がする。もちろん、従来の写真館と同様、家族、カップル、あるいはソロなど、年代・性別を問わず利用してもまったくOK。リーズナブルかつカジュアルに本格的な写真がほしい方は、利用してみてはいかがだろうか。

・セルフ写真館 𝗖𝗨𝗧𝗘𝗖𝗛𝗘𝗥𝗥𝗬予約サイト:https://self-photo-studio.com/

文・写真/鈴木拓也(フリーライター)

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