
2月に入り、寒い冬も残すところあとわずかとなった。春の訪れを告げる桜の開花が待ち遠しいという人も多いことだろう。
ウェザーニューズではこのほど、桜の季節に向けて「第二回桜開花予想」を発表した。2022年の桜の開花は北日本や東日本ほど平年より早くなるところが多い予想だ。開花トップは3月16日の東京で、17日に広島が続く。3月下旬には西日本から東日本の各地で開花し、東北南部でも咲き始める。
北海道へは4月下旬に桜前線が上陸する予想。強い寒気の影響で桜の花芽の休眠打破はしっかり行われているとみられ、春の気温傾向が高いほど開花が早まる見通しだ。詳細は以下の通り。
3月16日に東京から開花スタート!開花時期は北・東日本ほど平年より早まる予想
2022年の桜の開花は北日本や東日本ほど平年より早くなるところが多い予想。全国的に記録的な早さで開花した昨年と比較すると、北日本や東日本では同じくらいの早さとなるところが多くなりそうだ。
西日本では昨年よりも遅れるところが多い見込み。開花トップは3月16日の東京で、17日に広島が続く。3月下旬には西日本から東日本の各地で開花し、東北南部でも咲き始める。4月上旬には東北北部でも開花を迎えそうだ。北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、札幌では4月23日に開花する予想だ。
強い寒気の影響で休眠打破は順調、春の気温傾向が開花時期を左右
この冬(12月〜1月)は12月末から度々寒気が強まり、1月の気温は平年よりも低く経過した。東京の1月の平均気温は平年を0.5℃下回る4.9℃、大阪では平年を0.6℃下回る5.6℃となった。厳しい寒さで桜の花芽の休眠打破は全国的に十分に行われているとみられる。
この先の気温は西日本では平年並〜やや高く、北日本と東日本では平年よりやや高い〜高い予想。このため、桜の開花時期は北日本や東日本ほど平年より早まるところが多くなる。
■気温の推移と開花への影響
桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠していったん生長が止まる。その後、真冬の厳しい寒さに一定期間さらされると、花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始める。桜の開花には、春の暖かさだけでなく、冬の寒さも必要だ。
※本記事では、開花について以下のように定義している。
平年:1991〜2020年の平均値
非常に早い:基準より7日以上早い
早い:基準より5〜6日早い
やや早い:基準より3〜4日早い
並:基準との差が2日以内
やや遅い:基準より3〜4日遅い
遅い:基準より5〜6日遅い
非常に遅い:基準より7日以上遅い
出典元:株式会社ウェザーニューズ
構成/こじへい