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「サステナブル」では不十分!?パタゴニアやLUSHがさらに踏み込んだ「リジェネレーション」に取り組む理由

2022.02.08

サステナブル(持続可能)の次に重要視されている「リジェネレーション」(再生)。欧米では既にサステナブルでは不十分ではないか、と考えられ始めリジェネレーションが注目されているが、日本ではまだ市民権を得ているとは言い難い。

Less Badではなく、More Goodに

出典:スマートシティ・インスティテュート

リジェネレーションは、日本語に訳すと「再生」「新生」「繁栄」などの意味。生物多様性の損失やオゾン層の現象、気候変動などの問題が発生している中で、現状維持だけでは地球環境の課題を解決できないのではと考えられ、誕生した概念だ。

サーキュラー・エコノミーを提唱した第一人者であり、米国の建築家兼工業デザイナーのウィリアム・マグダナー氏は、「Being less bad is not Being good」(さほど悪くしないようにしていくことは、良くしていくこととは違う)と明言。ゼロを目指すLess Bad ではなく、ゼロ以上を生み出すMore Goodにしていくことが、現代だけではなく将来の世代が生きる未来を新しく作っていくこととなる。

リジェネレーションに取り組む企業の事例

サステナブルな取り組みに力を入れ始めた企業も多い中、既に一歩先取りし、リジェネレーションを意識している企業も。2社の事例を紹介していきたい。

パタゴニア|リジェネラティブ・オーガニック農法で炭素を土壌へ

出典:パタゴニア プロヴィジョンズ

“We’re in business to save our home planet”(私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む)を企業の行動指針とし、「死んだ地球からはビジネスは生まれない。」を信条とするパタゴニア。アウトドアウェア会社にも関わらず、食の流れを修復するため、栄養価が高く美味しいオーガニックフードを提供する「パタゴニア プロヴィジョンズ」(食のブランド)を発足した。

コロナのパンデミックにより、旅行やアウトドアのために航空券を買うことは減ったかもしれないが、「食べること」は依然としてある。パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード氏は、可能性がありそうな唯一の革命は農業にあると考え、有毒な除草剤や農薬、合成肥料、無駄な水利用などから作られてる食品の在り方を見直している。

パタゴニアは、プロヴィジョンズの取り組みの中でも主に「リジェネラティブ・オーガニック農法」に力を入れており、二酸化炭素を土壌に取り込むことで温室効果ガスによる気候危機を解決に導こうと試みている。それだけでなく、炭素を土壌に取り込むことは土壌浸食(※)を防ぐことにもつながるため、土の栄養分を保ちながら栄養価の高い野菜を育てることができる。まさに、「持続可能」の先にある「再生型農業」だ。

※土壌浸食:栄養分が豊富な土が雨や風に運ばれてしまうこと

LUSH|リジェネラティブ・バイイングで人工林をギフトペーパーに

出典:LUSH

カラフルなバスボムやソープが世界中の人々に愛されているLUSH。実はLUSHは、サステナブルやエシカルなどの言葉が流行り始める前の2016年頃から「リジェネレーション」を重視してきた。特に、「リジェネラティブ・バイイング」という独自の再生型の調達活動を大切にしている。

群馬県赤谷の森では、時速200kmにもなるスピードで空を翔る風の精、イヌワシが生息しているが、絶滅が危惧されている。戦後1960年代頃、需要が高まっているときに植林したスギやヒノキなどがそのまま放置されていることが要因だ。スギなどが植えられた⼈⼯林は密度高く植林するため、翼を広げると2メートルにもなるイヌワシは、林内に降りて獲物を捕まえることができない。

そこで生まれたのが、⽊くずを原料にした「イヌワシペーパー」。⽊を有効活用することで森をあるべき姿に戻し、地域の職⼈がそれを加⼯、そこから出た⽊くずを四国で150年続く⽼舗の和紙屋で和紙にし、ギフトペーパーに蘇らせた。

持続可能の先にある再生。コストはかかれど、新たな価値を生み出すリジェネラティブな取り組みは、何十年先の未来を作り守ることに繋がっていく。

参考
パタゴニアの食品|パタゴニア プロヴィジョンズ
バイイングストーリー|Lush Japan
サステナビリティから「リジェネレーション」へ。ポストコロナ時代のニューノーマル|スマートシティ・インスティテュート

取材・文/ゆりどん

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