
テレワークでもっとも役に立ったクラウドサービスランキング
「SaaS」という言葉は「Software as a Service」の略で、クラウドサーバー上にあるソフトウェアを定額料金で使えるサービスのことを指している。
オンライン状態であればソフトウェアを所持していなくても、どこでも利用できることからテレワークとの相性もよく、コロナ禍を機にニーズが高まっているようだ。
そこでテレリモ総研はテレワーカーを対象に、SaaS(クラウドサービス)を利用しているか、またどのようなサービスが役に立ったかについて調査した。
7割以上がSaaSの利用経験あり。2人に1人が「Web会議/ビデオ会議ツール」を利用
「テレワーク環境で仕事をするにあたり、使用したことのあるSaaS(クラウドサービス)を教えてください」というアンケートを実施。結果は下記のとおり。
最多回答は、「zoom」や「Skype」といった『web会議/ビデオ会議ツール』で53.5%にのぼり、2人に1人が使用経験があるという結果となった。
次いで、「Chatwork」「slack」などの『ビジネスチャット』が31.9%、スケジュール管理やワークフロー、社内ポータルなどの機能で組織の情報共有を円滑にする『グループウェア』22.2%と続いている。一方で、25.9%の方が「使用したことがない」と回答している。
続いて、数あるクラウドサービスのなかでも「もっとも役に立った」サービスについてアンケートを行った。
もっとも役に立ったSaaS 第1位はテレワーク時の定番となった「あのサービス」
調査の結果は以下の通り。
特にテレワーカーから支持を集めたサービス上位3つをランキング形式で紹介しよう。
第3位 グループウェア
テレワークを導入した組織の多くが課題認識しているのが、リモート環境下での企業内コミュニケーションではないだろうか。
オフィス勤務と比較し、上司、部下、同僚の様子が見えづらいテレワークにおいて活躍するのがグループウェアだ。スケジュール管理や社内情報共有、コミュニケーション機能などを備えており、出社せずとも社員同士のコラボレーションが可能となり、業務効率向上が期待できる。
チャット、ビデオ会議、ファイル共有などが一体化していることから人気が高い「Teams」が含まれる「Microsoft 365」が代表的なサービスとして知られている。現在はほかにも様々なサービスが登場しており、各々の特徴や操作性、カスタマイズ性などを比較し、組織規模や導入目的に合わせて最適なツールを選択できる。
第2位 ビジネスチャット
テレワークでは直接コミュニケーションをとる機会が大きく減ってしまう、かといってメールではどうしてもスピード感にかけてしまう……そんなときに有効なのがリアルタイムでやり取りができるビジネスチャットツール。
代表的なサービスに「Chatwork」や「Slack」、「Microsoft Teams」などがある。1対1の会話だけでなく、グループを作成することで関係者間で簡単に情報連携ができたり、メールよりも連絡のハードルが下がることで気軽にコミュニケーションがはかりやすくなるなどのメリットが挙げられる。
また、ビジネスチャットは基本的なセキュリティ機能が実装されており、気軽にメッセージを送りあえるだけでなくファイル共有なども可能なため、効率的に仕事を進めるのに役立つ。
第1位 Web会議/ビデオ会議
そして、今回最も多くの支持を得たのはWeb会議/ビデオ会議ツール。
「Zoom」や「Skype」など、利用経験がなくても一度は耳にしたことがあるのという方も多いのではないでしょうか。テレワークのように物理的に離れた環境でも、オンライン上でチームメンバーや顧客と顔を合わせながら会議ができるため、業務や商談を円滑に進めるうえで無くてならないツールと言えそうだ。
また、日々の業務報告や確認作業なども対面時より難易度が高まるため、メールやチャットのようにテキストベースのコミュニケーションのみに頼ってしまうと認識のズレが発生してしまう場合も。
そんな時もWeb会議ツールを使って直接会話をすれば、コミュニケーションロス防止につながるのではないだろうか。この結果から、テレワークにおいても「顔を合わせる」ことの重要性を感じる方が多いことがうかがえる。
調査概要
調査期間:2021年8月30日~2021年8月31日
調査対象:全国20歳~65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名
調査方法:インターネット調査
構成/ino.